2020年3月30日月曜日

日本の COVID-19 対策について




この週末、偶然にもBSの特集番組に遭遇した
その中で、対策責任者から少し気になる発言が出ていた

一つは、クラスターを潰すことを第一の方針にしているということ
その理由は、クラスターを抑えることができれば感染を制御できると考えたからだという
従って、感染者の周辺を徹底的に調べる必要が出てくる
しかし、これだけ移動の激しい社会で感染がクラスターに限られ、周辺調査を徹底することは可能なのだろうか

このことに関連して、感染は病院で頻発するので検査をしないようにしているという
実際に検査をしないことによって感染が抑えられているとまで言っていたと記憶している
それは検査の有無ではなく、病院に人が詰めかけることが抑制され、しかも検査数が少ないからではないのか
さらに、聞き間違いでなければ、これは「日本独自の」対策なのだというようなことも言っていた
危機の時、しかも感染症という謂わば普遍的な状況に対してこういう言葉が出てくることにも違和感を覚えていた

これまでジョン・キャンベルさんの解説を聞いてきた者としては、不思議に思うことが少なくない内容であった
重要なのは社会的な隔離と個人の隔離になるが、後者は検査することが前提となる
検査をしないために実は陽性の人が感染を広げている可能性が高いのではないだろうか

これが聞き間違いや杞憂ではないことを願うばかりである


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vendredi 10 avril 2020


その後の経過を見ると、上の記事の内容は聞き間違いではなく、事実であることが明らかになってきた

そして残念ながら、杞憂に終わりそうもなさそうである

あのような危機的で緊迫する状況での判断には様々な要因が絡んでくるものと想像される

今後のためにも、その過程がどのようなものであったのか、明らかにされる必要があるだろう

日本の性向の一つとして、真実に迫る力が弱く曖昧に終わらせるところがあるので尚更である

今の段階では、被害が最小限にとどまることを願うばかりである












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