2016年8月28日日曜日

凌ぎやすくなったトゥールからパリに戻る



今朝のトゥールは涼しく、気持ちが良かった
まさに、外に出なければならない時期だけ熱波が襲ってきたことになる
まあ、それもこれから記憶を助ける一つの要素になるのではないだろうか
今回の目的はほぼ達し、生活の感触も掴めたように思う
午後、満足してパリに戻った




2016年8月27日土曜日

連日のカニキュールの中、中心街へ



さすがに昨日はこの体にとっては無理だったようで、今朝は鼻水が流れていた
それと運動不足は否めない
ただ、そうはいってもおられず、仕事のために街中に出る
いやはや暑い
ラブレーさんも参ったという表情だ
フランスで夏に外に出ることが少なかったためか、これほど熱いと感じたことはないのではないか




仕事を終えた後、ロワールの方に歩を進めた
こんな日は、こうあるべきなのだろう
実に気持ちよさそうである




人間もやはり動物
こんなところを見ると思わずにんまり、そういう感慨が浮かぶ
洪水の話を聞いたばかりだが、ロワールの水量が数年前に比べると少ないようだ
冬と夏の違いがあるのかもしれないが、ウィルソン橋の辺りは激しい水の流れだった

昨日のバスの中での争い、ひょっとするとこの天候が少しは絡んでいたのかもしれない
それほどの暑さである




カニキュールの中、デメナジュマン



トゥールの新しいアパルトマンでの最初の一日が終わった
カニキュールの中、デメナジュマンに明け暮れる
午前中は配達を受け取り、午後からは近くにあるというショッピングセンターへ
日常品の調達だったが、炎天下、結構な荷物を持たされ、汗だく

一段落してから、さらに足りないものが見つかり、今度はバスを乗り換えて南に向かう
その店はバス停からかなり離れている
幹線のわき道を歩くという感じで、こちらも汗びっしょり
特に、帰りはそれなりの荷物を抱えての歩きだったので、休み休みになった
普段であれば絶対にやらないような行軍だったので、自分でも驚いている
やはり、車でもなければ不便なところなのかもしれない
いずれにせよ、文字通りの骨格だけは出来上がったと言えるだろう

行きのバスの中でのこと
突然、男女が大きな怒鳴り声を出して口論を始めた
それから真剣な殴り合いがあり、最後には逆上した女性がバッグからかなりの長さの刃物を出した
これにはさすがに驚く
そこに割って入った男の方の連れがいなければ大変なことになっていたのではないだろうか
周りは静観するしかない状態であった
こんなことが起こる町であることを知った

そう言えば、中年の紳士がアパルトマンについて説明している時、こんなことを言っていた
トゥールにはロワールとシェールという二つの川が流れているので洪水の危険性があること
以前に訪問した時、ロワールの川岸にその歴史が刻まれているのを見ていたので驚かず
さらに付け加えて、地震の可能性も否定できないので、気を付けるようにとのことで驚く
洪水は probable だが、地震は possible ということなのだろうか
そんなことが起こるのか、という繋がりで思い出した

ラブレーさんも耐えているこの暑さ
明日も続くのだろうか





2016年8月26日金曜日

これが la canicule



今日はトゥールのアパルトマンの最終手続きがあり、先週に引き続きこの町に来た
昨日から異常に暑いと感じていたが、今日はまさにカニキュール
日本ほどではないが、蒸し風呂にいるような気温の中、体が腫れ上がったように感じている
ホテルの自販機の水は完売
外に出るにも暑くて嫌になる

そう言えば、昨日SNCFからカニキュールにご注意というメールが届いた
こんなことは初めてで、水だけは持って乗り込んだ

不動産屋さんも初めての方だったが感じがよく、アパルトマンの引継ぎも問題なく終わった
ただ、現場に来るのは女性だと聞いていたので、姿は見えたのだが声を掛けるところまで行かず
後でわかったことだが、携帯にはその旨の連絡が入っていた

明日からデメナジュマンの作業を始めることになるが、こう暑いとどうなるか
仕事を抱えながらのことなので、尚更大変である




2016年8月19日金曜日

トゥールを歩き回る

 
  « élévation »  David Léger 2013


昨日、いろいろな事務手続きのためトゥール再訪
これからの準備も含めてトゥールを歩き回る
全身をよく使った
これでもまだやることが残っている
場所を変えるのはそれなりに大変である
しかし、パリと頻繁に移動する中で、フランスが徐々に浸透してくるような感覚が生まれている

トゥールは十数万の町
交通の便はよく、町が鼓動しているような印象がある
カフェで働いている人たちも元気があり、そしてより近くに感じることができる
これまで通り生活のポイントとして、楽しめそうである

今朝、今回最後の用事を済ますために町中に出た
そうすると、迷彩服に自動小銃の十名程度がゆっくり歩みを進めていた
小さい町だが、可能性を否定することは難しいということだろうか
少し驚いた


lundi 22 août 2016

上の写真を改めてじっくり観る
その時は、こんな雲だったとは思わなかった
神々しいというか、現実離れした雲に映っている
肉眼では掴みきれていないことが写真に現れる
こういうことがしばしば起こる
今回も驚いた






2016年8月13日土曜日

トゥール最終日、ヴィランドリー城を訪問

   『夏』(1999)
ジャン・マルク・ド・パ(Jean-Marc de Pas, 1962-)


昨日は友人の案内でヴィランドリーにあるお城を訪問した
トゥールからバスで40分ほど
ロワール川シェール川を眺めながらの短い旅であった
庭園が有名らしく、結構な人出であった
かなり広いので見応えがある

お城も見応えがあった
ほぼ4時間の散策となった

所期の目的をほぼ達成してトゥール滞在を終え、本日パリに戻った
これからは事務的な手続きが待っている
無事に進むことを願っている

トゥール周辺の地図を見ると、お城が沢山あり、観光の目玉となっている
ダビンチ晩年の地もある
そういう目で見れば、尽きないものがある地域なのかもしれない









2016年8月11日木曜日

トゥールでも翻訳の見直し



今朝のトゥールは風が涼しく、秋を思わせた
朝の路上のカフェは実に気持ちが良い
新しい住処に関しては着いた時の気持ちとは異なり、心静かな状態になってきたようである
なので、今日は翻訳の見直しをすることとした

慣れない作業でもあり、最初の方は四苦八苦してやっていた
しかも全体がよく見えていない状態だったので、問題山積ではないかと想像していた
全体が終わるころになると、訳語の選択や訳し方の自分なりの方針が決まってきた
その視点から全体的に見直す必要がある
まさに、コツが分かった時にはすべてが終わっているのだ
ということで、改めて原文を見ながら確認することにした
そうすると、予想通り、至るところに修正が必要なところが見えてくる
これは致し方ないことなのだろうが、相当の労力が求められる

集中力が持続しないので、カフェを数件とホテルで間隔を置いてやらなければならない
だましだましやるという感じである
物理的な条件さえ揃っていれば簡単なのだろう
しかし、それが難しいのが時の流れの中に生きるわれわれ人間なのかもしれない
心と体の問題は、殆ど永遠である
今は最善を尽くすしか方法はなさそうである






2016年8月10日水曜日

現地を訪問




本日、候補の一つを見るために出掛ける
約束の時間より早く着いたので、周りを散策
静かな住宅地という感じで、何もない
少し不便ではないだろうか 、これで耐えられるだろうか、など問い掛けが湧いて出る
これまでであれば難しかったかもしれないが、昨日も書いたように、これからは大丈夫ではないか
そんなところに落ち着いた

担当者が予定通り顔を出す
エレベータとかホールの感じがいまのところと少し似ている
部屋は今のところよりも広く、瞑想の場になっているバルコンも十分である
それで家賃はいまの6割程度
非常にありがたい

いまのところ他に可能性がないので、この線で考えることになりそうである
最終的にもそうなるのだろうか?


昨日、いろいろなところを回っていた時のことを思い出した
担当者がどちらの出身ですかと訊いてきた
答えると、あなたのフランス語には英語の鈍りがあるので違うと思いました、とのこと
まず、アクセントがあるなどと言ってもらえるようなフランス語ではないので驚いた
思い返すと、同じようなことをその昔言われたことがあったような気もする
個人的には英語のアクセントは締りがなく好きではないのだが、致し方ない





2016年8月9日火曜日

再びトゥールへ



先月、トゥールの住処を決めるつもりだったが、一ヶ月ズレることもあり、改めて考え直すことにした
今日はその初日である
天候などの外界の条件と内面の状態により、ものの見え方が大きく変わってくる
それからどれだけ対象に触れているのかによっても変わってくる
トゥールは今回で4回目になるが、これらの条件が絡み合って選択の基準が大きく変わってきた
そこに住んでいるような感覚が増しているためだろうか
それまで頭の中では受け入れられないと思っていたことでもそれほど気にならなくなるのだ

こんなことを感じながら、朝から前回寄らなかったところを回った
書類では良さそうでも実際に行ってみるとこれは大変という場所もあったりする
そうすると、以前は目に入らなかったものが急によく見えてくる

仕事場との関係で言えば、これまでは離れたところが良いと思っていた
これも、これからのライフスタイルがどうなるのかによって変わってくるだろう
フランスに来てからは外の世界に身を晒し、それを内に刻印するというような生活であった
それがここ1-2年で変化してきた
落ち着いて内に向き合い、考えを纏めることができるようになっている
これからは外から入るベクトルが弱まり、内から外への働きかけが強くなるのではないだろうか
これまでの蓄積を読み解きながら
それが自分にとって最も自然で無理のない方向性になる
大学からの拘束はほとんどないはずだが、いろいろな資料に近い方が便利なこともあるだろう

絞られてきた的を明日実際に見て、許容範囲であれば決めたいと思っている
どうなるだろうか?





2016年8月5日金曜日

粗訳終わる



今年は年明けから翻訳を一つのプロジェとして進めていた
長い道のりだったが、最近やっとのことでその粗訳が終わった
それは信じられない出来事であった
よく耐えたものである

これまでのやり方は一文ずつ訳していくというもので、前後の関係に目を配っている暇はなかった
ということで、続けて読んだ時に違和感を感じるところが多いのではないかと予想される
単純な間違いや訳し忘れ、それから修飾している言葉が明確になっていないこともあるだろう
さらに、訳語の選択の再検討も必要になりそうである

これらすべてに注意しながら、読み直すのが今月の仕事になる
翻訳というのものが、相当のエネルギーを消耗させることがよく分った
これまで気が付いたことが出てきた時、「翻訳ブログ」に書き付けておいた
すべてが終わった後には、全体的な感想が出てきそうな気もしている