2020年6月2日火曜日

COVID-19: 無症候性感染の割合





1週間ぶりにキャンベルさんのお話を聞いてみた
テーマは、感染している人の中でどれくらいが無症状なのかという問題である
結論から言うと、これまでの報告の幅が5-80%とのことで、まだよく分かっていない
無症状の人が一定数いることになると、症状に基づく検査では多くの感染者を見逃すことになる
どうしても集団での検査が必要になる

ダイアモンド・プリンセスでの計算によると、無症候性感染の割合は18%とする報告がある
ヴェニス近くの村で3,000人について調べたところ、50-75%は無症状だったという
上海の328人についての検討によると、4%が無症状
武漢から戻った日本人565人について30日後までフォローした研究によると、31%が無症状だった

米国ワシントン州での76人を対象とした研究では、感染者の56%が無症状
しかし、1週間後も無症状だったのは8%に過ぎなかった
アイスランドの集団検査で643人が陽性と判定され、そのうち43%は無症状
ただ、その後症状を出したかどうか、フォローしていない

米国CDCによれば、陽性者の13%が無症状
感染を広げる危険性があるのは発症している人で、特に最も危険なのは発症時だとしている
以前にも触れたが、WHOによれば、感染者のうち80%が軽症、15%は重症、重篤になるのは5%としている
大部分を軽症としているが、すべてが症状を出しているのか、その中に無症状の人が含まれているのか不明

このように、研究によって無症候性感染の割合が異なっている
キャンベルさんの予想では40%(30~50%)とのことだが、感染を広げる可能性と併せて今後の研究が俟たれる





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