昨日まで昔やっていたような研究論文に当たっていた
意識を狭い世界に集中して自分の考えをまとめるという作業である
そこから離れることがここ10年ほどの目的であったので、終わった今朝は開放感があった
早朝は曇っていたが、快晴になった
朝から庭に出て静かに過ごすことにした
庭の雑草に寄ってくる蝶々、トンボ、バッタ、蜂、カラスなどとともに
その時、日本でフランス語を学ぶために少しだけ通っていた学校で聞いた言葉が蘇ってきた
こころの深くに入ってきたその言葉は、フランス人の先生の発したouvrir votre espritである
問いに向き合う時に「こころを開いて考えなさい」という流れの中ではなかったかと思う
そして最近、ハイデッガーを読んでいる時、似たような話が出てきた
こころを開くとはどういうことを言うのか
それは、すべてのものに同じ価値を与えることだという
目の前に広がること、頭の中に浮かぶこと、それらを選択せずに一度受け入れてみること
その上で考えを巡らすこと、それがこころを開いて考えるということなのだろうか
フランスに渡って以来、わたしがやってきたことはこれだったのかもしれない
それはこころを落ち着かせる効果がある
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