2016年4月27日水曜日

久し振りにカート・ヴォネガットさん



カート・ヴォネガットさんの『これで駄目なら 若い君たちへ――卒業式講演集』を読む
アメリカ時代に少し読み、マンハッタンの夜のイーストサイドで遭遇した作家だ
丁度、大江健三郎さんとの対談をテレビで観た後だった
感想を訊いてみたところ、日本では余りにも背が高すぎたとのことだった
その時の様子が最初のブログに残っていた
対談があったのは1984年なので、もう30年以上前のことになる

カート・ヴォネガットとの遭遇 RENCONTRE AVEC KURT VONNEGUT (2007-02-15)

先ごろ、あるエッセイで文章の書き方を教えてもらった記憶がないと書いた
この本でヴォネガットさんは、こう言っている
「読み書きを覚えるのは恐ろしく難しいことだ
永遠の時間が必要だ
・・・
やってみるとわかる
読み書きを教えるなんてことはほとんど不可能なんだって」

ひょっとすると私の記憶に間違いはなかったのかもしれない
こういう話を聞くと、この世界には終わりがないことを再認識させられる

あと、コミュニティに参加すること、コミュニティを作り育てることの大切さを語っている
そして、家族を広く大きく捉えることも勧めている
人間は一人では満足できず、より多くの人を求める性質のものだからということらしい
この点が理解されていないために離婚率が高くなると考えているようだ





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