2021年6月22日火曜日

エンツォ・パーチさんの日記から(4)



















本日もエンツォさんの言葉を少々


Milan, 22 septembre 1956

省察。省察は時の中に生き、自分の前に映し出される。省察は常に自分を超える何かを意図する。省察が発見するものは、真理である。わたしの中にあるものの、眠り忘れられていた真理である。未来に投影される視線は、過去を呼び覚まし、今の現実の意味を発見する視線と同じである。 


30 avril 1957

サン・テクジュペリ。自己分析ではなく自己実現を欲した男。彼が挑戦を必要としたことの危険性。生きていることを見出す喜びのために、彼は命を危険に晒した。それは『戦う操縦士』で明らかだ。


21 mai 1957

ギリシアにおけるロゴスの発見。しかし真のロゴスになるためには、このロゴスはギリシア的なだけでは駄目である。自分自身を捨てることはできないが、自分自身であるためにはこれまでに知らない他者性の中で感じなければならない。・・・

アフリカ文明があり、アフリカの思想がある。インド文明があり、インドの思想がある。中国文明があり、中国の思想がある。そして我々のギリシアの思想は、それ自身であるためには、他の思想の中で自らを発見しなければならない。 






 

0 件のコメント:

コメントを投稿