2021年3月26日金曜日

COVID-19: フランスの連帯・保健大臣の会見から















昨夜、ヴェラン連帯・保健大臣が記者会見を行い、現状認識と新たな措置について説明した

状況はさらに悪化している印象がある

いつものように、大使館による纏めを以下に貼り付けておきたい


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1 感染状況

● 感染状況は悪化。直近24時間新規感染者数は45,000人以上

● 感染状況は地域ごとに差異あり。最も懸念すべき状況なのはイル・ド・フランス、オー・ド・フランス、プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの各地域圏。ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ、ノルマンディー、グラン・テスト各地域圏の複数の県でも状況が悪化。場所によっては新規感染者数が先週比80%増、入院数も増加。

アン、アルプ・ド・オート・プロヴァンス、アルデンヌ、アンドル・エ・ロワール、イゼール、ジュラ、ロワール・エ・シェール、ロワール、ロゼール、マルヌ、ムーズ、オルヌ、サヴォワ、オート・サヴォワ、ヴォクリューズ、ヨンヌの各県を新たに警戒強化地域に指定

● オーブ、ローヌ、ニエーヴルの3県は状況がさらに深刻。

2 新たな措置

● 上記オーブ、ローヌ、ニエーヴルの3県において、 26日(金)夜24時から4週間、先週から既に16県で導入されている以下の強化措置を適用。
・ 19時~6時までの夜間外出禁止
・ 屋外での6人を超えた集会の禁止
・ 6時~19時の日中は、10km圏内の移動にとどまる限りは証明書不要(他方で、住所を証明する書類が必要)。時間無制限で可能。
・ 地域圏を超えた移動は、やむを得ない、又は職業上の理由がない限り禁止。
・ 生活必需品を扱う商店は開店。
・ 幼稚園、小学校、中学校は引き続き開校。高校は同時出席生徒数を半分に。
・ 宗教施設は引き続き開放。

3 判断の要素

● ウイルスの感染状況は地域によって異なるため、全国レベルで同一の措置ではなく、地域ごとの措置をとる。
● 屋外であっても、大人数で集まると感染リスクが高まる。
● 移動を抑制するため、テレワークを奨励。
● 夜間外出禁止は、他人の家での大人数での夕食等、感染しやすい状況を防ぐため。
● 学校の閉鎖は、子供の学習や両親の生活に大きな影響を与えるため、最後の手段。教育大臣と共に、衛生プロトコルの強化を検討。唾液検査キャンペーンも実施中。必要があれば学級閉鎖を実施(昨24日時点で2,962学級、105校が閉鎖)。
● 完全な外出禁止措置は、他の全ての手段が不十分だった際の最後の手段。今週末~来週頭頃に見込まれる先週以降の措置の効果を見極める。

4 病院の状況

● 例えば、イル・ド・フランス地域圏では、約7,000人のコロナ患者が入院中(うち1,410人が蘇生病棟)。
● より若年で、時に併存疾患がない入院患者が増加。2月頃から、変異株によると思われる、若年層での重症化傾向が見られる。
● 同地域圏では新たに2,250のコロナ患者専用蘇生用ベッドを増設。既に35~40%の予定された手術が延期されたが、今後の延期率はおそらく80%程度になるだろう。

5 ワクチン

● 本25日、1回目の接種を受けた人数は700万人を超えた。約250万人は2回接種済み。75歳以上の半数以上要介護高齢者施設(EHPAD)の入居者の90%少なくとも1回の接種を受けた。
● 27日(土)から、全ての70歳以上はワクチン接種センター、かかりつけ医、薬局で接種可能に。
● ワクチン製造の加速により接種を加速。4月中旬までに1,000万人以上最も脆弱な人々のほぼ全体)の接種を完了する。4月中旬にはジョンソン&ジョンソン社製ワクチンが利用可能に。






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