2018年9月28日金曜日

日本人あるいは日本文化に関する番組を観る



日本ではテレビがあるので気分に任せて流している
前回、旅の番組が多いことを書いたが、日本に関するものも少ないことに気付く
古くからの生活をしている日本人や日本の文化、日本の職人の技などを紹介する番組である
これも一大ジャンルになっているのではないだろうか

これらの番組を観ていて改めて見えてくることがあった
よく言われることだが、現代においても自然の中に自らの身を置きながら生活していること
自然に逆らおうなどという気持ちの欠片も見られない
自然に従順な姿だが、自然に限らず外界の出来事に対しての姿でもあるように見える
そして抽象的な概念を用いて語るのではなく、身近の言葉で実に細かなことを語っている
職人の仕事などもまさにこの流れの中にあるのだろう
そのためだろうか、出来上がってくる作品の完成度の高さには目を見張るものがある

西欧の思想に基づいて語っているように見える場合でも、付け焼刃的なところが拭えない
日常がそのように動いていないからだろう
それと関連しているのかどうかわからないが、問題の核心に迫るような議論が極めて少ない
議論がいつもぼんやりしている
現実の捉え方が甘い、あるいは現実をしっかり捉えようという意思が弱いからだろうか 


その昔、アメリカに滞在していた時のこと
アメリカに亡命したソルジェニーツィンがテレビに出てきたことがある
それは一大イベントで、わたしも興味津々で観た記憶がある
そこで彼が話した内容は、痛烈なアメリカ文化批判だった
後に彼の批判に対する批判のようなものが出された
それは、彼の批判の根拠はテレビの情報だけではなかったのかというものだった

わたしの感想もすべてテレビを観てのものなので現実世界でどうなのかは分からない
しかし、過去の蓄積もあるので、それほど外れていないのではないかと思っている






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