2020年1月21日火曜日

再びの分析哲学と大陸哲学(3)



この週末は春を思わせるような感じもあったが、今日は快晴ながら寒さが増しているようだ
これからひと月くらいが一番寒い時期になる
今日も分析哲学と大陸哲学の方法論の違いを深堀りした部分の続きになる

第四は、分析哲学と大陸哲学にそれぞれ対応する「字義通り」と「メタファー」との違いについてである
分析哲学は字義通りの論述に打ち込み、言葉の定義を前もって行う
対する大陸哲学はメタファーを用い、主要な言葉に哲学的意味を与え、正式な定義を滅多にしない
読者が言葉の意味を少しずつ理解するようになるのを待つのである

分析哲学の極には物理学があり、大陸哲学の極には詩がある
科学的な言説は現実を字義通りに記述し、詩はメタファーも含めて新しい言葉を発明する
ただ、科学的言説にはメタファーが溢れ、詩人の中にはメタファーを信用しない人もいるのだが、
ということで、実際の哲学はこの二つの極の間に位置する
そして、論文、対話、詩、エッセイ、書簡、瞑想、告白、セミナー、警句、物語などの様式を採る


(つづく)







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