2017年10月26日木曜日

パスツール財団でのランデブーで新たな方向性が見える



今日は午後からパスツール財団でランデブーがあった
帰国の度に代表理事の渡辺様にいろいろなお話を伺っている
今回も財団のパーティーが終わったばかりでお疲れのところ、2時間以上も時間を割いていただいた

まず、最新のニュースを教えていただいた
パスツール研究所の新しい所長がスチュアート・コール博士に決まったばかりとのこと
訪問先のパリでニュースを目にされたようだ
コール博士はイギリス人微生物学者で、ヨーロッパを広く経験されている人物
ご本人の専門とは関係なく、感染症が研究所の最重点課題であり続けることに変わりはないだろう

それから、財団の活動が新展開している様子と来年に向けてのプロジェクトをお聞きした
お話を伺っていると、プロジェクトの中にサイファイ研ISHEが絡むことができそうなものも見受けられた
まだどうなるのかは分からないが、来年に向けて注目しておきたい

その他、フランスの科学書の翻訳の問題が出ていた
意外に訳者の人口が少ないようだ
人文系の人だけで訳したり、科学者とフランス語の専門家という組み合わせも少なくないようだ
忙しい時代に入っているので、科学者がわざわざフランス語をやるということは考え難い
時間が許せば、そこに少しは貢献できるのではないかという気になる
ただ、これまでの経験では、あの勤勉さが求められる「仕事」は体に合わないと感じているのだが、、

また、科学者の文化度についても話題になった
科学から生まれる事実だけを論じるところで留まっているケースが多いのではないか
それは科学の世界そのものではあるのだが、そこを超えて考えることが求められるのではないか
そんな話も出ていた 

それは余裕がなければ生まれない世界で、科学に対する態度の成熟度を表しているようにも見える
暇がなければ文化は成熟しないのである
そこにフランス的と言ってもよいだろう科学の捉え方が示唆を与える可能性を見ているのだが、、
どうだろうか






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