2018年12月6日木曜日
シンポジウム「医学における人間」終わる
今日はシンポジウム二日目で、朝から出かける
昨日もそうだったが、メトロの人の流れが速い
東京ほどではないが、それでも普段とは違う緊張感が溢れている
会は昨日参加できなかったディドロ大学学長のメッセージの代読で始まった
朝のセッションではやや哲学的な分析が発表されていた
ケアの新しい概念やEBMに代わる価値に基づく医療(VBM)についての考察である
そこで問題になるのは知識対価値の対立で、現代のあらゆる領域に表れている
突き詰めれば、それは人間の在り方に関わるものである
遺伝子解析の進歩に伴う問題を、あるシンポジウムのまとめという形で報告している人もいた
それから医学教育のパラダイムを変換する必要があるという発表もあった
知識や技術偏重から思考や倫理重視への変換である
そこで重要になるのが人文科学という訳だが、教育の中で具体化することは難しいようだ
この点は4年ほど前に同様の会に出た時にも問題になっていた
そんなに簡単なものではないのだろう
今回の発表は殆どが一つの研究を二人で交互に読み上げるという形を採っていた
このプロジェクトは「学際」をキーワードにしているので、自然の流れなのかもしれない
他にも興味深い発表があったが、今日は時間切れになった
会の様子は別の場所で纏めるのがよいのかもしれない
明日、トゥールに戻る
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