2020年12月16日水曜日

COVID-19: 重症化に関わる遺伝子


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナの感染は収まるどころか、拡大を続けているようだ

科学的に感染の全体像を語り、そこから導き出される施策は、という流れで話をする指導者を見たことがない

どのような思考をしているのか、あるいは思考していないのか

答えは想像するだけである

感染の状態は当分の間このまま続くのであろうか

 

病気に対する感受性は人によって異なる

コロナに関しても同様で、ほとんど影響を受けない人がいる一方、重症に陥る人もいる

一つの要因として、遺伝的なものが考えられている

最近、コロナで重症化した2,000人以上を対象に、健康な人との比較がイギリスで行われた

それによれば、両者の間でいくつかの遺伝子領域に違いが見られたという

例えば、チロシンリン酸化酵素遺伝子(TYK2)、あるいはインターフェロン受容体遺伝子(IFNAR2)の領域などである

TYK2が高発現した場合、あるいはIFNAR2の発現が低い場合と重症化の間に因果関係があった

また、肺の単球におけるケモカイン受容体(CCR2)の高発現と重症化の間に相関があった

いずれも免疫反応の開始や炎症反応に関与する分子なので、免疫の異常が重症化に導いていることが分かる

これらの分子を標的にした薬剤もあるようなので、実際に治療効果があるのかが問題になるだろう


この研究を進めた責任者は、次のように語っている

ワクチンによって大幅に感染者は減少すると思われる。しかし、これから何年もの間、重症患者を治療しなければならない状況は続くのではないか。従って、新しい治療法の開発が急務なのである。

 

 

 

 

 

 

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