tag:blogger.com,1999:blog-367318578215689028.post5147067129232883271..comments2022-09-30T09:44:50.319+09:00Comments on <br> 二つの文化の間から: 第12回サイファイ・カフェSHE、無事終わるHidetaka Yakurahttp://www.blogger.com/profile/16482007892186254653noreply@blogger.comBlogger2125tag:blogger.com,1999:blog-367318578215689028.post-1979707304700117152017-10-28T08:39:52.077+09:002017-10-28T08:39:52.077+09:00早速のコメントありがとうございます。
cognitionという言葉を普通に考えれば、inputに重...早速のコメントありがとうございます。<br /><br />cognitionという言葉を普通に考えれば、inputに重点が置かれているように思います。ただ、この問題を考えている人たちは神経様の機能という広い意味で捉えているように見えます。その場合のoutputを普通に考えるactionが含まれていなければ神経様と認めないという立場ともう少しインクルーシブな立場を採る人がいるようです。常識的に考えれば、前者の立場を採る人の方が理解されやすいようにも見えますが、後者もあり得るという議論にも興味深いものがあると考えております。<br /><br />後半の生物学者批判は歴史的に古いもので、トルストイも生命が生物学から乖離していることを痛烈に批判していますし、フランソワ・ジャコブも生物学は最早生命を研究対象にしていないと言っており、その見方は正しいとわたしも考えております。それから生物学者が自らのやっていることについて考えないという点も一般的にはその通りですが、むしろ生物学という学問が解釈論(それは哲学的態度によると思いますが)を研究対象にしていないからだと思います。科学と哲学の乖離と言ってもよいものですが、その峻別を厳しくしている人の方が優れた科学者であるという認識が生まれる原因になっています。しかも哲学を排除しているために、その判断自体の是非については考えることがないという関係になっています。これは科学に限らず、社会や政治の進め方についても当て嵌まるのではないでしょうか。わたしが「科学の形而上学化」と言うようになったのも、この乖離が科学、さらに言えば我々の知的世界を貧しくしているという認識があったからになります。昨日のような話ができる空間がいろいろなところに広がることが科学に対する態度を文化的なもの、成熟したものにする上で重要になるのではないかと改めて感じた次第です。今後ともよろしくお願いいたします。<br />paul ailleurshttps://www.blogger.com/profile/13655648888858795174noreply@blogger.comtag:blogger.com,1999:blog-367318578215689028.post-61030267258629312972017-10-28T05:30:08.580+09:002017-10-28T05:30:08.580+09:00刺激的なお話をありがとうございました。
情報の流れを考えると、cognitionはinput側に偏っ...刺激的なお話をありがとうございました。<br />情報の流れを考えると、cognitionはinput側に偏った見方かもしれません。免疫系ー神経系ともにあるoutputをすることが前提とすると minimum cognition+actionという枠で考えるほうが誤解が少ないのではないかとも思いました。こうした系がどのように生物界で生まれてくるかは次元の異なる問題かもしれませんが、現代科学のなかでタブーとも異端ともされる”生気論””目的論”を正面から持ち出して、妥当性や矛盾を議論する生物学者や哲学者がでてこないのは大変不思議な感じがします。科学史化の米本昌平先生は「バイオエピステモロジー」[2015年、書籍工房早山}の中で、”現在の生命科学の研究者は生命現象の解釈論には全く関心を向けず、すこしでも新しい実験データを獲得することに最高の価値を置く態度が共有されている”と現状分析しておられます。生命からモノを切り離してこうしてメカニズムを研究するのは生物学というよりは死物学にすぎないという痛烈な批判も米本先生はされていますが、それに抗する論拠を現役の生物学者が提示していれば知りたいと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。Anonymousnoreply@blogger.com