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2020年5月6日水曜日

哲学における論理学の役割(6)




一貫性(3)

ここで言いたいのは、デカルトのコギトが妥当なのかどうかを知ることではない
寧ろ、我々の哲学的命題の含意の中を、論理学のお陰で得られる先に進む能力の哲学における役割を示すことである
そうすることにより、我々が間違っていないという保証として、我々の思考の一貫性を確認するのである

形而上学的命題が意味論や言語哲学に関するものになる時、我々はそれを受け止める準備ができているだろうか
同様に、心の哲学における命題が結果として形而上学に至る時、それを受け入れる準備はできているだろうか
我々の異なる主張の一貫性を保証すること
これこそが、哲学における論理学の根本的な役割である

論理学に割り当てられた哲学の教養課程の役割が、主にデカルト以来、なぜ非常に広範に疑問視されたのか
例えば、ジル・ドゥルーズフェリックス・ガタリが、なぜ哲学における論理学の価値を全否定するのか
20世紀の哲学のすべての流れにおいて、一方では論理学は哲学的省察の基礎とされた
他方、論理形式主義に頼ることの妥当性は全面的に拒絶され、時に反哲学的とまで判断されたのはなぜなのか








2020年5月5日火曜日

哲学における論理学の役割(5)




一貫性(2)

例を一つ取ってみよう
デカルトのコギトは、形而上学の領域に属するものである
少なくとも、我々の知の基盤についての探究として、デカルトによって理解されたような形而上学であるが

しかし、それは言語と現実の関係に関する意味論の領域の命題を意味している
我々の心的状態を描くために用いる言葉の意味は、我々の精神の中にある
心的言葉を使用する時の規則は、私的なものである
それは精神と自分自身との関係以外の何物でもない

しかし、私的な規則という概念は矛盾を含むものである
もし一つだけの規則を適用するとすれば、それを正しく適応しているかどうかを知る基準が何もない
規則を適用することと、適用していると思うこととの違いを知ることができないのである

しかしこのような批判から、デカルトのコギトを擁護することもできるだろう
例えば、コギトが心的用語の意味に関する意味論的命題を意味しないことを示すこと
あるいは、コギトがそれを生み出しているとしても、私的規則という非論理的な概念を意味しないことを示すこと
さらに、この概念がそれほど非論理的ではないことを示すことによってである









2020年5月2日土曜日

哲学における論理学の役割(4)





一貫性(1)

哲学課程において論理学に優位な地位を認めている主な理由は、哲学者が真理の概念に重要性を与えていたからである
論理学が本当に重要なのかを問うことは、近現代の哲学のすべての部分の特徴の一つである
それは同時に、論理学の哲学に対する価値を問題にすることでもある

論理的一貫性、簡単に言えば矛盾しないことは、真理に留まることを保証するものではない
反対に、矛盾は我々の考えが間違っていることの指標となる
しかし、もし我々の考えが間違っているとすれば、それは何かを間違って想像することである

間違った信念も矛盾しないことがあるので、一貫性は真理を保証しないとすれば、一貫性の欠如は間違いを保証する
このように論理学は、一貫性の欠如を調べる方法を我々に提供するだろう
一貫性の欠如は、一つのこととその反対のことをはっきり言える簡単な場合を除き、一目瞭然ではない

一般的に、我々は一貫性の欠如を追い詰めなければならない
特定の主張が意味するところを検討すると、我々が真とするものの反対を意味していることに気付くことができる
このように、論理学は哲学において有用に見えるのである

論理学は推論する方法、より一般的には、一つ以上の命題から別の命題に誘導する方法を我々に提供する
このように論理学によって、我々が真であると見做すものの結果をさらに深く見ることができるようになるのである


哲学を次のように定義することが可能になるだろう
哲学とは、我々が真であると考えることから懸け離れた結果を見ることである
Aという領域において、ある人がT-1というテーゼを採用し、Z領域ではT-5というテーゼを採用するとしよう
論理学は、真であるとされるこれら二つのテーゼが両立しないことを我々に気付かせることができる

領域の違いが二つのテーゼの不適合を正当化できなければ、T-1かT-5、あるいは両方を否定しなければならない
しばしば、T-1とT-5が両立しないことは、直ぐに、あるいは直接的には明らかにならない
A領域のT-1はF領域のT-2を意味し、それはH領域のT-3を意味し、それはU領域のT-4を意味すると続く
そして最終的に、T-4がZ領域のT-5を意味することに気付かなければならない
T-1とT-5が両立しないことに気付くのは、最後になってからなのである