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2018年11月1日木曜日

海から始まった一日



月並みだが、早いもので今年も残り二か月になった
これからの時間で何ができるだろうか
見守りながら歩みたいものである

今朝、海へ足が向いた
人影もなく、静かな景色であった
広がる海を前に体を動かすのも悪くない
海辺を散策している時、今日の設計図が浮かんできた
いつも前に図があるとうまく行かないのだが、今日はどうだろうか

午前中に先週のサイファイ・カフェSHE札幌の纏めをすることができた
ハイデッガーの技術についての考えを中心にしたものである
こちらをご覧いただき、お気づきの点などお知らせいただければ幸いである

ところで、カフェで纏めをやっている時、お隣の女性3人組の会話が耳に入ってきた
こんな具合である
「この前なんか、うちの旦那、連絡もしないで呑みに行ったきり帰ってこない。電話してどこにいるのか訊いても答えないのでもう勝手にしなさいと言って携帯を切ると、5分もしないうちにこっそり帰ってきた。しかし、一言の謝りもないので頭(あったま)にきてそれから3日間一言も口をきいてやらなかった」
と言って笑い飛ばしていた
それを聞いて、思わず心の中で「にんまり」
それが外に出ないようにと苦労した
現世に降りると、なかなか大変である

午後からは淡々とコサールさんの翻訳の見直しをやる
充分に摘み取った一日と言えるだろう






2018年10月27日土曜日

第6回サイファイ・カフェSHE札幌、技術から現代を考える



午前中は雨と風でどうなるかと思ったが、午後から晴れてくれた
第6回になるSHE札幌を開催した
1名の方が都合が悪くなり欠席となったが、写真の4名の方が参加された
実はカメラを忘れたため、参加された長谷川氏のスマートフォンをお借りした
こういうことは稀ではなくなった

今回のテーマはハイデッガーの技術論を基に、テクネーの本質について考えた
何度も触れているが、日本語では見慣れない術語が出てきて苦労する
既にある言葉を使うのではなく、新しく造る傾向があるためだ
人を哲学から遠ざけることに貢献?している

ハイデッガーに関しては、個人的な縁がある
フランスに渡る前の2年間、フランス語を勉強するためにブログをやっていた
それを読んだフランスの哲学教師が長いコメントを書いてくれた
一つのポイントは、わたしはハイデッガーを愛するために生まれてきたというのだ

その意味がよく分からなかったが、今回彼が書いたものを読み、少しだけ見えてきた
と、思った
似たようなことを考えているように感じたからだ
以下、独断をもって書いてみたい

一つは、わたしが言っている「科学の形而上学化」についてである
科学の成果の本質は、科学では掴みえないので形而上学を導入しようという立場である
ハイデッガーは、技術の本質は技術的ではないと言っている
技術を中立的なものとして見ると、その本質には辿り着かない
本質が見えてこないと、技術との自由な関係も結べない
技術にどのように対処してよいのか分からないのだ

それから、彼が見ていた科学時代における思考の欠如である
勿論、人間は考えている
しかし、それは計算に基づく思考であり、科学的思考である
欠けているのは、存在そのものの意味に入る瞑想的な思考であるというのだ
これまでこの場で言ってきた瞑想の重要性に繋がる

この見方は意識の三層構造理論に当て嵌めるとさらに明確な像が浮かび上がる
つまり、現代人の思考は第二層止まりで、枠を超えた思考が行われる第三層には入らない
瞑想的思考が排除されているのである
この思考こそが世界を救うかもしれないのに、である
問題は、この思考は具体的な問題解決に貢献しないこと
そして、この思考に習熟するためには時間と訓練を要することである
そのため、残念ながら、その必要性が真に理解されることになっていない


ハイデッガーの技術に関する考えは、近いうちに専用サイトに纏める予定である
技術に関してここで言えることは、次のことだろうか
それは、技術の本質から齎されるものが我々の生活を覆いつくしていることである
目立たない形で、産業、経済、教育、政治、戦争、マスメディアなどに組込まれている
現代では、我々はすでに技術の本質の中に生きている
そこには主体性がないので、生かされていると言った方が正確だろう
しかし、その中にいる人にはそれが見えていないのだ

なぜ文系の役人が文系の学問を軽視するような方針を出すのか疑問であった
しかし、こういう背景を考えると腑に落ちる
おそらく、彼らの思考も技術の本質から齎されるものに侵されていたのである
そのため根源的な思考、瞑想的な思考ができなくなっているのである







2018年10月14日日曜日

第6回サイファイ・カフェSHE札幌、迫る



第6回サイファイ・カフェSHE札幌が、来週土曜に迫りました
興味をお持ちの方の参加をお待ちしております

サイト

テーマ: ハイデッガーとともに「技術」を考える
今回は、現代では科学と不可分なものとして「科学技術」などと言われることが多い「技術」について考えます。20世紀の哲学者マルティン・ハイデッガーの思索を基に、科学、そして科学の「方法」が現代社会に及ぼしている目に見えない影響、技術、そして技術により「挑発」される自然と人間、さらに科学と技術の真の関係について考える予定です。ハイデッガーの考えは『技術への問い』(関口浩訳、平凡社、2013)などで知ることができます。
 
日時: 2018年10月27日(土) 16:00~18:00

会場: 札幌カフェ 5Fスペース 
札幌市北区北8条西5丁目2-3