2018年4月29日日曜日

概念なしに世界を観る、そして恩師亡くなる



こちらでの時間の中で、気付かないうちにいろいろな概念が頭に入ってきた
いろいろな現象や自らの経験を振り返る時、それらの概念を持ち出して考えることがある
これも無意識のうちに行われているが、以前より分かった気分になることが多い
自分では理解が深まったと思うようになっている

以前は体験したことを概念なしに振り返っていたのではないだろうか
その方が現実を生の形で捉まえることができそうな気もする
現実は常に動いている
それを固定した概念で捉えることができるのかという疑問は古くから出されている

新しい現実を見るためには、分からないものに対するという姿勢が必要ではないか
一度概念を捨てて
生の現実を目の前にして、それを新たに捉え直すという姿勢が


ところで、先ほど悲報が入った
こちらでマスターの指導をしていただいた教授が亡くなったという
私の気分は学生だったので未だに年上の先生という感じだが、実は私よりもお若かった
私が指導教授を探していた時、唯一人返事を送ってくれた方である
しかも私にとっては劇的な形で

  パリからの連絡(2007.4.2)

もし私を受け入れるという判断をされていなければ、その後の道は大きく変わっただろう
その意味では運命の分岐点にいた方になる
感謝とともに謹んでご冥福をお祈りしたい







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