2016年10月9日日曜日

本の整理で見えてきたこと



このところ箱の整理をしている
箱から本を出し、本棚に移し替える作業である
数時間すると飽きてくるので、その気になった時にしか手を付けない
精神に負荷を掛けないことが重要だと考えているからだろう
道はまだ遠いが、お蔭様で気持ちよく作業ができている
以下は、今日の発見になる

荷物の中には日本から持ってきたままのものもある
その中からフランス語関連のものが沢山出てきた
こんなにいろいろやっていたのか、という思いだ
こちらに来てからは、そのようなフランス語学習の本には触らないことにしていた
語学の学習ではなく、思考の方に重点を置いていたからである
この辺りで再び始めてもよいのでは、という気持ちもどこかにあるが、体が動かない
9年の間に滲み込んだ癖はなかなか抜けない

これまでもこの9年という数字を何度も書いてきたが、特に何とも思わなかった
改めて考えると、これは相当な長さになる
昔であれば、その長さを感じたことだろう
しかしこちらに来てからは、9年前もすぐそこにあるという感じになっているので実感が湧かない
ただ、その殆どは頭の中での生活だったので、いろいろなところに影響を与えているはずである
それを自分で感じ取ることができないのは残念である

ところで、本の整理をしながらこれまでに興味を持ったテーマのようなものが浮かび上がってきた
それは9年の間にこの身の受容体が反応したものがいくつかの塊を作ってきたような図である
はっきりした塊になっているものもあれば、周辺がぼやけているものもある
さらに、まだ塊にはなっていないが、すでに塊を作っているところに吸い寄せられそうなものもある
哲学者についても同じようなことが起こっている
これからそれぞれについてさらに踏み込むことができれば幸いである

今回、パリとは違った繋がりで本が並べられることになっている
そのため、それらを眺めることによって、新たな発見があるかもしれない
そんな期待も湧いている




夜、こちらに来た2007年の記録が出てきた
夜空と言ってもまだ明るいが、その空を眺めながら当時に思いを馳せる
純粋な学びの心に溢れている様子が窺える
まさに生まれて初めての経験だったのである







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