2020年4月16日木曜日

「COVID-19 後」へのアイディア





ジョン・キャンベルさんの話は明快で論理的なのだが、それが実に自然に行われている
そこにいつも感心している
このような語りを日本で見ることは極めて稀である

今回は、コロナ後の世界について考えたビデオを紹介したい
コロナ後に「世界の新秩序」が現れるというやや陰謀論めいた話ではない
もっと身近で具体的な変化について展望されている

まず、グローバルな経済基盤に依存しない方向性、地域での自己完結性を模索する必要があるということ
例えば、食料や医薬品などはできるだけ近いところから入手できるように変えていく
世界を飛び回るというライフスタイルを止めること
学会などで世界を移動することなど、ナンセンスだと考えなければならない時代が来るだろう
今やネットを介した会議が技術的に可能になっているのだから

今回のロックダウンが教えてくれたことの一つは、自然との接触の重要性だ
自然を愛でる精神、他の動物と尊敬の念をもって接する態度など
より人間的な生活を発見・構築する機会が訪れるかもしれない

それから、世界共通の問題に対処する際に重要になるのは、真実を語ること
情報の開示性と透明性を如何に確保するのかということである
それが欠けていた国として中国を挙げているが、それだけに止まらないだろう

また、問題を「予測して」対処するという態度も重要になる
2月の段階ではWHOは中国の行き来を認めていたようだが、この態度が欠如していた
早期の対策は問題を早く収め、遅れれば遅れるだけ問題は悪化・長期化する
この当たり前のことがなぜできないのか

今回、キャンベルさんは"short-termism"という言葉を出していた
つまり、目先の利益を重んじるあまり、長期的な成功や安定を失うような態度を採ることを言う
短期的な経済の停滞がないような政策を出し、最終的に経済の回復は遅れ、より多くのものを失うことになるなど

出来るだけ早くワクチン開発ができるように、各国は協力し、その投資をしなければならないとも言っている
より身近なこととして、病院のベッド間の距離を広げること、窓を開けて外気を入れることなどを推奨していた
実は今カフェにいるのだが、席の数は半分以下になり、それぞれの距離が広がっている
このことである



今日も頭の中がすっきりする内容であった
キャンベルさんの話は精神衛生にも良いことが分かってきた







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