2020年4月19日日曜日

記憶の彼方のニューヨーク





今日、この曲が流れてきた
80年代初めにニューヨークにいた時、映画Arthurを観、その主題歌をよく聴いていたことが蘇ってきた

それから20年ほどして、アメリカ文化を振り返ることになった
しかし、当時はその中に完全に入っていて、全身でその文化を受け止めていたことが見えてきたのである

しかもそれを今から見直せば、現実世界としてではなく、地上から離れた世界の中に浮いていたように見える
ここ10年余りの間、身を置いていた世界はフランスに変わったが、地上から離れた世界にいたことに変わりはない

今は記憶の彼方に去っているアメリカも、実は幸福な天空の世界にいた時間であったのだ
そのことに気が付いたようである







2 件のコメント:

  1. 矢倉先生こんにちは。常に刺激を与えてくださいましてありがとうございます。2元論についての記事を読み、今日、栁澤桂子さんの記事を読んでいたところ、1元論について言及があり、強い説得力を感じましたので、お知らせしたいと思いました。(わたくしは、その時にみました)NHK教育の「心の時代」で放映された内容です。
    http://h-kishi.sakura.ne.jp/kokoro-109.htm   
    ボビー

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  2. ボビー様
    コメントならびに資料をありがとうございます。プラトン以来、キリスト教や西欧思想に深く根付く二元論に対して、東洋では神が地上に降りて至る所に存在するという一元論的世界観が優勢であると言われています。科学者も原則一元論に生きているのではないかと想像しています。その場合、精神世界の存在を軽視することにもなり得ますので、別の世界観が必要になるのではないかと考えています。今日の記事は二元論対一元論という単純な対立を超える見方を扱ったものですが、このような新しい方向性を模索しなければならないのかもしれません。

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