2017年6月11日日曜日

研究者時代の諸先生と語り合う

   田村真理、菊池九二三、小林孝安の諸先生


一仕事終えた感じの翌日、もう一仕事するために仙台に来た
昔、同じ研究領域にいたお三方と旧交を温めようという魂胆である
田村、小林先生とは昨年も顔を合わせたが、菊池先生とは本当に久しぶりになる
先生は退職後は晴耕雨読の生活を送られているとのこと
私には答えることが叶わなかった哲学に関する質問も含め、存分に語っていただいた

ポイントだと思ったのは、今の日本人は忙しすぎる、という指摘であった
それは十分な思索がされていないということと同義になるだろう
忙しい中から豊かで深いものは生まれてこない
意識の第一層にしか止まれないからだ
静かな時間の中で生活されているからこそ見えてきた観察になるのだろう
そう想像することができるようになっている

それから、拙エッセイについてのコメントがあった
一つは、全体が音楽のように感じられるというもので、驚いた
さらに、読後に気持ちが平穏、平静になるという言葉があり、これにも驚いた
エピクロスやアリストテレスなどに言わせれば、それは人を幸福な状態に導いていることになる
そんな効果があるとすれば、まさに魂のお薬のようなものになるのではないか
信じられないことである
フランスでの「ゆったり、ぼんやり」の生活がどこかに反映されているのだろうか
私は内側からしか見ることができないので、外からどのように見えるのかは全く分からない
その意味では、貴重なお言葉であった

皆様お元気そうで何よりであった
改めて機会を作り、お会いしたいものである

明日、東京に戻る





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