2018年8月18日土曜日

ジョージ・オーウェルの考え方



今日も快晴で、気持ちがよい土曜となった
先週、今週とル・ポワンは大物を特集として取り上げている
先週はダ・ヴィンチで、今週はジョージ・オーウェルだ
今日はオーウェルについて、少しだけ

彼はあらゆることに興味を持ち、宗教的ドグマを避け、イデオロギーの前に事実を重視する
生涯、検閲やブラックリストを嫌い、絶対的な表現の自由の擁護者であった
そして、真の分断は保守か革新ではなく、独裁・専制か絶対自由にあると考えていた


言語の退廃に抗するオーウェルの6つのアドバイスが載っていた

1.使い古されたメタファー、比較、修辞は使わない
2.短い言葉で済むのなら、長い言葉は使わない
3.削除してもよい言葉があれば、迷うことなく削除する
4.能動態が使えるなら受動態は使わない
5.日常の言葉で表現できるなら、外国語、科学用語、専門用語は使わない
6.明らかな破格語法になるのであれば、上記の規則を破る


オーウェルとチャーチルの伝記を書いたトマス・リックス氏のインタビュー記事もあった

  Churchill and Orwell: The Fight for Freedom (Penguin, 2017)

リックス氏は2度ピューリッツァー賞を受賞しているジャーナリストである
インタビューではこう語っている

オーウェルとチャーチルは、20世紀の最重要課題を次のように捉えていた
マルクスが言うような生産手段の所有でも、フロイトが考えた人間精神の機能でもない
それは、個人と国家の関係である
どんどん巨大化し、個人の領域に入り込む国家権力に対し、二人は個人の自由を守ろうとした
オーウェルはイギリス文化を愛していたが、ナショナリズムは嫌っていた
おそらく、現在のBrexitのような運動には反対したのではないかと思う





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