2018年9月25日火曜日

異空間が繋がる



この連休、庭に出て瞑想する時間があった
バッタが膝に上がってきたが、全く動かない
よほど気持ちが落ち着くのだろうか
そう思って暫くすると、尻尾から表面が光っている細長い塊がゆっくり顔を出した
バッタの排便を初めて見た瞬間であった

黄色い蝶々もトンボもまだ飛んでいる
日の光を含んだススキの穂の何と柔らかい色であることか
ぼんやり空を眺めていると、遠くから風に乗って高校野球の試合の案内が聞こえてきた
その時、トゥールのアパルトマン前のラグビー場の案内と重なる
長閑な昼下がりという形容がピッタリの時間であった


街に出ると、これまで気付かなかった珈琲店が目に入る
入ることにして近づいた時、アメリカかカナダの郊外のコーヒーショップと錯覚する
あり得ないと思っていた場所で異空間が繋がった
 
目に見えるはずのない世界がそこに現れてくる
世界が急に豊かになったように感じた





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