2017年6月17日土曜日

久し振りの週末気分、そこで味わう100歳気分



今回は新しい試みを2つ始めたので、体力と知力が耐えられるのかも注目点であった
昨日で新しい試み一つとこれまでやっていた会を終えることができた
残るはこれまでとは毛色の違うフランス語のテクストを読んで考えるベルクソン・カフェだけになった
このような経験がないので、どのようなことになるのか全く想像もできない

いつも願っていることは帰国前に準備を済ませておきたいというものだが、実現した例しがない
それは長い間に習い性になった最後の最後まで考え続けようという気持ちの表れなのだろう
最後まで形を作ることを拒否しているようなのだ
そう思うしか、この苦しみに耐える道はなさそうである


今日は久し振りにゆったりした週末にすることにした
日本に着いてから知った映画でも観ようという趣向である
いずれ訪れると言われている人生100年時代
自分に関係あるのかないのかは別にして、その姿を見ておこうという気持ちもあった

笑う101歳×2 笹本恒子 むのたけじ







前回か前々回の帰国時に、やはり100歳を越えた芸術家のドキュメンタリーを観たことを思い出す
調べると篠田桃江さんであった
映像まであったので観直すことにした






笹本恒子さんには最後まで女性が残っている
しかし、篠田さんの内には男性が住んでいるかのような存在感を感じさせる

映像の中に、雲を眺めて雲の様子を語っているところがあった
やはり雲を眺めて暮らしているわたしには、彼女の言っている意味が手に取るように分かった
それから、自分の人生は地に足がつかない非現実の世界であったというのもよく分かった
これらのことが理解できるというもフランス生活のお陰と言ってよいだろう

いずれにせよ、われわれが若い時には想像もできなかったような世界が展開している
どう対処するのか、それぞれが答えを求められているようである


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lundi 19 juin 2017

むの氏が「自分を土台から作り直す」つもりで戦後を歩んできたと言っていたのを思い出す
それほど激烈ではないにしても、わたしのフランスも同様の含みを持っていたことが見えてくる
"le remaniement" とでも言うべき、頭の中の作り替えである
その過程は未だ進行中であるのは言うまでもない




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