2020年4月25日土曜日
哲学における論理学の役割(1)
論理学と共に、あるいはそれなしで(1)
大学における哲学の新しい学生は、論理学を学ばなければならないことにしばしば驚く
悩まされることさえある
哲学にとって論理学はどのような有用性があるのだろうか
哲学史、倫理学、政治哲学、美学、科学哲学のように、論理学はなぜ哲学の過程に顔を出すのだろうか
学生の頭の中では、論理学は数学と結び付いている
しかしフランスの教育システムは、文系と理系の間の殆ど絶対的と言ってもよい分離で特徴付けられている
数学と論理学は科学の側で、哲学は文学や人文系になるだろう
一方は認知的、科学的、理性的、もう一方は感覚的、感情的、文学的、芸術的という対立は決定的だろう
哲学は後者と関連する部分を持っている
多少とも科学的な分野と付き合いながらも、最早その中での役割はなくなっている
哲学が裏切ったのである
文系の進学クラスでは哲学が教えられ、大学の哲学科は一般に文学や人文科学のキャンパスにある
大学の哲学研究において、正式の学科としての論理学は何をするのだろうか
文系の進学クラスの哲学研究に論理学がないというのは本当である
このような教育のやり方は、良い徴なのだろうか
数学が文系の学生に嫌気を起こさせるとする
その抽象観念や形式主義は哲学者の一部を惹き付けずにはおかないだろう
フランスの教育システムで広く実践されている数学のフェティシズムは、哲学においても広まっているのである
(つづく)
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返信削除ボビー
ボビー様
返信削除ご連絡ありがとうございます。残念ながら気付きませんでした。