2020年12月30日水曜日

12月を振り返って
















今日は昼にテレビを付けたところ、『72 hrs』という番組が流れていた

兎に角いろいろな人がそれぞれの人生を生きていて、それを垣間見ることにより自分が相対化される

今日はその総集編のような感じで、気が付いたら暗くなっていた

時間を完全に忘れていた

夜には、『沁みる夜汽車』という番組に出くわした

最近は、このような生の人間がさりげなく描かれている番組に惹かれるところがある

そして、なぜか人生の短さを感じるのだ

 

今月のまとめとなるが、長期プロジェ一本に集中できたようだ

これは珍しいことであった

これまでの調子を踏まえた上で、取り敢えずのバージョンを作るという方針で進めた

いつも問題になるのが、どこまで広げればよいのかということである

網羅的な知識を織り込むことは目指していないので、論を進める上で欠かせないところに止めることにした

新年の仕事始めから、この方針で残りの部分に当たることになる

良い年になることを願いたいものである






2021年は動きのある年になるのか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新年が間近に迫っているが、いろいろ変化がありそうな様相を呈してきた

これから何を考えなければならないのか、頭の中を整理する必要がありそうだ

年を跨いだ「お休み」を利用して、いろいろな可能性を探ってみたい

 

2016年に大学院を終えた時にもいろいろ考えたが、結局トゥールに行くというところに落ち着いた

その2年後にトゥールの大学を辞める時にも模索し、最後の最後に今のスタイルに落ち着いた

いずれの場合も当初予想していたこととは異なっていた

今では当時考えていたことも記録を読み返さなければ浮かんでこない

 

2021年がどのような方向に動くのか、これまでの場合と同様に、今は全く見えていない

歴史に学べば、予想もしなかったところに落ち着くのではないだろうか




 

 

2020年12月28日月曜日

ベースラインを支える機能


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日振りにプロジェに戻ったが、気分がスッキリする

ダラダラ状態から立ち上がると、体もシャキッとする

今年発見した数か所に体を移すだけで、この効果が出るように条件付けされたようだ

活動のベースラインを支えるメカニズムとして獲得した今年の成果と言えるだろう

夜も行けそうである

 

 

 

 

 

2020年12月27日日曜日

新年に向けてのギアチェンジか



















この週末は久しぶりに完全オフの連投

この状態から日常を見直せば、それなりにやっていたことが見えてくる

いつもよりさらに籠る感じでYoutubeにある日本のドラマ、特に清張物を観ていた

まだ戦後の生々しい記憶が残る中でのドラマもあり、興味深かった

自分の中にも当時の記憶があるので、理解できるところがあるのだ

時代を超えたり、思いもかけない繋がり・絡みを見せたりして、他の推理ドラマとは一味違う

これらのドラマを見る中で、自分の中にある感情の部分が刺激されたようである

それは同時に、感情の深い部分を長い間無視して過ごしてきたことに気付くことにもなった

何かがあった時、そこに留まり見渡すのではなく、すぐに現実の忙しい生活に戻っていたのである


オフにすると、それまで目の間にあったやらなければならないことが消える

そうすると、再び更地が見えてくる

今朝、古代ローマ人の名前が出て来ず、探し回っているうちに新しいアイディアが浮かんできた

それはこれからのプロジェになるのではないか

そんな感触をもとに、いろいろ想像を巡らせているこの時期が一番楽しい時ではないだろうか

徐々に新年に向けてギアチェンジしているようである







2020年12月24日木曜日

最初から風呂敷を広げ過ぎないこと















今年の不思議な感覚だが、今なぜ一年のこの時期にいるのかが理解できない

平坦な地面を見て歩いているうちに、そうなったのである 

知らない間にここまで来たのである


今当たっているプロジェの部分だが、どのように扱うのか迷っていた

どのように、というのは、どこまで広げるのかということである

今朝、やっと決断することができた

今の段階では、あまり広げないこと

将来、広げる余裕ができた時には考え直せばよい、というところに落ち着いた

最初に大風呂敷を広げようとすると、全く先に進まなくなるのだ

この方針はこれからも有効になりそうである











2020年12月23日水曜日

自己免疫の二つの側面

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本日は穏やかな冬の日だった

日中は太陽のエネルギーを存分に吸収

瞑想と称して、特にこれと言ったことはしなかった

夜、書いたものを読み直したり、ジャック・デリダの自己免疫を援用した考察を読んだりしていた

今のところ、参考になりそうなものは見つからなかった

ただ、科学の世界で見つかったことが社会現象を説明する時にどのように使われているのかを知る上では興味深い

自己免疫と言った場合、破壊的な病に目が向かいがちで、デリダも同様のようだ

しかし、自己免疫には調停という平和に向けての機能もあることに注意したい

その視点から論じている人はいるだろうか

 

 




2020年12月22日火曜日

「まだ何も始まっていない」という感覚


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日はオフから立ち上がり、いい感じで終えることができた

今日もその調子を維持しているようだ

 

自分の中には、いくつかの基本的な感覚がある

特に仕事をやめてから明確になったものに、これがある

本当は何が起こっていたのかを知るのは、いつも「こと」が終わってからである

作家の丸山健二氏が「コツが分かった時にはすべてが終わっている」と言うのに近いかもしれない

ただ、そうだからと言って、そのために悔いが残るということは全くない

うまくやろうという気持ちが元々ないからだろうか

より本質的なものを求めていたようである

 

もう一つ挙げるとすれば、まだ何も始まっていない、というのがある

これはかなり前からのものである

逆に言えば、一体いつ始まるのか、という感覚である

ひょっとすると、この感覚は活力を生み出す力になっているかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月21日月曜日

かそけきものを眺める

 



















今朝ははらはらと舞う白いものを見た

かそけきものの中に美を見るのは日本人だったか

必ずしもそうではないだろう

ニーチェもそんなことを言っていたように記憶しているし、日本人でも少数派になっているかもしれない


現実に戻る

オフの後オンになるのかどうか心配していたが、何とか元に戻ることができた

体を動かしているのは精神であり、筋肉ではない

そう思うのはこういう時だ

いずれにせよ、良い集中ができた











2020年12月20日日曜日

「パリから見えるこの世界」2019のご紹介

 













2019年の「パリから見えるこの世界」の内容を紹介いたします

個人的には、つい最近のような、あるいは大昔に書いたような、そんな感じです

お楽しみいただければ幸いです


(75)シンポジウム「医学における人間」で、現代医学の課題を考える
医学のあゆみ(2019.1.12)268 (2): 166-170, 2019

(76)日常性と精神性のバランス、あるいはいま蘇るべき古代哲学の伝統
医学のあゆみ(2019.2.9)268 (6): 536-540, 2019

(77)病気とコスモポリタニズム、あるいは生の規範の作り変え
医学のあゆみ(2019.3.9)268 (10): 884-887, 2019

(78)CRISPR-Cas、あるいは免疫系と神経系を結ぶもの
医学のあゆみ(2019.4.13)269 (2): 179-183, 2019 

(79)CRISPR-Cas、あるいは「獲得形質の遺伝」を再考する
医学のあゆみ(2019.5.11)269 (6): 506-509, 2019

(80)科学とメタファー、あるいはプラトンにとっての医学
医学のあゆみ(2019.6.8)269 (10): 830-833, 2019

(81)ハイデッガーによる人間存在、あるいは「真の人間に成る」とは
医学のあゆみ(2019.7.13)270 (2): 211-214, 2019

(82)エドワード・O・ウィルソン、あるいは生物界における利他主義
医学のあゆみ(2019.8.17)270 (7): 586-590, 2019

(83)リュシアン・ジェルファニョン、あるいは「古代に生きる」ということ
医学のあゆみ(2019.9.14)270 (11): 1099-1102, 2019

(84)哲学者ミシェル・セール、あるいは「橋を架ける」ということ
医学のあゆみ(2019.10.12)271 (2): 226-230, 2019

(85)生物における情報の流れ、あるいは情報の定義は可能なのか
医学のあゆみ(2019.11.9)271 (6): 625-629, 2019

(86)形而上学とは、そして科学におけるその役割を再考する
医学のあゆみ(2019.12.14)271 (11):1255-1258, 2019 







2020年12月19日土曜日

一日が一週間

 














今日出掛ける時、1週間くらいは何もしていなかったような感覚になる

僅か1日のオフなので非常にいい感じである

ただ、元に戻るのもそれくらい掛かりそうではあるが、、 

このゆったりした気持ちで「こと」に当たることができると、出来上がりも違ってくるかもしれない

そんな希望的観測も・・・


この時期はプロジェで狭まった視野を元に戻して、少し広い視野から考えてみるのもよいだろう

そこから何が出てくるか、楽しみでもある









内なる世界を眺めて過ごす

 


















本日は12日ぶりの完全オフとした

プロジェ的なるものから解放するためである

このような時期には、意識的にオフを作る必要がありそうだ


全く何もしないでいることができるようになったのは、ここ10年ほどの鍛錬の賜物か

内の世界を眺めていても全く飽きることがなくなっている

あるいは、それだけ内なる世界が広がってきたということだろうか

そう思いたい










2020年12月17日木曜日

開高健の特集を観る

 














今朝、開高健のカナダでの最後の釣りに纏わる特集が流れていたので、観てから立ち上がることにした

作品を読んだことはないが、ベトナム戦争や釣りなど、外によく出かけていく人であることは知っていた

今回、非常におしゃべりの人だったことを知る

番組の中で、こちらに入ってくる言葉をいくつか聞いた

科学について語っていたのがその一つである

こんな流れではなかったかと思う


科学はキリスト教から生まれた

西洋人は信じる信じないは別にして、自然を対象にする時、神(的なもの)が介在する

そこには畏れの感情が生まれるはずで、科学に対しても畏れを持っている

我々日本人は神を介在させず自然と直接交流する

アニミズムの世界だという

介在するものがないため、自由な観察が可能になる

しかし、そこでは畏れの感情が生まれにくいという

科学を畏れる感情も少ないのではないか

彼は、戦後、科学を畏れた日本人はいなかったとまで言っていた

 

これは私自身の観察だが、絶対的なものがないため、統一的、体系的にものを見る視点が弱いように感じている

私を離れて、例えば新型コロナの対策を見ても、全体的な視点は見られず、出てきたものに対応するだけである

従って、分かりにくく、理由も説明できないのである

 

二つ目は、C・W・ニコルさんが開高健のことを「昭和のルネサンスマン」と形容していたこと

この言葉に強く反応した理由は、以下のブログ記事にある

普遍人 HOMO UNIVERSALIS(2007-02-21)

フランスに渡る年の初めに、この言葉が意味するところに向かっていきたいという願望が湧いたのであった

 

それから、カナダでヒメマス釣りの案内をしたカナダ人ガイドの話も印象に残った

開高健は魚を釣ることだけが目的ではなく、その時彼を包んでいた全体を味わっていたように見えたという

これは人生を歩む時にも見られる二つのスタイルにも通じるのではないだろうか

仕事の中に人生を見るのと、人生の中に仕事を見るのとの違い

あるいは、専門の中に溺れるのと、それを離れてものを見る目を持つのとの違い


このような共通点も見られたが、彼が自身のことを狩猟民族だと言っていた点はどうだろうか

私自身は定住型ではない、あるいは動きたいという気持ちは強いかもしれない

最近では、動けるうちに動いておきたいと言った方が正確だろうか

しかし基本的には、狩猟は疲れそうなので受け身の状態を好み、運命論者的性格が強いと思っている

いずれにせよ、今朝は興味深いものを見せていただいた

 






2020年12月16日水曜日

COVID-19: 重症化に関わる遺伝子


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新型コロナの感染は収まるどころか、拡大を続けているようだ

科学的に感染の全体像を語り、そこから導き出される施策は、という流れで話をする指導者を見たことがない

どのような思考をしているのか、あるいは思考していないのか

答えは想像するだけである

感染の状態は当分の間このまま続くのであろうか

 

病気に対する感受性は人によって異なる

コロナに関しても同様で、ほとんど影響を受けない人がいる一方、重症に陥る人もいる

一つの要因として、遺伝的なものが考えられている

最近、コロナで重症化した2,000人以上を対象に、健康な人との比較がイギリスで行われた

それによれば、両者の間でいくつかの遺伝子領域に違いが見られたという

例えば、チロシンリン酸化酵素遺伝子(TYK2)、あるいはインターフェロン受容体遺伝子(IFNAR2)の領域などである

TYK2が高発現した場合、あるいはIFNAR2の発現が低い場合と重症化の間に因果関係があった

また、肺の単球におけるケモカイン受容体(CCR2)の高発現と重症化の間に相関があった

いずれも免疫反応の開始や炎症反応に関与する分子なので、免疫の異常が重症化に導いていることが分かる

これらの分子を標的にした薬剤もあるようなので、実際に治療効果があるのかが問題になるだろう


この研究を進めた責任者は、次のように語っている

ワクチンによって大幅に感染者は減少すると思われる。しかし、これから何年もの間、重症患者を治療しなければならない状況は続くのではないか。従って、新しい治療法の開発が急務なのである。

 

 

 

 

 

 

2020年12月15日火曜日

一瞬、過去の中に入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝、まだ火曜であることに驚く

しっかり時の中に入っていることを確認した

 

数日前にメモリーが足りないとのメッセージが出た

毎日そのメッセージが出るので、迷いながらも関係なさそうだと判断したものを削除した

直後にはさっぱり空きスペースが増えていなかったが、一夜明けると全体の40%がフリーになっていた

これまでバーが真っ赤で息苦しそうだったが、今は青と空白に戻り自由に息をしているようだ

Windows Updateも終わり、こちらも気分がスッキリしてくる

後で、不都合なことが現れなければよいのだが、、


ところで先日、子供の頃遊んだ広場の方に行ってみた

記憶によれば、お寺の前が野っ原で滑り台のようなものがあり、夕方まで遊んでいたものである

お寺はしっかりあったが、その周りは家がびっしり立ち並び、昔の面影は全くない

子供の頃の記憶にありがちだが、広々とした野っ原だと思ったところも意外に狭い

狭い道が行きどまりのように見えたので、丁度家から出てきた人にその先がどうなっているのか尋ねてみた

実に不思議だが、その時、子供時代に戻って会話を交わしているような感覚が襲ったのだ

映画などでありそうな、一瞬にして過去に入り込んでしまったような感じだろうか

 

似たようなことは、以前に訪ねた小学校の校庭でもあった

そこで丁度野球の練習をしている生徒がいた

球がこちらにこぼれてきたので、拾って投げ返した

その時、同じように、昔の仲間に投げたような懐かしい親近感を覚えたのである

その時、確かに、自分の小学校時代に戻っていたのではないだろうか

 

 

 

 

 

 




 

2020年12月14日月曜日

考えることと至上の悦び


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今朝、冬の穏やかな日の光を浴びながら紫煙を燻らせていた

これはわたしにとっての瞑想の時間にもなっている

その時、昨日の繋がりではないかとも思うが、次々にアイディアが繋がっていくのが分かった

考えの繋がりを作ることこそ、考えることだという人もいる

 

そこから、この十数年で自分なりに考えることができるようになってきたのではないかという感慨が浮かぶ

それは同時に、科学者としての現役時代には考えていなかったということを意味している

そして、その認識はおそらく間違っていないだろう

さらに重要なことは、考えることに至上の悦びを感じるようになってきたことだろう

それはまさに何ものにも代え難いことなのである

そんなことに思いをやりながら高い空を眺めていた

 

 

 

 

2020年12月13日日曜日

少しずつ繋がりが見えてくる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても寒い

さすがに今日は午後からとなった

しかも途中で、コンピュータのメモリーが足りないのでアップデートできないとのメッセージが出る

どれを削除していいのか分からず、あとから対応することにした

 

プロジェに関しては、予定していたところを終える

今日のところはややあっさりし過ぎているのではないかという印象を持つ

暫く置いてから見直すことにしたい

それにしても「こと」が進むにしたがって、いろいろなところに繋がりが見えてくるのは嬉しいものである 

と同時に、新しい問題も次々に現れる

出口に向かっているつもりが、実は新たな入口に向かっていたということになる

いずれにせよ、明日から新しいフェーズに入る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこはかとない満ち足りた気分

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このところ一日が非常に長く感じられる

これは自分にとっては良いサインである 

やっていることは極めて単純

しかし、ひと日の終わりにはそこはかとなく満ち足りた気持ちになる

どうもこの繰り返しが人生なのかもしれない

・・などと悟るのは10年以上早いのだろうが、、

 

 

 

 

 

 

2020年12月11日金曜日

COVID-19:フランスの年末に向けての対策














昨夜、カステックス首相らが記者会見を行い、12月15日以降のCOVID-19対策を説明した

大使館からのまとめを以下に貼り付けておきたい

 

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1 冒頭 

● 感染状況はこの数週間で著しく改善し、1日あたりの新規感染者数が約5万人から約1万人に減少した

● 10月末時点で、フランスは欧州の中で最も感染者数の多い国の一つであった

しかし、6週間前からの改善傾向により、欧州の中でも最も感染をコントロールできている国の一つとなった

感染者数は10万人あたりの感染者数は107人で、イタリアやスイス等の隣国よりも少ない

● 感染防止措置は3月よりも緩和されたものであったが、生活に影響を与えたと思われるので協力に感謝したい

● しかし、数日前から感染者数が減少せず、むしろ増加している


2 感染状況

● 1日の新規感染者数が先週木曜日の約12,000人に対し、この24時間では14,000人となっている

再増加というよりも、横ばいの状態だが、横ばいから急増する可能性もある

● 減少傾向の低下の原因として、外出制限の解除及び気候条件(低気温や湿度)が挙げられる

● 12月15日に目標であった1日の感染者数5,000人が達成される見込みはない

現在の気候条件が継続し、休暇で人との接触が増加するとすれば、今措置をとらなければ感染者数増加の恐れがある

● 入院患者数は第一波よりも多く、第二波のピーク時には33,500人となった

COVID-19により1分に1人が入院し、入院患者数は減少傾向にあるが緩やかな減少である

感染から入院までに1~2週間タイムラグがあることに留意する必要がある

● 重症患者は3,000人よりやや少ないが、減少傾向は緩やかである

7分に1人が人工呼吸器が必要な重症患者となっている

● 現在の感染状況から考えると、まだ第二波の終わりに到達していない

1日の新規感染者数5,000人という基準は、医療機関への圧迫を継続的に減らし、外出制限等をせずに感染を管理できるようになるために必要な基準である


3 12月15日以降の措置 

● 夜20時~朝6時に夜間外出禁止令を適用(海外領土には適用されない)

● 12月24日の夜のみ外出禁止令は適用されない(12月31日の夜は適用される)

● 夜間外出禁止時間中の移動は、職場と自宅間の移動、健康上の理由、子供の世話や介護等の家族に関する理由、公益上の理由、ペットの散歩等の限られた理由のみで、新たな形式の証明書を紙または電子媒体で携行する必要がある

● 20時以降の運動も禁止

● 夜間外出禁止時間以外の日中の移動の際には証明書の携行は不要

● 地方間の移動を解禁するが、夜間外出禁止の趣旨は明確であり、日中に移動することを推奨する

但し、チケットがあれば、乗り換えを理由とした20時以降の飛行機や電車による移動は認められる

● 外出が可能になる一方で、テレワークについては実施可能なあらゆる場所で継続されなければならない

● 映画館、劇場、美術館、スポーツ施設、動物園、サーカス、ゲームセンターやカジノ等の人が集まる施設の閉鎖を12月15日以降、更に3週間延長(1月7日の再開を検討)

● その他の現在閉鎖中の施設は引き続き1月20日の再開を検討

● 宗教施設に1度に入ることができる人数は現状のままで増加させない


4 クリスマス休暇 

● 12月24日は夜間外出禁止令の例外としたが、引き続き大人6人を超える集まりは避けるべき

● 12月31日の外出禁止時間前に人を家に招待し、翌朝の外出禁止時間後に帰宅させることは可能

しかし、夜間外出禁止令の目的は人の移動を最大限制限することなので、12月24日のみを例外とした

より平穏かつ自由な2021年を迎えるにあたり、慎重にかつ責任を持って行動することが求められる

● 高齢者や慢性疾患等のリスクがある人は移動せずに自宅にいることを推奨

● クリスマス休暇に出かける前の抗体検査で陰性でも感染していない保証はないので、大勢で集まることにはリスクがある

感染疑いの場合や、高齢者等と接触予定の人の検査は推奨するが、本当に必要とする人が検査を受けられるよう過剰防衛は控える

● 海外領土との行き来の際には出発前の陰性証明が必要(感染防止措置は各地で異なるため政府のHPを参照のこと)


5 検査

●「検査・アラート・保護」の戦略を強化するために検査数を増加させ、結果判明までのスピードを速め、接触者数の特定を早め、感染者及び接触者の隔離を早める

● 現在、PCRの検査結果の75%が24時間以内に判明しているが、今後は100%に近づけ、さらに12時間以内の結果判明を目指すことでアラートを強化する

● 抗体検査は週25万件が実施されており、今後更に増加予定

● 陽性と判明次第、患者が帰宅するよりも前に即時に接触者特定に動き出せるように、検査チームを強化する

● また、陽性者の罰則付き強制隔離はコンセンサスが得られないため、陽性者の自宅に赴き、同居者の抗体検査、隔離環境へのアドバイス、一人暮らしの人の支援をするチームの派遣を想定している

● さらに、症状の説明や取るべき行動等についてまとめたチャートを配布予定


6 経済支援

● 企業や被雇用者に対する支援を強化しており、早期に支援が受けられるようにしている

申請書が12月4日からオンラインに掲載され、既に37万2000の企業に対し総額約20億ユーロが送金されている(今後も支援が改善・補完されていく)


7 大学

● 学生、特に留学生は大変困難な状況にあるため、近いうちに対面授業、特に対面での指導演習を行う

● CROUS(学生支援機関ネットワーク)における心理カウンセラーやソーシャルアシスタントの活動強化のための予算措置を行う

● 生活のための働き先を失っている学生の困難を解消できるよう、アルバイトのほかチューターとしての働き先を提供している


8 結語

 ● 首相として以下の3つのことを確信している

(1)第二波に対処するための慎重かつ首尾一貫した行動の必要性

(2)ウイルスとの闘いにおける国民全員の協力の必要性

(3)解決策は1つではなく、ワクチン、検査、支援強化、アプリ等全ての措置を用いた感染抑止の必要性

● 今年は恐ろしい1年であったが、長引く感染症に対して連帯と責任感を持って対応していきたい







2020年12月10日木曜日

珍しい気付きの日

 













今日は珍しい日であった

朝、場所を変えてぼんやりしている時、これまで見えなかったものが見えてきたのである

より正確には、見ようとしなかったものに目をやってはどうかという意志が現れたと言うべきだろう

それは新しい境地に至る可能性を開くものである

外に出る予定を変更して、いろいろな資料を探すことにした

こういうことをしている時は時間を忘れる

それにしても、広大な領域を今の段階では掴みようがない

暫くはその全体がどんなことになっているのかを探ることになりそうだ

ひょっとすると、いろいろなところに影響が出てくるかもしれない

今手掛けていることにも新しいニュアンスを与えることになるかもしれない

 

こういうことが偶に、しかも全く予期しなかった時に起こる

それは全く新しい考えというのではない

すでに存在はしていたが意識の背景にあったものを前面に持ってきて注意深く眺めようと決意したのである

気に留めずにいたものに気付いた結果のことである

このようなものは意外に多いような気がする

今度はいつ同じようなことが起こるのだろうか

というわけで、そこに光を当てようと立ち上がった珍しい日だったのである 

 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月9日水曜日

深き所にいる悦び

  

 

 

今日も最近にはないほどよく集中できた

冬の籠る感じが集中力を増しているのかもしれない

ただ、これは何かが前に進んでいることを意味しているのではない

寧ろ、その中に入り、新たな問題が目に入るが故に一ところに留まっていることが多い

そうしている時、「もの・こと」の奥深さを感じることになる

これまで何と上っ面を眺めていたことかと驚きながら

この深き所にいる感覚は何事にも代え難いのである

 

 今日は10年近く眺めてきたパリの空が浮かんできた



 

 

 

 

 

 

 

 

2020年12月8日火曜日

贅沢な羽ばたきの時

 

 













昨日の記事に、実務的な仕事をしていると思考の羽ばたきが限定されてくるというのがあった

これは非常に重要な指摘であることを改めて噛みしめている

現役時代はまさにこの状態にあり、そこに窮屈なものを感じていたのだろう

それが10年にも及ぶ仕事をしない時間を過ごすように導いたのである

その時間とは、所謂社会との接触など考えず、心の赴くままに羽ばたく時間だったのである

今の時点から見れば、それは何と贅沢な時間であったことか

 

元に戻りつつあるのが、最近の状態と言えるだろうか

そんな今日、サイファイ研の今年のプロジェを振り返ってみた

その勢いで、来年のプロジェについても大きな括りでリストアップしてみた

例年より少し早いようだが、今年は全く違和感がない

やはり特別な年であったようだ

 

 

 

 

 

2020年12月7日月曜日

暫くは忍耐の時か














このところ、毎日が日曜日を超えて深い日曜日という感じである

 深く入ることが自然にできる毎日という意味だが、

昨日は本当の日曜にして、何もしない一日とした

その効果は出たようで、今朝は非常に新鮮であった

プロジェを進めるという実務的な仕事をしていると、思考の範囲が限定されてくる 

自由に羽ばたくためには、今は忍耐の時なのかもしれない

 

 

 

 

 

2020年12月5日土曜日

ZOOM例会の後はプロジェに当たる

 
















 

今日は天候もよく、ゆったりした朝の時間を過ごした

午後からは、昨年特別講演をした日仏生物学会のZOOM例会に参加

残念ながら接続が悪く、数分で切れては又は繋がるという症状で途中退室となった

これまでの経験から昼間は大丈夫だと思ったのだが、時間帯とも関係なさそうである

ネット環境をよくすることは考えていないので、次の機会には適当な場所を探さなければならない


その後、これまでに書いたものを読み直していた

実は、これまでに書いたものについて書くというメタの仕事を依頼された

真理に至るためにはこのステップが欠かせないと考えていたので、お引き受けすることにした

来年のプロジェとして取り上げることになるが、その準備という意味合いもあった

 

夜には長期プロジェの新しい塊を作る作業を開始

長期とはどれだけの長さなのか分からないのが、わたしのプロジェ

今の段階では只管足元を見て歩むしかない

 





2020年12月4日金曜日

COVID-19:フランスのワクチン接種方針など

 


















昨夜、カステックス首相らが記者会見を行い、新型コロナウイルス用ワクチンの接種等について発表した

大使館からのまとめを転載したい


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1 感染状況

● 感染状況は徐々に改善し、一日当たりの平均感染者数はまもなく10,000人を下回ると予測

昨2日時点で、3,488人が蘇生病床に入院中

● 他方、状況は依然として脆弱で、感染再拡大のリスクもある


2 今後の措置

● 4日以降、宗教施設における人数制限を、3席当たり1席、2列当たり1列とする

● 状況の改善が継続すれば、12月15日以降、外出禁止措置を終了する

21時から翌朝6時までの夜間外出禁止措置(ただし12月24日、31日の夜を除く)を導入する

● 12月15日以降、フランス全土において日中の移動は外出証明書の携行なしに可能となる

● 人混みが発生し、マスク常時着用等の予防措置が確保できない等リスクの高い施設は引き続き閉鎖する

● 年末休暇中は、1テーブルあたり6名(子供を除く)の着席を推奨

● 引き続き、感染予防措置の徹底が重要


3 ワクチン

● 12月29日までに、欧州医薬品庁がファイザー社とモデルナ社のワクチンの市販許可について決定する見込み

その後、高等保健機構(HAS)による意見を踏まえ、フランスでのワクチン接種が可能となる

● ワクチンの価格と提供時期は全てのEU加盟国で同一で、各国の人口に比例して配分(フランスは全体の15%)

フランスは念のための余剰分を含め、ワクチン2億回分(1人あたり2回接種するため、1億人分用)を確保する

● ワクチン接種は、高等保健機構(HAS)の勧告に沿って以下の三段階で行われる

(1)ステップ1(1月~2月頃):要介護高齢者施設(EHPAD)等の入居者や、その職員(65歳以上・併存疾患ありの高リスク者)(計約100万人)(ファイザー社製ワクチン)

(2)ステップ2(3月~春頃):その他の高齢者やその他の専門職(50歳以上・併存疾患ありの高リスク者)(計約1,400万人)(+モデルナ社・アストラゼネカ社等製ワクチン)

(3)ステップ3(春頃~):その他の者(+サノフィ社製ワクチン)

● ワクチン接種は安全性、透明性、近接性(かかりつけ医の役割等)を重視して行う

● 透明性確保の一環として、ワクチン戦略を国会に提出する

● ワクチン接種の目的は、死亡率と重症患者の減少、医療システムの保護、保健衛生上の安全の確保

● ワクチンの接種は義務ではなく、無料で高い安全性が保証される

● フランスのワクチン確保の戦略は、欧州レベルでの連携による高い交渉力の確保

ワクチンの一部は仏国内で製造される

● 科学者、医療関係者、議員、市民等からなるワクチン戦略方針評議会を設置

免疫学者のアラン・フィッシャー(Alain Fischer)氏が議長を務め、ワクチンキャンペーンを取り仕切る

● ワクチンは義務ではないが、積極的な接種を奨励

● ワクチンの接種は数か月に渡って行われる

ワクチンはCOVID-19の終焉を意味するものではなく、引き続き警戒を維持する必要がある

「検査、アラート、保護」の戦略は引き続き重要

● ワクチンが重症化を防ぐことはできるが、今のところ他者への感染を防ぐことはできない

従って、引き続き予防措置(gestes barrieres)の着実な実施が重要になる


4 その他

● 大規模検査キャンペーンを3つの都市で実施する

アプリケーション「TousAntiCovid」の機能の拡充、新型コロナ陽性患者・接触者の隔離のフォロー強化を行う

これらの点について、来週の記者会見で詳細を説明予定

● スキー場の閉鎖は、大勢の人の移動、閉ざされた空間での密集を避けることを目的とした予防措置である

ドイツ、イタリア、アンドラ、スペイン、オーストリア、スイス等の隣国でも類似の措置が実施されつつある






2020年12月3日木曜日

瞑想生活の後の開陳の時期か


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先日、車を運転している時、こんな考えが巡っていた

 今年は殆ど日本で過ごすことになった

選んだのではなく、そうせざるを得なくなったのだが、、

そのことにより現実に近いところで生活していたことになる

天空での生活とは明らかに違ったのだ


これまでのフランスでの10年ほどは、自分の中では天空での瞑想生活と捉えている

そのような内的生活は日本では叶わなかったことは、今年さらに明らかになった

これまでとは違う時空間での生活は特別な時間だったのである

ただ、今の状態は、瞑想生活から生まれたものを具現化する仕事の性格が強い活動には向いているかもしれない

これまでに蓄積されているものをスクルーティナイズして、それを形にするには


振り返れば、2019年に天空で生まれた考えを世に問うという作業をやった時が一つの転換点だったかもしれない

それまでは自らの考えを自分の中で味わうだけで純なる至福を感じていた

しかしあの時、唯我独尊の世界に外から風が吹き込んだのである 

その風の勢いは今年さらに強くなった

一旦穴が開くとその修復は困難を極める

至福の感覚が失われるのである

 

実はフランス生活を始めた頃だろうか、一つのプランをぼんやり思い描いたことがある

最初の10年くらいは吸収と蓄積の時間で、その後の十年ほどはそれを開陳する時期にしてはどうかというものだ

期せずして、そのようなことになりつつある

コロナがそれを後押ししたところもある



 

 

 

 

2020年12月2日水曜日

アマチュアは先を急がないこと

 















知らない領域に入り込むと、どこで止めていいのか分からなくなる

あっさり表層を撫でた程度で終えることもできるのだが、それでその領域の感触は伝わるのか

専門家というのは、そのあたりの手加減を知っている人なのだろう

今日調べている時、外から見ていたのでは気付かない問題が次から次に噴き出してきて立往生

どんな領域でも重要な問題があり、それを仕事にしている人がいる

深く入れば限がないのである

解決策は、専門家とは言わないまでも、自分なりの手加減を掴むまでその領域を知ることだろう

この状況はこれからも出てくると思われる

先を急がないという癖をつける必要がありそうだ

 

 

 



2020年12月1日火曜日

そのまんまの教訓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



パソコンにカードゲームが付いていることを先日発見

この間、一体どこを見ていたのかという感じだが、、 

そもそもゲームや賭け事はあまり好きではないせいだろうか

早速いくつかやってみたところ、スパイダーというのが面白かった

上りが全く見えないところから上がることがあるところに惹かれたようだ

 

暫くやっているうちに気付いたことがある

途中でこれはよさそうだという並びが出てくるのでそこを何とかしようとするが、うまく行くことは殆どない

全く予期せぬところから上りになるのである

 

そこから、そのまんまの教訓を引き出した

これは!というところばかりを追っていても駄目である

解決策は思いもよらぬところからやってくる

ただ言えることは、一つ一つの動きに集中した先にしか、それは現れないということだ