2020年5月21日木曜日

哲学における論理学の役割(18)




論理学の哲学と哲学的論理学(1)

論理学の哲学は、論理学者によって使われる正式な道具と概念を対象としている
哲学的論理学は、哲学の伝統的な問題の検討において論理的解析をすることから成っている
そう言えば、これは最も伝統的な哲学のやり方の一つであった

ここに、論理学の哲学において扱われる問題のいくつかの例を挙げたい

1)命題論理の「命題」とは何を言うのだろうか
「猫は絨毯の上にいる」という文が p で記号化されるとしよう
その場合、一連の言葉、一つの意味を持つ一文、誰かが「猫は絨毯の上にいる」と言うことを形式化したのだろうか
それは「意味論」の問題であり、言語と現実との関係に関する「哲学的」省察に関わってくる

2)論理演算子は、「と」「あるいは」「もし・ならば、・である」のような普通の言語を十分に表しているのか
真と偽の二つの価値しか存在しないのか
1)と同様、それは意味論に関するものである
そのためには、形式的言語と非形式的言語の関係について哲学的省察をすることが求められる





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