2021年7月8日木曜日

エンツォ・パーチさんの日記から(9)

































11 juin 1958

現象学は真であるもの、生きているもの(真理と生命)に近づこうとする傾向がある。

生命と真理の意図的な収斂はおそらく、フッサールの志向性の最も深い意味である。わたしが現在の実際的な些細なことの中に模範的なもの、典型的なもの、本質的なもの、真実が具現化したものを発見するのは、本質の中で自己の限界を乗り越えることによってのみである。

それを実現しようとして我々の生を生きること、その中に真なるもの、本質的なものの経験を発見しながら生きること。これは時間に基づく一つの生き方である。この生を探求することは、プルーストにとって失われた時の探究に見えたのである。 









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