2020年6月12日金曜日

改めて、内的世界を広げること




昨日は友人宅での会食となった
いろいろな話題が出たが、どこかでコロナに関係しているものが多かった
今困っているのは、何気ない会話ができないこととのこと
これまでよく知っている人に関しては、大きな問題にならないかもしれない
だが、画面を通して必要なことだけを話して終わるところから、新たな人間関係を築けるのかという心配だろう
研究室における具体的な問題として感じているようだった
そして、この秋の関連学会は中止か、ZOOMに決まっているという

そろそろ仕事を終えなければならない時期が近いようで、これからを模索している様子だった
確かに、大きな決断が求められるのだろう
長い間仕事を続けてきた場合、そこから離れる恐怖のようなものが付き纏うようだ
これからどうやって過ごせばよいのか、という実存に関わる大問題である

その時、わたしの持論である「内的世界を広く持って」という助言はあまり力にならないかもしれない
なぜなら、その状態を作るには時間がかかるため、即効性が期待されないからだ
事実、わたしがその状態を確保することの重要性に気付いたのは、仕事を辞めて何年も経ってからになる

退職後のために現役の時から趣味を持っておくこと、などとよく言われる
しかしもっと本質的なことは、できるだけ広い内的世界を作ること、あるいはその重要性を理解することである
それがあれば、外出できなくても、人と会うことができなくとも耐えられるだろう
内なる世界には多くの人がいて、いつでも会話を楽しみ、交流できるからだ
そして、真理はそのような孤独の中でこそ獲得できるものなのである
これこそ、パンデミックの今、体験し、掴んでおくべき「技術」になるのではないだろうか








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