2018年10月10日水曜日
東京理科大で講義
本日は依頼のあった講義をするために東京理科大に向かった
生命倫理シリーズで、ここ数年は引き受けている
今回はわたしの哲学観を話した後、SHE札幌でも取り上げる「技術」について考えた
昨年は初回をすべて英語でやったが、日本人学生は殆ど理解できないとのことであった
そのため2-3回目はスライドは英語で、話は日本語でやることにした
寝ている学生が少なくなったのではないだろうか
今年もこの方式を採り、日本語のスライドも大幅に増やすことにした
その効果はどう表れたのだろうか
これから小テストやレポートを読むと見えてくるのではないだろうか
夜、ホストの研究室にサバティカルで来ている研究者も交えたディナーとなった
元々はイギリス人だが、アメリカの大学に20年近く勤めているという
アメリカ国籍も取ったようである
わたしの素性はすでに紹介されていたようで、哲学的生活について訊いてきた
彼にしてみれば、科学の後に仕事もしないで哲学をやるという生活は理想的に見えるようだ
彼だけではなく、科学者たるものそのような余裕の時間を欲しているようである
科学者を取り巻く現実は時とともに厳しさを増している
一つのことをフォローするだけでも大変な状態で、統合的な視点を持つことは殆ど不可能
人間は全体的な視点を持つことによって初めて、精神的安らぎを得ることができるのだろうか
そう言えば、いろいろな発信を英語でやるように強く勧められた
そうしなければ伝わらないとでもいうような勢いであった
おいおい実践を始めたいものである
久し振りにじっくり飲んで意味のある話ができた一夜となった
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