samedi 29 avril 2017

ロベール・ルグロさんによるロマン主義



本日も文句のない快晴
ぼんやりと考えを巡らせる

今日は啓蒙思想と反啓蒙思想に関連して、ロマン主義について見ておきたい
この二つの考え方は、今の世界を分けている一つの対立軸になるかもしれない
ロベール・ルグロ(Robert Legros)さんの分析に耳を傾けてみたい
彼はヘーゲルを専門とするベルギーの哲学者である

伝統を否定して理性と個人主義を最高位に置く啓蒙思想の検証からロマン主義は生まれた
フランス革命後の18世紀終わりに始まり、19世紀を通じてヨーロッパに広がった
しかし、この流れは後からまとめてラベルが付けられることになったものである
啓蒙思想にある理性主義普遍主義から距離を取った最初のドイツの思想家は、次の人たちだ

アダム・ミュラー(Adam Müller, 1779–1829)
ヘーゲル(1770-1831)
ヘルダーリン(1770-1843)
シェリング(1775-1854)
フリードリヒ・シュライアマハー(1768-1834)
フリードリヒ・シュレーゲル(1772-1829)
ノヴァーリス(1772-1801)
E・T・A・ホフマン(1776-1822)

彼らは人間、歴史、政治についての新しい考えを持っていた
さらに、ベートーベンとシューベルト、そして特にウェーバーがドイツの伝統に根ざす音楽を求めた
これは普遍を目指したバッハやモーツアルトとは異なっている

絵画では、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Caspar David Friedrich, 1774-1840)がいる
自然の中に物理的なものを見るだけではなく、神秘的なものをも見ようとした
イギリスにはターナー(Joseph Mallord William Turner, 1775-1851)がいた

啓蒙思想の哲学的意味は以下のようになるだろうか
この思想の下、人間は自律、普遍、独立を具えた主体になる
そうなることが人間の使命になり、ロマン主義はそこに疑義を差し挟んだのである
啓蒙思想同様に、ロマン主義もわれわれから法が生まれるとした
しかし、そのわれわれは個人の集合ではなく、われわれの伝統、習慣、風習、つまり文化であった
なぜなら伝統や文化から抜け出た普遍的な人間など存在しないからである
人間とは歴史的、社会的に生まれるものだと考えるからである

古典的な保守主義は伝統に忠実ではあるが、それは宗教に忠実である限りにおいてであった
ロマン主義者は、宗教はどうであれ、伝統に忠実である人間を考えた
その意味では、文化的な平等を訴えたことになる
政治的には保守主義であるが、上の理由で反植民地主義の立場を採った

啓蒙思想は人間の平等を訴えたが、それはヨーロッパの中での話であった
それ以外の人間を下に見て、従わせるものと考えていた
一方のロマン主義者は、それぞれの文化の特殊性を認め、普遍化することに反対した
人間の平等と文化の平等は合致することはあるのだろうか?

ロマン主義は理性に対して感情の側に立ったとする見方があるが、そんな単純なものではない
古典的な美はフランスの庭園に見るように数学的調和や秩序を見えるようにするものであった
ロマン主義者はこの考えを捨て、感知できるものは形によっては超えられないと考えたのである

Volksgeist(民族精神)という言葉を最初に使ったのはヘーゲルである
しかし、この概念は反啓蒙思想の基にいるヨハン・ヘルダー(Johann Herder, 1744-1803)が出した
ヘーゲルは啓蒙思想に従っていたが、精神の生気論的理解は保持していた

理性と進歩を掲げる啓蒙思想には、植民地主義的精神に導く危険性がある
民族精神を保持するロマン主義の危険性は、民族の純粋性を要求することである
人種差別主義との親和性である

啓蒙思想とロマン主義との対立を超える道はあるのだろうか?
一つには、現象学が開いた道がある
ロマン主義による世界への帰属と啓蒙思想による思想の自由は矛盾しないという
フッサールの理由付けについては、宿題としたい




大統領選関連

マクロンのアラスでのミーティング(4月26日)を貼り付けておきたい






国民戦線の性格として、「デマゴギー」、「分裂を煽る憎しみや怒りの言葉」などが耳についた
彼らは愛国者ではなくナショナリストで、それは戦争に結びつく
今抱えている問題はEUが原因ではなく、われわれに原因がある
怒りや憎しみや疑いを持っている人たちは、そこから逃れる希望を彼らに託することなかれ
彼らには問題解決はできない

分断されたフランスに再び統一と和解を齎すためにすべてのことをする
怒りや憎しみがあるところすべてに出掛けて行き、問題を克服したい
スローガンは Ensemble, la France !
機会の均等やイノベーションの導入や再工業化などを進め、ダイナミックな経済、社会をつくりたい
誇りを持てるフランスをヨーロッパの中で再構築していきたい

これまでになく力のこもった演説をしていた







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