mardi 14 mars 2017

ピエール・フランソワ・スイリさんによる現代日本の起源



昨日のパリ行きの際、ル・ポワンを手に入れた
そこに50ページに及ぶかという日本特集がされていたからだ
その中に、今の日本が生まれた背景を歴史的に分析した本の著者のインタビューが載っていた

Moderne sans être occidental. Aux origines du Japon aujourd'hui (Gallimard, 2016)

著者はピエール・フランソワ・スイリ(Pierre-François Souyri)さん
ジュネーブ大学の日本史の教授で、以前に日仏会館の館長をしていた方とのこと

その主張は本のタイトルが示す通りのものである
日本の近代化は明治期に西欧の思想や技術を真似て行われたものという考えがある
西欧では根強い考え方である
特に調べたわけではないが、わたしの中にも無意識のうちにそんな考えがあったように思う
スイリさんは、この考えに真っ向から異を唱える
日本の近代化は日本の内部から生まれたものだと主張する
勿論、西欧文明が強力な後押しとなったことは確かだが、その芽は江戸時代にあったとしている

速水融氏が指摘しているように、日本では西欧に開かれる前に「原工業化」が起こっていた
例えば、商業、大規模販売店、地域間交易、文化的観光、歌舞伎や相撲、学校、出版など
さらに、技術の改善に対する興味、批判的思考などもあった
つまり、江戸期に「前近代」の文明があった
これがなければ、明治期にあれほど急激に西欧を受け入れることはできなかったと推論している

それから明治期には自由や人権を求める政治的な運動も起こった
議論や批判、対立を通して民主的な社会を作る革命が起こっていた
それは1930年にかけて窒息状態になるが、日本の中にそれらの要素が内在していた
さらに、20歳になるかならない岸田俊子(中島湘煙)は女性に男性と同等の権利を、と考えていた
ほとんど知られていないが、彼女は「新しい女性」の先駆けだったのである
こういうことが日本の国内にあったということが、日本社会の近代化に重要であった

インタビューはスイリさんの次の言葉で終わっていた
安倍首相はドナルド・トランプが選ばれた翌日にそそくさと出掛けて行って握手した
反対派は、この品のない行いは忠誠を示すために臣下が宗主を表敬するようなものだと言っている
それは恰も日本が真の独立国ではないかのようである


その他には、次のようなものが取り上げられていた

日本の庭園(4ページ)、自然の中の宿(3p)、すきやばし次郎(2p)や日仏の料理人(1p)、
日本のウィスキーのショットバー(1p)、カルロス・ゴーン(1p)、亡くなったばかりの谷口ジロー(4p)、
村上春樹(2p)、安藤忠雄(2p)、コシノジュンコ(3p)、ロボットと石黒浩(3p)、春画(2p)、
歴史認識(1p)、南谷真鈴という若き登山家(3p)、そして写真の扱いが少々気になった天皇家(5p)など









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