2021年5月15日土曜日

ホワイトヘッド、あるいは飛翔から着陸へ















トゥールのアパルトマンを目にしてから、気分が少し変わってきたようだ

それは昨年3月に日本に戻ってから徐々に形成され、今年に入って固まりつつあった気分と比較してなのだが、

寧ろ、それ以前に日仏を往復していた時期に日本に戻った時の気分に近くなっているように見える

現状に埋没しない視点をより明確に意識できるようになったということだろうか

その日感じた懐かしさの正体は、1年前にそこで生きていた自分の姿を見たからかもしれない


ところで、ホワイトヘッドの『過程と実在』をゆっくりと読み始めている

まだ冒頭のところだが、いくつかのことが見えてきた

かなり大雑把ではあるが、一つはガチガチの硬直した思考ではなく、柔軟性と希望のようなものを感じたこと

二つは、自分の考えていることに通じる思想が展開されているような予感がすること

例えば、彼はこんなことを言っている

真の発見の方法は、航空機の飛行によく似ている。それは個々の観察の大地から出発する、そして想像力による普遍化という希薄な大気圏へと飛翔する。さらに理性的解釈によって鋭敏にされ更新された観察のために元のところへ着陸する。

この道順は、以前にエッセイに書いたことと繋がるように見える

絶対的真理への道、その第一歩はあらゆる生の経験を意識することか
医学のあゆみ (2017.11.11) 263: 551-555, 2017

このタイトルの後段に繋がることも言っているようだ

わたしの今の立場をホワイトヘッド流に言えば、次のようになるだろうか

これから着陸して、飛翔中に得たものをより堅固なものにする段階に入った

これからも折に触れて読んでいきたい








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