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2022年12月27日火曜日

2022年を振り返って






















もうすぐ新年になるので、このあたりで今年を振り返っておきたい

今年は次のようなことがあった


1)10年間続いた「医学のあゆみ」のエッセイを3月で終えた

105篇のエッセイを終えたのは昔のことのように感じていたので、今年の出来事であったことを確認して驚いている

これらのエッセイを書く中で、視野が広がり、新しい見方が身に着いたように感じている

「医学のあゆみ」編集部の皆様には改めて感謝したい


2)「医学のあゆみ」のエッセイを纏めた『免疫学者のパリ心景-新しい「知のエティック」を求めて』を6月に医歯薬出版から刊行することができた

編集者の岩永勇二氏には最後までお世話になった

ここに深甚の謝意を表したい

あとは、できるだけ多くの方にお読みいただき、新しい考えを紡ぎ出していただければと願うばかりである


3)この秋に、3年振りにカフェ/フォーラムを再開することができた

3年と言えばかなりの長さだが、そのブランクを感じさせない熱量を感じ取ることができた

参加された多く皆様には感謝しかない

これらの会が次第に自律した有機体に成長しているようにも感じる

主宰者としては、それがこれからどのように変容していくのかを見守るといった心境だろうか

来年はサイファイ研ISHEの創立10周年を迎えることになる

これからもご理解とご支援のほど、よろしくお願いしたい


4)免疫に関する考えを纏めることができた

今春には原稿を書き終えていたが、校正が始まったのは10月下旬であった

初校ゲラが12月初旬に送られてきて、その校正を終えた

これから二校、三校を終えれば、刊行に向かうことになる

この本には、これまでにない視点が盛り込まれていると考えている

多くの方にお読みいただき、ご批判をいただければ幸いである



このような読みは、ピアノの指使いの練習のように、わたしの脳味噌を揉み解してくれたように感じている

これからも続けていきたいものである



◉ 今年纏めることができた2冊の本は、わたしのこれまでの歩みを総括するものになっている

その意味において、この出来事は一つの脱皮を意味しているように感じられる

来年からは純白の原野を行くが如く、新しい枠組みを求めて歩みを進めることになるだろう

何が現れるのか、興味津々である











2021年12月30日木曜日

今年を振り返って


























今年を振り返る時期になった

早速、始めたい


今年も昨年同様、Covid-19のことを考えずに行動することはできない年となった

サイファイ研としてやっていたカフェやフォーラムは2年連続で中止になった

これらの会は対面を目指しているので、致し方ない判断だったと思っている

来年こそ再開できればと願っているが、どうなるのか予想できない


それから、Covid-19はわたしの実生活にも具体的な影響を及ぼすことになった

14年(実質13年)に及ぶフランス生活に終止符を打たなければならなくなったからである

5月に引っ越しをして8月に荷物が届き、その整理が終わったのが11月であった

この影響がどのように出るのか全く予想できなかったが、今月に入り、かなり良い影響として現れていることが見えてきた

フランスからの荷物は「アトリエ」と名付けた場所に入れることにした

そこにはフランスからのものしかないので、そこに入るとフランスにおけるわたしの精神の中に入るような感覚が生まれる

時間が消え、これまでの日常では得ることができなかった妙な落ち着きと精神の集中が可能になる

時間が消えているので「魔法の時間」とは言えないのだが、"C'est magique !" とでも言いたくなるような経験をしている

それは自分でも想像していなかった驚くべきことで、今年の特筆すべき出来事と言えるだろう

結果的にだが、Covid-19の良い影響として捉えている


第二に、これまで長きに亘って関わってきた免疫についての考えの全体像が見えてきたことが挙げられる

最終的な検討はまだ残っているが、一つの大きな塊ができたので、これからそれを見直すことにより新しいものが見えてくる可能性がある

このような試みは来年以降のプロジェのようなものになるだろう


第三には、「医学のあゆみ」誌の連載エッセイを振り返り、一つの纏まりを作るというプロジェがあり、7-8割のところまで来ている

これまでに100回以上のエッセイを書いているので、その全体をカバーすることは不可能であるが、今回は科学と哲学に関連するものを選び、纏めることにした

このプロジェは、一度自分の考えを纏めたものについての反省になるので、認識についての認識という2次意識的試みになる

その意味では、一段上の認識に達することが期待される


第四には、いろいろなことが終わりを迎えることと関係するが、過去を見直すプロジェを始めたことがある

上に挙げた第二、第三もその流れで捉えることができるが、これはフランス生活の最初の7年でメモしたノート63冊についての反省である

この機会に「マインドファイル」と名付けた場で、それらを解きほぐすことにした

まだ始めたばかりだが、ゆっくり味わうように進めている

読み終えるまでには、書いた期間と同じ時間が必要になるかもしれない



第五に付け加えるとすれば、特に今年の後半、マルセル・コンシュさんを読んできたことが挙げられる

周りの影響を受けることなく、ゆっくり考えている様子が伝わり、参考になることがある

取り敢えず、今読んでいるところが終わるまでは続ける予定である








2018年12月27日木曜日

今年を振り返る



今日は寒い
久し振りの景色である

年の瀬を迎え、来し方を振り返る心境になっている
2007年秋にフランスに渡ってから数えると11年が経過し、12年目に入っている
10年やればプロですよ、という誰かの言葉が頭に残っていたからだろうか
10年間くらいは目的を決めずに歩む修行時代だとぼんやり考えていた
これからはその時代の蓄積を解きほぐす時間ではないかという思いが湧いている

今年に絞って振り返れば、免疫に関する初めての訳書を刊行することができた
訳書について言えば、微生物学に関するものを来年3月に刊行するための準備が進んでいる
それから、論文を書くということを久しぶりにやってみた
免疫と認識に関する仮説を思いつき、専門家の意見を聞いてみたいと思ったからである
それを受理してもよいという雑誌があったのは幸いであった

これまで論文を書こうなどという考えは全く浮かばなかった
その理由は専門の枠(決まりごと)の中に入ることに抵抗があったからではないかと思う
ここに来て、その抵抗感がなくなったということだろうか
また今回、自分の考えを問うという作業が自分の考えを磨くことにも繋がることを知った

このような流れを見ると、いま、大きな転換期を迎えているような感触がある
今年はその始まりの年だったと振り返る時が来るような予感がする