連載エッセイ『パリから見えるこの世界』第99回のご紹介です
プラトンの『テアイテトス』、あるいは「真に知る」ということ
医学のあゆみ(2021.3.13)276(11): 1085-1088, 2021
このエッセイとは直接関係ないかもしれないが、いろいろの方々と意見交換があった
そこで問題にされていたのは、「ものを考えなくなった日本人」ということに収斂する
指導層の言動から始まり、コロナ対策、その背後にある科学政策あるいはその不在、さらに中国の台頭などなど
現状を厳密に分析して実態を掴み、そこから広い視野で思考をしなければならないが、それができていない
前段は科学的態度とも言えるものであるが、そこからして駄目なので後段に行きようがないのである
さらに困るのは、その認識さえなくなっている、あるいは理由もなく現状に満足していることである
同様のことは、それを見て批判しなければならない側にも見られる
つまり、すべてが哲学的態度の欠如とも言える現代の病理の中にいるのである
意見交換の後、この問題についても考えを纏めなければ、という気持ちが生まれてきた
0 件のコメント:
コメントを投稿