2022年6月26日日曜日

ゲーテの言葉から(12)


























今日、YoutubeをONにしたまま庭を眺めていた

そうしたら、友川カズキ(1950- )に行き着いていた

どこでどうなったのか分からない

15年程前を思い出しながら、改めて聴き直すことにした

その前にゲーテ(1749-1832)である


1827.1.18(木)

シラー(1759-1805)本来の創造力は、理想にあり、彼と太刀打ちできる人間は、ドイツ文学にも外国文学にもいないといってよかろう。バイロン卿(1788-1824)の持っているものなら、大部分彼ももっていた。しかし、バイロン卿は、世の中のことをよく知っている点でまさっていた。ぜひともシラーにバイロン卿の作品を読ませてみたかったよ」

「シラーのすべての作品には、自由の理念が一貫して流れている。そしてこの理念は、シラーが教養をたかめ、以前の彼自身とは別人のように変えるにつれ、違った姿をとるようになった。彼を苦しめ、詩作に影響したのは、青年時代では自然的自由であり、後年には精神的自由であった」

「大公は、シラーが当地へ来たとき、彼に千ターレルの年金を交付することをきめ、彼が病気で仕事ができない場合には、その倍額を支給しようと申し出られたが、シラーは、この後の方の申し出を断って、一度もその恩恵に浴そうとはしなかったのだ。『自分には才能というものがある』とシラーはいった、『だから、自立できないはずがない』と。ところが、晩年になって、家族がふえてくると、彼は生活のために年に二本の戯曲を書かなければならない破目になり、それを書き上げるため、われとわが身を鞭うって、健康のすぐれぬ日にも、仕事をしたのだ。彼は、自分の才能を、いついかなるときでも、自分の意志に従わせ、意のままにしてみせるつもりでいたのだ」


(山下肇訳)






















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