岩城之徳、後藤伸行著『切り絵 石川啄木の世界』(ぎょうせい、1985)
教室の窓より遁げて
ただ一人
かの城址に寝に行きしかな
蘇峯の書を我に薦めし友早く
校を退きぬ
まづしさのため
年ごとに肺病やみの殖えてゆく
村に迎へし
若き医者かな
目になれし山にはあれど
秋来れば
神や住まむとかしこみて見る
しらなみの寄せて騒げる
函館の大森浜に
思ひしことども
世わたりの拙きことを
ひそかにも
誇りとしたる我にやはあらぬ
岩城之徳、後藤伸行著『切り絵 石川啄木の世界』(ぎょうせい、1985)
教室の窓より遁げて
ただ一人
かの城址に寝に行きしかな
蘇峯の書を我に薦めし友早く
校を退きぬ
まづしさのため
年ごとに肺病やみの殖えてゆく
村に迎へし
若き医者かな
目になれし山にはあれど
秋来れば
神や住まむとかしこみて見る
しらなみの寄せて騒げる
函館の大森浜に
思ひしことども
世わたりの拙きことを
ひそかにも
誇りとしたる我にやはあらぬ
「たくさんの本を書いているようだが、どれが中心なの?」
春を迎えたせいか、一段落したという気持ちがあるためか、心だけでなく身の方もが軽くなったようだ
ということで、殆ど初めてになる函館に足を延ばすことにした
いつものように一瞬の決断であった
しかし残念ながら、曇りで寒風吹きすさぶ日和
その中を只管歩いてみた
坂道もあったので、日頃の運動不足が少しは解消されたのではないだろうか
しかし、これはという発見はなかった
明日に期待したいところである
ただ、駅で気付いたことは、駅員さんが親切だったこと
案内所の場所を改札の窓で聞いていると、それを見ていた他の駅員さんが寄ってきて、その場所まで案内してくれた
こういうことはあまり経験がない
それから、街中でも何人かに声を掛けてみたが、丁寧に時間を使ってくれていた
外は寒いが、内は暖かくなるというのはこういうことなのだろうか
良い印象が残った初日であった
夜、満ち足りた気分で居酒屋に落ち着いていると、微かに "I Remember Clifford" が聞こえてくるではないか
それは学生時代に演奏した記憶を呼び覚ますものであった
何と形容したらよいのか分からない瞬間であった
至福の時間とでもいうべきなのだろうか
この曲を作ったベニー・ゴルソンがクリフォード・ブラウンと作曲の思い出を語り、演奏しているビデオを見付けた
以下に貼り付けておきたい