2020年1月6日月曜日

ゴリオ爺さんの像、そしてシェリングの『ブルーノ』



昨日の午前中は曇りだったが、午後から晴れてきたので街に出た
2軒のカフェを梯子、それぞれ2時間ほど充実した時を過ごした

さて、今日のバルザックの人間像はゴリオ爺さん(Le Père Goriot)
昨日も書いたように、今のわたしには何の意味もないので、像だけを味わっておきたい
ただ、これらの像には現代を生きるモデルがいて、確かにその人たちによく似ている
作者のイマジネーションの為せる業ではないようだ
昨日の像もそうだったが、どこか現代的な感じがしたのはそのせいではないだろうか
その意味では、やや物足りなさを感じる


ところで、昨日バスが来るまで時間があったので、本棚のシェリング著『ブルーノ』を手に取った
決められた時間の中では集中力が高まるようだ
僅か10分くらいだったと思うが、この対話編は非常によく入ってきた
このようなことはパリでも経験している

最初のカフェで続きを読んだが、この手のものとしては以前より理解しやすくなっている
冒頭では真理と美の関係が論じられている
真理はそれ自体が美だという人と真理を美の上に置く人が出てくる

時間に依存しない「絶対的真理」という言葉も出てくる
不完全性は原因結果の法則が直ちに原理であるとする見方にのみ起こるという言葉も
これは科学的な世界のことを言っているのではないか
そうだとすれば、完全性、絶対性に至るには科学を超えなければならないことになる

まだほんの始まりである
読了後に感想が浮かんできた時には改めて書いてみたい










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