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2020年4月19日日曜日

記憶の彼方のニューヨーク





今日、この曲が流れてきた
80年代初めにニューヨークにいた時、映画Arthurを観、その主題歌をよく聴いていたことが蘇ってきた

それから20年ほどして、アメリカ文化を振り返ることになった
しかし、当時はその中に完全に入っていて、全身でその文化を受け止めていたことが見えてきたのである

しかもそれを今から見直せば、現実世界としてではなく、地上から離れた世界の中に浮いていたように見える
ここ10年余りの間、身を置いていた世界はフランスに変わったが、地上から離れた世界にいたことに変わりはない

今は記憶の彼方に去っているアメリカも、実は幸福な天空の世界にいた時間であったのだ
そのことに気が付いたようである







薬師丸ひろ子さんを発見






夜、テレビをつけると、薬師丸ひろ子さんのコンサートが流れていた
彼女が10代の頃は知っていたが、それ以後は視野の外にあった
お顔を見るのもほぼ半世紀ぶりくらいではないだろうか

聴いたのは最後の数曲だったと思うが、じっくり聴いたのは初めてのこと
声が生のままという感じではなく、オプラートに包まれたように(ファルセットと言う?)柔らかい
声に質量があり、濃密な感じがした

また、歌と歌の間にあった語りを聴きながら、こんな話し方をする方だったのかという思い
正直で直向きなところがあるお人柄とお見受けし、好印象を持つ
これからの更なる成熟を期待したいものである

ということで、思わぬ発見となった
今日最後に歌っていた曲をもう一度聴くことにしたい

夢で逢えたら










2020年4月15日水曜日

サイファイ研究所ISHEの春の予定について




先にお知らせした春の予定ですが、COVID-19の影響を考慮して、すべて延期することにいたしました

  • 第8回サイファイ・カフェ SHE 札幌(4月25日)
  • 第15回サイファイ・カフェ SHE(5月13日)
  • 第7回サイファイ・フォーラム FPSS(5月16日)
  • 第8回カフェフィロ PAWL(5月20日)
  • 第6回ベルクソン・カフェ(6月4日、11日)

ご理解いただければ幸いです

COVID-19の影響ができるだけ少ないうちに収束し、秋には開催できることを願っております









2020年4月5日日曜日

サイファイ研究所ISHEの5月の予定について





サイファイ研ISHEの5月の予定について変更が出ましたのでお知らせいたします

COVID-19の影響が広がる中、5月に予定していた以下の会を延期することに致しました

     
    FPSSに関しては、6月に日仏会館が開館し、会場が確保された場合には開催する予定にしております
詳細が決まり次第、改めてお知らせいたします
ご理解いただければ幸いです
     








2020年4月4日土曜日

江成常夫という写真家




テレビをひねると「こころの時代」という番組が流れていて、江成常夫という写真家が出ていた
初めて知るこの方の語る言葉がよく入ってきて、驚く

対象をしっかり見続けてきたからだろうか
真実を逸らすような誤魔化しの言葉を使わない
言葉とそれが指し示すものとの間にズレがないのである

そのことに気付くほど、他の番組の言葉が記号となっている酷さがあるからだろう
江成氏は、指し示すものを見えなくするような言葉を権力は使うと指摘
国の欺瞞性は先の大戦から現在まで続いていると静かに告発していた
氏のお仕事は結局のところ、正確に「もの・こと」を捉えるということだったのかもしれない

それから、これまでであれば聞き流すような「こころの渇き」という言葉に反応した
新聞社のカメラマンとして仕事をしている時に感じた不全感を表現したものである
それは、わたしが科学者時代に覚えた不全感とも重なるのではないかと思ったからだろう


このような番組が増えると、考える人間も増えるかもしれない
考えるとは、対象を正確に見て明晰な言葉を紡ぐことだからである
先日の穐吉敏子さんとの遭遇もそうだったが、日本で偶に起こる幸運な偶然であった


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mercredi 8 avril 2020


上の記事にある「こころの渇き」という言葉について、今朝、あることに気付いた

それは新しい拙エッセイで取り上げた吉満義彦の言葉と重なるということである

その言葉とは「魂の空虚」

これを感じなければ「近代の超克」は始まらないという文脈で出てきた言葉であった

「こころの渇き」、「魂の空虚」を感じるところから、生き方が変わるのである

この世界の捉え方に変容が起こり、スピノザの言う「知性改善」が始まるのである

「それがいま求められている」

という、より公的な感覚もこの言葉に反応した理由だったのかもしれない









第8回 サイファイ・カフェSHE札幌のご案内



第8回 サイファイ・カフェSHE札幌を以下の要領で開催いたします


日 時:  2020年4月25日(土)16:00~18:00

会 場: 札幌カフェ 5Fスペース(札幌市北区北8条西5丁目2-3)

テーマ: オスヴァルト・シュペングラーの技術論を考える

講 師: 矢倉 英隆 (サイファイ研究所 ISHE)


『西欧の没落』で有名なオスヴァルト・シュペングラー(1880-1936)の『人間と技術―生の哲学のために』(富士書店、1986)を参照しながら、彼が技術の本質をどこに見ていたのか、そこから現代の問題に立ち向かうヒントが得られるのかという点に注目して考察を進めます。また、パンデミックの様相を呈しているCOVID-19が投げかける問題についても考えを広げることができればと思います。

興味をお持ちの方の参加をお待ちしております。








2020年3月30日月曜日

日本の COVID-19 対策について




この週末、偶然にもBSの特集番組に遭遇した
その中で、対策責任者から少し気になる発言が出ていた

一つは、クラスターを潰すことを第一の方針にしているということ
その理由は、クラスターを抑えることができれば感染を制御できると考えたからだという
従って、感染者の周辺を徹底的に調べる必要が出てくる
しかし、これだけ移動の激しい社会で感染がクラスターに限られ、周辺調査を徹底することは可能なのだろうか

このことに関連して、感染は病院で頻発するので検査をしないようにしているという
実際に検査をしないことによって感染が抑えられているとまで言っていたと記憶している
それは検査の有無ではなく、病院に人が詰めかけることが抑制され、しかも検査数が少ないからではないのか
さらに、聞き間違いでなければ、これは「日本独自の」対策なのだというようなことも言っていた
危機の時、しかも感染症という謂わば普遍的な状況に対してこういう言葉が出てくることにも違和感を覚えていた

これまでジョン・キャンベルさんの解説を聞いてきた者としては、不思議に思うことが少なくない内容であった
重要なのは社会的な隔離と個人の隔離になるが、後者は検査することが前提となる
検査をしないために実は陽性の人が感染を広げている可能性が高いのではないだろうか

これが聞き間違いや杞憂ではないことを願うばかりである


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vendredi 10 avril 2020


その後の経過を見ると、上の記事の内容は聞き間違いではなく、事実であることが明らかになってきた

そして残念ながら、杞憂に終わりそうもなさそうである

あのような危機的で緊迫する状況での判断には様々な要因が絡んでくるものと想像される

今後のためにも、その過程がどのようなものであったのか、明らかにされる必要があるだろう

日本の性向の一つとして、真実に迫る力が弱く曖昧に終わらせるところがあるので尚更である

今の段階では、被害が最小限にとどまることを願うばかりである












2020年3月21日土曜日

穐吉敏子さんとストア哲学




寝る前にテレビをつけると、何という偶然だろうか
ジャズピアニストの穐吉敏子さんが出ているではないか
このセッティングはデジャヴュである

もう4年ほど前になるが、日本に戻っていた時にテレビをつけると彼女が出てきたのだ
その時の様子は以下の記事にあり、比較的アクセスが多いようだ
Be kind to yourself(2016.4.2)
90歳になったという彼女が、今回も実に興味深いことを言っていた
思い出しながら書いておきたい

一つは、自分に依存することとそうでないことを分けて考え、自分に依存しないことは考えないこと
これはまさにストア派の教えである
彼女の主張は次のようなことだった

年を取ることは、自分ではどうしようもできないこと
自分にできることは、その間に自分の中に何かを蓄積すること、何かを極めること
そうするように努めること

もう一つの点は、「死んだあとが勝負だ」と言っていたこと
換言すれば、時の流れに耐えられるものを残すこと
殆どは時の流れに晒されて忘れ去られるが、本物だけは残る
多くの作曲家がいた中で、バッハやベートーベンは残ったのである

真の芸術家の言葉を聞く思いであった
4年前と同様、今回も偶然によりこの瞬間に出会うことができた







2020年3月7日土曜日

サイファイ研究所 ISHE、春の活動のご案内



サイファイ研 ISHE の春の催し物を紹介いたします


第8回サイファイ・カフェ SHE 札幌

日時: 2020年4月25日(土)16:00~18:00
会場: 札幌カフェ 5F スペース
テーマ: オスヴァルト・シュペングラーの技術論を考える

サイト  ポスター 


第15回サイファイ・カフェ SHE

日時: 2020年5月13日(水)18:30~20:30
会場: 恵比寿カルフール B会議室
テーマ: オスヴァルト・シュペングラーと共に技術を考える

サイト  ポスター


第7回サイファイ・フォーラム FPSS

日時: 2020年5月16日(土)13:40~17:00
会場: 日仏会館 509会議室
話題: 1)「科学と哲学」シリーズ ① わたしの認識論(矢倉英隆)
    2)変性意識と無意識(渡邊正孝)
    3)Live版!「パリから見えるこの世界」 in 東京(岩永勇二) 

サイト  ポスター


第8回カフェフィロ PAWL

日時: 2020年5月20日(水)18:30~20:30
会場: 恵比寿カルフール B会議室
テーマ:プロティノスの哲学から生き方を考える

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第6回ベルクソン・カフェ(2回シリーズ)

日時: 2020年6月4日(木)、11日(木)18:00~20:30
会場: 恵比寿カルフール B会議室
(1回だけの参加でも問題ありません)
テクスト:Louis Althusser :  Que disent les « non-philosophes » ?
     ルイ・アルチュセール:「哲学者でない人」は何を語るのか

     Invitation à la philosophie pour les non-philosophes(2014)
     『哲学者でない人のための哲学入門』の第1章
     (参加予定者には予めテクストをお送りいたします)

 サイト  ポスター


興味をお持ちの方の参加をお待ちしております





2020年2月15日土曜日

第6回ベルクソン・カフェのご案内



第6回ベルクソン・カフェを以下の要領で開催いたします

サイト  ポスター

日時: ① 2020年6月4日(木)18:00~20:30     

② 2020年6月11日(木)18:00~20:30

(1回だけの参加でも問題ありません) 

テクスト: Louis Althusser « Que disent les « non-philosophes » ?
ルイ・アルチュセール:『哲学者でない人』は何を語るのか

Initiation à la philosophie pour les non-philosophes(PUF, 2014)
『哲学者でない人のための哲学入門』の第1章

参加予定者にはテクストをあらかじめお送りいたします

議論は日本語で行います
このテーマに興味をお持ちの方の参加をお待ちしております



会場:恵比寿カルフール B会議室 

 東京都渋谷区恵比寿4丁目4―6―1
 恵比寿MFビル地下1F