2021年1月31日日曜日

1月を振り返る




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末年始の1週間くらいは、何もしない完全オフとした

その影響についてはこれまでに触れているが、一言でいえば、全体に目が行くようになるということだろうか

それと、普段は奥深くに眠っている感情的な面も浮き上がってくる

今回は人生の全体を見渡し、そこに散らばっていた選択の可能性をしっかり認識していたのかという反省が生まれた

今に集中していると過去が意識下に沈み、そのような視点を得ることが難しいからだろう

 

今月はすぐに立ち上がることができず、完全オフの日を結構取っていた

振り返れば、週毎のオフが4日、3日、2日、1日と徐々に減ってきた

これは意図したことではなく、体が要求したことに従った結果である

ひと月かけて、所謂仕事モードに戻ってきたことになる

今月は今年の助走期間だったようだ

 

例年との違いで思い当たるのは、収まりが見えないコロナである

その現状を見て、無意識のうちに春のサイファイの集まりは難しいと思っていたようだ

準備をした形跡がないのである

いつもであればテーマが出揃っていて、いろいろ考えているはずなのだが、そこが空白ということになる

社会との緊張関係が薄れていることも、ゆっくりしたスタートに繋がった可能性がありそうだ





2021年1月30日土曜日

COVID-19:フランスの現状


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、カステックス仏首相が記者会見を行い、新型コロナウイルス感染防止措置の強化を発表した

大使館からの纏めをもとに以下に紹介したい

フランスと日本の現状が続くようであれば、これからのライフスタイルを考え直す必要がありそうだ

 

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冒頭

仏は隣国と比べれば感染状況が抑えられているとはいえ、大変憂慮すべき状況にある

現在、約2万7千人が入院しており、そのうち3千人以上が重症者である

いわゆる英国及び南アフリカの変異株は感染を加速化させる恐れがある

これらのデータを考慮すれば、外出制限の再開が問題にになるが、外出制限は重大な影響を及ぼす恐れがある

この数日間の数値を見ると、外出制限を避けるチャンスはまだある

そのため、実質的な効果を齎しているがまだ十分ではない夜間外出制限に加え、即時に以下の措置を講じる

1 出入国

(1)1月31日(日)0時より、新たな出入国措置を講じる 

(2)仏とEU域外の国との間の移動は、フランスへの入国も、フランスからの出国も、特別な事情がない限り禁止

 (3)仏へのEU域内の国からの入国にあたっては、越境労働者以外、PCR検査の実施が必須

(4)仏と海外領土との間の移動も、今後は特別な事情が必要

2 商業施設

(1)1月31日(日)以降、食料品以外を取り扱う2万平方メートル以上の商業施設は閉鎖

(2)2月1日(月)以降、大型商業施設の人数制限を強化

(3)本措置により影響を受ける企業及び従業員は、連帯基金や部分的失業制度等の支援の対象となる

3 テレワーク

 テレワークが可能なすべての企業において、効果的なテレワークの実施が強化されなければならない

2月1日(月)に関係者と協議し、実施方法を定める

民間企業のみならず、行政機関にも適用される

4 取締り強化

警察及び憲兵が、夜間外出制限の違反、闇パーティーの開催、違法なレストラン営業の取締りを強化する

一人の身勝手な行動が全員の努力を損なうため、違反する者に対しては特に厳格な措置がとられる

5 結語

(1)来週以降、「検査・アラート・保護」戦略を拡大する

日々の感染予防、マスクの着用、少しでも感染疑いがある場合の検査及び自主隔離を徹底すること


(2)ワクチンの接種加速化の努力をする

現在までに、150万人近くが一回目の接種を終えた


(3)新たな外出制限を避けるべく、あらゆる措置を講じていく

今後数日間が決定的となる

 

 

 

 


2021年1月29日金曜日

深々と雪が降る



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は朝から雪が深々と降り、この冬初めての景色を見ることができた

雪が降ると世界が明るくなるので気分も晴れる

外に出るのは控えた方がよさそうだ

籠って何ができるだろうか

いつもと違うリズムの一日が始まった

 

 

 

 

2021年1月28日木曜日

日本人哲学者を読む


 

 

 









 







今日は、これまでに書いたものを読み返していた

校正すべきところは必ず見つかるものである

新たに付け加えた方がよさそうなものも出てきて、図書館で出典を確かめる

普段、閲覧室に入ることは殆どないが、今日はついでに明治生まれの日本人哲学者の本を手に取った

学習机のようなところで、少し古い日本語の字体と言い回しを読んでいると、哲学の学徒になったような気がした

ただ、解説的な印象が強く、自分の中にあるものと対比しながら知識を整理するような読み方になっていた

霊感を得るということが少ないようだ

改めて、フランス語で哲学を始めたことの幸運に思いを致していた






正月ムードを徐々に抜け出す


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年が明けて4週間ほど経つ

年末年始の完全オフの余韻から抜け出たと思ったこともあったが、まだあの感覚が忘れられないようだ

ただ、その程度は徐々に弱まっている

今日、これからの一日の使い方のモデルが頭に浮かんだ

その日のムードに合わせて何をするのかを考えるのではなく、体が自動的に動くようにする試みである

本当の仕事モードになるのでかなりの抵抗はありそうだが、どうなるのか様子を見ることにしたい

 

そろそろ次回のエッセイのテーマを考える時期になっている

前回のエッセイで何気なく使っていた言葉について考えてはどうかというアイディアが浮かんでいる

まだ、どうなるのかは分からないのだが、、

 



 

2021年1月25日月曜日

松井守男さんを見る















昨夜の日美を途中から見る

コルシカの日本人画家が出ていた

松井守男さん、78歳

 

もう7年前になるが、コルシカのボニファシオに滞在したことがある

海の青の深さが忘れられない

その時、日本人画家がコルシカで暮らしているという話を地元の方から聞いた

昨日、そのお姿を拝見することになった


若い時に厚い壁にぶつかり、40歳くらいだっただろうか、遺作と題して描いたものが評価される

それ以来、画家として生活しており、今は自由に描いている様子が見て取れた

非常にパーソナルで、変に権威のようなものを背負っているところがなく、好感を持った

芸術はあくまでも個人的なもの、日本に画家はいますか、とまで口走っていた

ピカソとの出会いも印象的であった

あのスタイルが芸術家の本来の姿なのかもしれない

芸術家としてのカギは、自分独自のものを表現し、それを最後まで続けること

これなどは人が生きる上でも参考になるのではないだろうか


今はコロナの影響でフランスに戻ることができず、日本の神社の襖絵を描いているところが出ていた

外国に長くいる日本人にとって日本は生活しやすいところ

しかし、そこに安住していては駄目で、芸術家はやはり旅に出て描かなければならない

そんなことを言っていたように思う

それが自らを厳しく見つめ、創作の意欲を掻き立てることになるというのだろうか






2021年1月24日日曜日

冬の朝の陽射し


 

 

 











冬の日の朝の陽射しに身を晒すとき、静かな悦びが湧いてくる

夏の溢れる陽射しとは明らかに異なっている

その陽の中で眺める紫煙は美しい

寒い日が続き嫌になるが、今朝、その中に微かな春の気配を感じ取った

もうすぐその春が訪れることを希望としてさらに思索を続けたいものである

 

ところで、昨夜寝る前にテレビをつけると、宮沢賢治の番組が流れていた

映像詩と題したかなり手の込んだ数年前の番組であった

実はすぐに終わると思って観ていたが後編もあり、結局3時までお付き合いすることになった


 



2021年1月23日土曜日

ウィークデーに完全オフの日を




















年末年始の完全オフの時間は普段埋もれている記憶を呼び覚ます時間となった

大きく言えば、過去のすべての時間を一望することができる機会を与えてくれたのである

忙しく仕事に追われているとその機会は訪れない


今月を振り返るには少し早いが、これまでになかった完全オフの日を結構取っている

単純にダラダラして居たいというのが理由なのだが、気力の充実とか仕事の効率に良い影響を与えているようだ

ということで、昨日もそんな日になった

ただ、週を経るにつれ、4→3→2日と完全オフの日が減ってきている

来週もこの傾向が続くのだろうか 





2021年1月21日木曜日

エッセイのテーマ選びの変化


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



昨日は、ぼんやりしながら日本のドキュメンタリーなどの記録に触れていた

ひと日の終わりに、エッセイのテーマの候補が浮かんできた

それまで別のものを考えていたのだが、今一つ心から向き合うことができずにいた

それを取り上げるにはまだ早いという認識がどこかにあったからだろうか

新しい候補もそんなに簡単なものではなく、まだ早いと言うこともできる

ただ、こちらの方がそこに向かっていく力が強いように感じている

その問題を現段階ではどう考えるのかを纏めておいてもよいのではないか

そんなところに落ち着いている


振り返れば、エッセイ・シリーズも10年目に入り、もうすぐ100回を迎えることになる

始めた当初には想像もできなかった事態である

ただ、自分の感覚の中ではそんなに時間が経ったとは思えないし、特別の驚きもない

その時その時の問題意識を綴ってきただけなので、目は常に足元にあったからだろう

この間、テーマの選び方が変化してきたと感じた時があった

2019年から2020年にかけての頃である

それ以前のテーマは、自分の中にすでにあったもので、いずれ書きたいと思っていたものである

直ぐに見える貯えの中からその時の気分に合わせて気儘に取り出していたのである

その状態から、書き終わったらすべてが更地になるという感覚に変化したのが1年程前のことである

その時以来、前回書いたものとどこかで繋がっている何かを探すようになった

それぞれの関連性を考えることなくテーマを選んでいたそれまでとは大きく変わったのである


昨年亡くなった作家の古井由吉さんは、晩年の講演で次のようなことを語っていた

「作家は書くものがなくなってからが勝負である」

若い時は書きたいものが沢山ある

それ故、作家になるのだろう

しかし、年齢を重ねると書くことがなくなってくるという

そこからが勝負だというのである

一見書くことがなくなったように見えても、作家の奥底には沈殿している何かがあるはずである

作家の仕事はそれを引っ張り上げてくることではないのかと言っていた

その中に、その作家に固有のものが含まれている可能性が高いということなのだろうか



 

 



2021年1月19日火曜日

エミール・ギメの日本を観る


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は漏電検査が昼過ぎにあるとのことで待っていた

午前中、パリのギメ美術館を創設したエミール・ギメの目から見た明治時代の日本が流れていた

画家のフェリックス・レガメと共に巡った2-3か月の日本であった

その間に仏像などを集め、凄い画家河鍋暁斎とも会っている

また、日本の宗教を科学的に分析しようとしていた

リヨンの実業家であるギメは、宗教によって従業員の幸福を実現しようとしていたという

実際に浄土真宗の若い(30代)理論家3名と議論している

その記録が残っていて一部が再現されていたが、ギメの問答がどこまでも論理的なのである

それを見ながら、2009年にケンブリッジ大学で開かれたダーウィン祭での経験を思い出していた

 

この会はダーウィンの生誕200年、進化論150年を記念してものであった

そこで、科学者時代に共同研究をしたこともあるイギリス人のDA氏と再会

彼は宗教についても研究して、著作もものしているが、この会では講演をしていた

講演後に会場内のカフェで話をしている時、彼の話を聴いたというオーストラリアのご婦人が寄ってきた

信仰について迷いが出てきたというのである

論理的に納得できなければ信じられないので、Xについて説明してほしいと言っているように聞こえた

何気なく信じるではなく、徹底して論理なのである

彼らの宗教に対する一つの態度を見たように思ったことが蘇ってきた

 

今回も日本から見るフランスの景色は美しく感じられた

 

 

 

 

「人生の意味」について考え始める


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相変わらずのプロジェに当たる予定の一日であった

これまでの経験から、お好みの場所にこの体を移せば「こと」が進むことには気付いていた

ただ、そうしてもすんなり動き出すとは限らないことがある

プロジェを進めることしか考えていないので、その気分にならない時には全くの停滞となるからだ

その時には気分が向くものをやればよいだけのことだと割り切れるようになった

どんなことにも同じ価値を認めることにすれば、何ら問題ないと考えるようになったのだろう

それはいつか何かのためになると信じているからである

 

ということで、今日はその気にならなかったので、人生の意味について読みながら考えていた

それが終わってからと思っていたプロジェには結局手付かず

そもそもそんなに簡単に終わる問題ではないので当然のことだろう

これまでに書いたエッセイやブログの中にもいろいろな哲学者の考えが埋もれているはずである

それらを串刺しにして味わうのも面白いのではないか

そんな考えを弄んでいた

 




 

2021年1月18日月曜日

何もしない時間をうまく取り入れる


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はこれといった目的もなくゆったり過ごした

この状態はプロジェが具体的に前に進んでいないので、かなり前は嫌な感じがしたものである

その感じが今はなくなっている

何もしない状態が、昨日書いた後段に当たる、いろいろなものを繋げる過程に重要であることに気付いたからだろう

しかも、ゆったりしている時に何かを繋げようとしているのではない

結果として、そのような時間が有効に作用するということである

そのことを今日経験した

具体的作業をする時間と何もしない時間をうまく組み合わせていきたいものである

 

 

 

 

 

2021年1月16日土曜日

事実の認識の正確さを確かめる
















今日の仕事はこのところ珍しく午前中から始まり、夜も好調であった

今年一番の集中ができたのではないだろうか

これまで徐々に正月気分が抜けるという感じだったが、今日で完全に脱出できたようだ


いろいろなものを読みながら、これまでの認識がいい加減だったことが分かる

今の仕事では、個々の事項の認識の矯正から始まり、それぞれを如何に繋ぎ合わせるのかが問題になりそうだ

前段は頭をクリアにするのですっきりするが、後段はいつもチャレンジングである





2021年1月15日金曜日

COVID-19:フランス政府の新たな対応


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、カステックス仏首相ほか関係閣僚が記者会見を行い、今後の新型コロナウィルス感染対策について発表した。

以下、大使館のまとめから。

ざっと読んだところ、非常にきめ細かく問題に対処しようとする姿勢(特に経済対策)が感じられる。


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1 感染状況

・ 欧州において依然として感染は広まっている。

・ 仏においては、年末年始には爆発的な感染拡大は見られず、感染件数、陽性率で見れば欧州の中では低く抑えられている。

・ この1週間の新規感染者は1日平均1万6千件で感染状況は落ち着いているが、先週に比して入院件数、蘇生病床の件数ともに増加しており、依然として懸念される水準である。

・ 感染状況がさらに悪化する場合は、もう一度外出制限措置を取らざるを得なくなる。

 

2 英国・南アフリカの変異種

英国の変異種は従来のウイルスよりも30%から70%感染力が強く、子供に対する感染力も強いとされる。感染件数は多いが、重症化は従来のウイルスよりも少ない。

・ 仏における研究調査では、仏では100件の感染のうち、1件から1.5件が英国の変異種によるものであり、毎日200件から300件の感染が発生していることとなる。

南アフリカの変異種の情報は少ないが、従来のウイルスよりも感染力が強い一方、重症化は従来のウイルスよりも少ない。

・ 地理的に近いマヨット及びレユニオンでの警戒が必要であり、警戒通知が発出されている。

・ 南アフリカの変異種は、モザンビークに滞在した者の罹患が確認されている。その接触者も感染しており、感染者の追跡を行っている。

 

3 仏入国・渡航時の検疫強化

・ 仏における変異種の感染は限定的であるが、感染拡大を阻止するためにあらゆる感染防止措置を取る必要がある。

・ 1月18日(月)より、EU域外から仏に入国する者は出発72時間以内に検査を受け、航空機又は船舶の搭乗前に陰性証明の提示が求められる。

EU域外から仏に入国した者は、仏に入国後7日間は自主隔離を行い、その後さらにPCR検査を受検する。

・ 出発国において検査が受けられない場合は、現地の仏大使館領事部にて渡航証明を入手する。この場合、入国後は政府が定める施設で7日間の隔離措置を取らなければならない。

・ EU域内から仏へ入国する場合、1月21日に開催されるEU閣僚理事会において、国境を跨ぐ労働者への措置等、取るべき措置が話し合われる。

・ 海外県について、特にアンティル諸島、ギアナはアマゾン地域特有の危険があるため、現地事情に合わせた対策を取るとともに、陰性証明の提示など、現在仏本土に渡航する際に求められている措置を同地域へ渡航する際も求めることとなる。

・ コモロでは南アフリカの変異種が確認されており、先週末からコモロ上陸の際に検査を実施、リスクのある場所への移動制限など緊急対策が取られており、レユニオンでも必要な措置である。

・ マヨット及びレユニオンから仏本土への渡航には陰性証明が必要となる。

 

4 夜間外出制限

・16日(土)より、18時からの夜間外出制限措置を全国的に導入。本措置は少なくとも15日間継続される。

・ 18時からの夜間外出制限措置は既に25の県で導入されており、感染拡大防止に効果が出ている。経済活動、学校生活、移動ができるよう、全国的に予防措置として導入する。

・ 18時からの夜間外出制限においても、例外的に外出が認められる理由は従来と変わらず限定的。仕事からの帰宅や保育園への子供の迎え等は可能であるが、個人的理由による外出はできない。

・ 商店や商業施設は18時には閉店となる。

・ 本件措置によって商店等での営業時間が短縮されることで多くの人が密集しないよう、昼休憩時の開店を推奨する。また、県知事による地方関係者との協議を経て、例外的に日曜日の営業も認められる。

 

5 初等・中等教育

・ 学校は引き続き開いているが、食堂での衛生措置の強化、屋内でのスポーツ活動の停止、1週間に30万人規模での検査を実施する。

・ 11月から3分の2の高校で実施されているハイブリッド授業(対面授業と遠隔授業の両方)を1月20日以降も継続する。また、最終学年の高校生については可能な限り対面授業を実施する。必要に応じて中学校でもハイブリッド授業を実施する。

・ 小学校の食堂においては、クラスの異なる児童が一緒になることは認められず、食堂の利用時間をずらすなどして、同じクラスの児童同士で、同じテーブルで毎日食事をとることとする。また食堂からの食事の持ち帰りもあり得る。中学校についても同様であるが、高等学校については人数が少ないので時間調整は必要ない。

・ スポーツ活動については、学校内外の屋内での活動が停止される。

今後1か月で学校関係者と児童生徒100万人に対して検査を実施するとともに、3人以上の感染者が確認された学校には検査チームが派遣される。また、必要に応じて学級閉鎖や中学校、高等学校の閉鎖を行う。

 

6 高等教育

・ 1月25日の週から、1年目の学生を対象に、小グループ授業の半数での対面授業を認めるとともに、状況が許せば他学年も同様とする。

・ 15日に大学学長会議と学生組合に対して、詳細を説明する。

・ 精神的にも経済的にも厳しい状況にある学生に対しては既に種々の対策を取っているが、カウンセラーの数を倍増していく。

・ まもなく抗原検査が大学の保健部局で受けられるようになる。

 

7 ワクチン接種

・ 12月27日より始まったワクチン接種キャンペーンでは、1月の第一週までには10万人がワクチン接種し、14日は7万人が接種、これまでで合計31万8千人が接種済み

・ 今すぐにはワクチン接種しないとの声もあるが、ワクチン接種は感染予防のほか、重症化しないという効果がある。ワクチン接種が進めば、病院が重症者で溢れるリスクも低くなる。

・ 1月18日より、予定されていた75歳以上の高齢者に加え、年齢を問わず重症化リスクの極めて高い疾患を有する人(がん、慢性の腎臓病の患者など約80万人)への接種を開始。これらの患者がワクチン接種を受けるためには、かかりつけ医の処方箋が必要。これにより、計640万人が対象となる。1月末には当初の接種目標の100万人を越えるだろう。

・ また、18日からは700か所以上のワクチン接種センターが開設される。

・ ワクチン接種の予約には次の3つの方法がある。1.最寄りのワクチン接種センターへの問い合わせ、2.専用ダイヤル(15日午前8時に開設、電話番号0800-009-110、6時-22時で定休無し)、3.政府のサイト(www.sante.fr )。

2月末までに250万人分のワクチンが確保され、今後、他のワクチンも承認される見込みであり、承認されれば追加的に400万回分のワクチンが確保される。

 

8 経済対策

・ 経済支援の柱は連帯基金。2020年12月分の連帯基金の申請手続は1月15日から開始され、来週初めに給付がなされる。

・ レストラン等の宅配、テイクアウトによる売上は、連帯基金の支給額算定の根拠となる売上として計上されない。このルールは2020年12月分から適用され、今後も維持される。

・ レストランやカフェに関係する卸売業者、納入業者等のうち、売上が70%以上減少している企業は、連帯基金から月20万ユーロを上限に2019年の売上の20%に相当する額の給付を受けることができる(月1万ユーロの給付との比較でいずれか高い方を受給可能)。企業の規模に関わらず、2020年12月分から支給。

・ 休業措置の対象となっている企業及びそれらに関連するセクターに属する企業のうち、月の売上が100万ユーロを超える企業に対して、固定費の70%を支援。この支援は連帯基金に上乗せされるもので、2021年1月から6月までの間に300万ユーロを上限として実施。300万ユーロは出発点で、この上限額を引き上げるために欧州委員会と交渉する。

・ 米国の制裁(ワイン・コニャックに対する追加関税)の影響を受けるブドウ農家に対して、連帯基金による支援を実施。売上減少が50%以上の場合、月20万ユーロを上限に2019年の売上の15%を補償。売上減少が70%以上の場合、月20万ユーロを上限に2019年の売上の20%を補償。

・ 事業内容、規模に関係なく、すべての企業は政府保証付融資の返済開始時期を一年遅らせることができる。(2021年4月返済開始となっていた融資が2022年4月から返済開始となる。)

・ 政府保証付融資以外の融資についても、銀行は寛大な姿勢で、ケースバイケースで支払猶予や債務繰延べを検討する。

・ 2020年12月に実施された社会保険料の支払免除等の措置を2021年1月も継続。レストラン・カフェ・ホテル・文化・スポーツ等のセクターに属する企業で、休業中又は売上が50%以上減少しているすべての企業が対象。

・ 2020年にほぼ使用されなかった設備(レストランのオーブン、ナイトクラブの機材、スキー場のリフトなど)について、企業のバランスシート上の負担を緩和し、自己資本を保持する観点から、減価償却の先延ばしを認める。

・ これらの支援に要する費用は月に40億ユーロ。

・ これらの支援とは別に、仏経済の未来を構築するために重要な戦略的ポイントを三点指摘したい。

・ 一点目は、仏国民に今回の危機で積み上がった1000億ユーロの貯蓄を仏経済の中で消費・投資することを可能とすること。そのためには、安心感や経済財政政策の明快さが必要。仏国民に対する増税は行わない。数年前から実施してきている減税を今後も継続する。

・ 二点目は、経済再興の加速。再興プランの1000億ユーロを可能な限り迅速に支出しなければならない。

・ 三点目は企業の自己資本。企業の自己資本は、投資、イノヴェーション、富の創造、雇用創出に決定的に重要。1月28日に資本参加型融資の内容について説明する。

・ 11月は300万人の労働者が部分的失業制度の対象となった。昨年4月は900万人が同制度の対象となっていた。

・ 新たな衛生規制が導入されることから、引き続き部分的失業制度を実施する。

・ 完全な休業措置の対象となっている企業(レストラン、体育館、ナイトクラブ等)、部分的な休業措置の対象となる企業(18時以降の夜間外出禁止措置の影響を受ける商店等)については、政府は、企業が従業員へ支払う休業補償を100%助成。これは衛生規制が適用される限り継続される。

ホテル、イベント関連等の企業については、政府は、2月末まで、従業員への休業補償の100%助成を実施。3月以降は、売上が80%以上減少している企業については100%助成を維持。その他の企業については、15%の企業負担が発生することになる(政府助成85%)。

その他の企業については、2月末まで、企業負担15%、政府助成85%を継続。感染状況が落ち着けば、3月以降は、企業負担は40%となる(政府助成60%)。

・ 長期部分的活動制度は、部分的失業制度よりも従業員、企業を保護する効果がある。6000以上の企業が利用しており、42万の従業員がカバーされている。

雇用の保護は我々の優先事項であり、今後も優先事項であり続ける。

 

9 文化施設・活動

・ 文化施設の閉鎖は仏のみならず、欧州諸国で取られている措置である。

・ 連帯基金の活用、各種社会保障料の免除、保護基金、緊急基金が文化に携わる者の雇用を守るために引き続き活用される。

・ 文化施設の再開、閉鎖については、保健大臣や専門家とともに検討を進める。感染拡大の状況が厳しい中、文化施設再開の具体的日程を出すことは困難であるが、春の再開は排除されない。

 

10 テレワーク

・ テレワークを推奨する方針は昨年10月末から変わらず、通勤、就業時の接触を減らすことが重要である。

・ 一方、テレワークが困難な職場があることも事実であり、事情に合わせて衛生プロトコルを整備してきた。

・ 新たな衛生プロトコルは1月7日から有効であり、その中では、100%テレワークを行う従業員であっても、職場への出勤は週に一日認められている。

 

11 結語

・ 感染状況が厳しい中、この危機を脱出するにはワクチン接種が優先課題であり、過去に無いワクチン接種計画となっている。

・ 同時に、ワクチンの効果が表れるには数か月を要し、その間は忍耐、感染予防措置を取るなど責任ある行動が必要である。

 

 

 

 

 

 

2021年1月14日木曜日

10年前の自分に活を入れられる


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日、ルドン・ロートレック展についてのご案内をいただき、パリで観たルドン展のことを思い出す

ブログ記事を探してみると、もう10年も前のことなのでいつものように驚く  

オディロン・ルドンの世界に浸る(2011年5月9日)

久し振りに読み直してみたが、それなりに真面目に書いてある


その時に現れた埴谷雄高の記事にも目をやる

「埴谷雄高独白 死霊の世界」 を観る(2011年5月2日)

埴谷の気迫に押されたのか、こちらも結構熱くなっている

取り巻く環境の影響も否定できないだろう

読みながら、昔のわたしに活を入れられているような感じがした

 


 

 

 

2021年1月11日月曜日

後半生の時間割、わたしの場合


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の記事のタイトルが頭のどこかにあったのか

今朝、ぼんやりしている時に自分の時間割をどのように捉えているのかという疑問

あるいは、このように捉え直してはどうかというイメージが浮かんできた 

 

日本の行政では、65歳から74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と呼ぶらしい

夢も希望も湧いてこない命名で、この名称に囚われる必要は全くないだろう

それでは自分はどう考えるのか

大袈裟に言えば、60歳を前にしてそれまでのキャリアとは大きく異なる哲学に身を投じた

その中で感じていたことは、学生時代を生き直している、生まれ変わっているという感覚であった 

その後の10年ほどは、この世界に身を晒し、そこからいろいろなものを学び吸収していたようである

つまり、60代は学び直しの時間で、第二の青年期と言えるのではないか


その後、吸収したものから生まれた考えを外に問う作業をやるようになっている

訳書を出したり、10年以上遠ざかっていた論文を発表するということまでやり始めている

外に向かうという作業はかなりきついものであったが、それに勝るものがあることを経験したからだろう

このような活動をする70代を第二の壮年期と捉えてはどうだろうか

 

80代以降はもっと良い言葉がありそうだが、今のところ80代を熟年期、90代を老年期としておきたい

この時期に存在しているかどうかは天のみぞ知るだが、そこで何をするのか

それは第二の壮年期の先に自然に見えてくるのではないだろうか

そんな気がしている本格的な仕事始めの午後である

 





2021年1月10日日曜日

雪舟から人生の時間割へ
















今日の日美は雪舟だった

最後の部分を見ることができた

雪舟は大器晩成型で、大作はすべて還暦を過ぎてからのものだという

現代美術家李禹煥が雪舟について語っていた

ご自身を雪舟に重ね、次のようなことを語っていた

いろいろな仕事をやってきて70歳になり、これからの現代美術の出発点に立ったように感じたという

人生の本チャンと言える時間でやってきたものを基底に据え、新たな地平に向かうという感覚だったのだろうか


この感覚はわたしの中にもあるものだ

また、これと少し似たものに、15年前にル・ポワンで読んだ言葉がある

マルクス・アウレリウスのことを、次のように形容していたのだ

バルザックプルーストが書くのを止めた50歳から執筆を始めた

ご両人とも51歳で亡くなっている

これは、人が仕事を止めた時から仕事を始める、というフォルミュールに還元できる

人生の時間の使い方として面白いと思った記憶があり、それ以来どこかで鳴り響いている


雪舟に関しては、15年前、山口まで雪舟展を見に行ったことがある

その時のブログ記事を以下に

雪舟展に向かう ALLER A L'EXPO "VOYAGE A SESSHU"(2011年11月11日)

雪舟展にて A L'EXPOSITION DE SESSHU(2011年11月12日)

雪舟 山水図 絶筆 LE DERNIER TABLEAU DE SESSHU(2011年11月13日)


それから、わたしにとって重要なエッセイの中に『慧可断臂図』を入れたものがある

「意識の第三層」、あるいはパスカルの「気晴らし」(2016年7月9日)


お読みいただければ幸いです






2021年1月9日土曜日

100歳の野見山曉治さんを観る















このところ一日が長く感じられることについては以前にも触れた

今朝も「まだ・・曜日か」という感覚が訪れ、嬉しくなる

テレビを付けると老画家が出ていた

野見山曉治、100歳

最初は美術番組かと思ったが、曜日と時間が合わない

こころの時代であった

以前に美術番組で何度か見ていたが、もう100歳になっていたのかという思いであった

見る方も同じ時間を経験していることをしばしば忘れる

記憶を頼りにメモしておきたい


野見山氏の若い時には、パリに行くこと、本物の絵画や絵具を見ることが至上のものとしてあった

至上のものとは、それをやるまでは死ねないという感覚だったようだ

そのため、芸術活動の障害になる可能性がある子供を持つことを拒否したという

そう理解を求めた上で結婚したことは、女性に対する残酷な行為ではなかったのかという反省も語っていた


それから、パリで会った年老いた研究者が語ったことが印象に残っているという

例えば「寂しい」という感情も年を重ねるとその意味が変わってくる

その意味の変化を見届けた後に死にたいと語っていたという

野見山氏もそう考えているようであった

この感覚はわたしの中にもある

私流に言えば、この世界のことをできるだけ広い意味において理解してから死にたい、となるだろうか






2021年1月8日金曜日

COVID-19:フランスにおける今後の対策















昨夜、カステックス首相、ヴェラン保健大臣他が記者会見で今後の新型コロナウイルス対策について説明した

以下に大使館のまとめを転載したい


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1 感染状況

● 仏におけるウイルスの感染者数は、英国、スイス、ドイツ等の近隣国と比べ若干少ないが、危機の収束からはほど遠い。引き続き警戒を維持する必要あり。

● 12月中旬以降、感染者数は増加傾向にあり、現在の一日あたりの平均感染者数は約15,000人を上回っている。目標としていた一日あたり約5,000人の約3倍。年末年始休暇の影響を確認できるのは来週以降。

● 病院の状況は引き続き逼迫。現在の一日あたりの入院患者数は約2,500人(うち蘇生病棟約200人)。現在の入院患者総数は約25,000人(うち蘇生病棟約2,600人)。


2 英国・南アフリカの変異種について

● 英国での感染者数増加の原因とみられる変異種は、現時点でフランスでは拡大は見られない。フランスでは、英国型の変異種が19件(イル=ド=フランス及びブルターニュでのクラスター2件を含む)、南アフリカ型の変異種が3件確認されている。

● 変異種の拡大を防ぐため、あらゆる手段を尽くす。

● 英国との国境封鎖(例外を除き英国からの入国は不可)は、当面の間継続する。

● 英国で確認された変異種は、従来のウイルスと比べ40~70%感染力が強く、子供に対する感染力も強いとされているが、症状は従来型のウイルスと同じ。


3 感染対策措置

● 博物館、映画館、劇場、スポーツ施設等、現在閉鎖中の全ての施設は、今月末まで引き続き閉鎖。1月20日(水)に2月以降の順次再開の可能性とその条件を協議する。

● スキー場(リフト)の再開についても、1月20日に協議する。

● レストラン、バー、スポーツ施設についても、再開は早くとも2月中旬以降。これらの施設についても同様に協議を実施する。

● これらの措置により影響を受ける業界に対し、引き続き支援を実施する。全ての既存の支援措置は同じ条件の下継続する。

● 20時以降(感染状況が悪化している15県では18時以降)の外出制限措置は、1月20日までは継続する。上記15県の他に感染状況が悪化している10県について、明1月8日(金)夜までに、1月10日(日)から実施する外出制限措置の開始時刻を18時に前倒しすることについての調整を行う。

● 検査態勢の拡充により、全員が無料で検査を受けることが可能。結果判明までの期間も短縮され、8割以上の検査で24時間以内に結果が判明。

● 有症状者、濃厚接触者のフォローを強化。1月10日以降、医療保険(Assurence Maladie)のHP上で登録すれば、直ちに病気休暇を取得可能。週に2~3回、電話で状況を確認。1月20日以降、陽性者への看護師による自宅訪問を実施。

● 現時点で学校の閉鎖は予定していないが、学校の感染状況は注視しており、学校での検査も強化していく。


4 ワクチン

● 12月27日に開始したワクチン接種キャンペーンを引き続き継続。近隣国と比べてワクチン接種数に遅れが見られるが、高等保健機構(HAS)が定めた方針に従い、要介護高齢者施設(EHPAD)の居住者等から接種を開始したことによるもの。

● 1月末までに、少なくとも100万人に接種が可能。

● ワクチン接種のフェーズ2の開始を早めることを決定。今週、50歳以上又は併存疾患ありの高リスクの医療関係者及び自宅介護ヘルパー等の接種が可能に。これにより、直近5日間で45,000人以上に接種。

● 障害者施設の障害者の方にもワクチン接種を開始する。

● 1月18日(月)以降、75歳以上の者はワクチン接種センターで接種が可能。接種までの手続きを簡素化し、対象者は、1月14日(木)以降、電話又はオンラインでアポイントを取り付ける。医師との事前の相談は任意。アレルギーの有無等を含め、シンプルな問診票への回答、看護師による確認を経て接種。接種後15分程度待機の後、帰宅可能。

● 既に各県に少なくとも一箇所の接種センターが設置されており、引き続き拡充され、1月末には600センターまで増加を見込んでいる。

● ワクチンは安全で、副反応は10万人に1人の割合で極めて稀。ほとんどがアドレナリンキットなしでは外出できないほどのアレルギー体質の人に起こるアレルギー反応である。

● ファイザー社製ワクチンの2回目の接種について、当初は初回の接種から3週間後の接種を想定していたが、6週間後でも可能である旨が確認された。

● モデルナ社製ワクチンの供給開始等により、ワクチン供給量は今後徐々に増加する。


5 結語

● 今後数か月はウイルスと共存しなければならず、感染予防措置が引き続き重要。

● ワクチン接種キャンペーンは政府の最優先課題として迅速に進めていくが、拙速には行わない。

● 引き続き、各自の責任ある行動に期待しつつ、忍耐と決意を持って取り組んでいく。






2021年1月7日木曜日

免疫の形而上学、あるいはスピノザと共に考える
















連載エッセイ『パリから見えるこの世界』第98回のご紹介です

免疫の形而上学、あるいはスピノザと共に考える

医学のあゆみ(2021.1.9)276(2): 177-180, 2021
 

以前に触れた以下の論文ができるまでを書いたものです

Immunity in light of Spinoza and Canguilhem. Philosophies 5: 38, 2020


お読みいただき、ご批判をいだければ幸いです






2021年1月6日水曜日

久し振りの床屋談義

 

 

 

今日、向かいのサインポールが回っていることを確認

久し振りに髪を切ってもらい、すっきりした

そこでのお話

政治家は一体何をやっているのかという話がお客さんとの間に必ず出るという

国というものに守られて仰々しくやっているが、中身があまりにもお粗末である

適切な判断と行動ができなくなっている政治家の姿は誰の目にも明らかになっている

我々はかなり長い間、見苦しい姿を見せつけられている


 夜、プロジェの卵の可能性を見るために集めた資料を読んだ

まだ孵化するのかどうか、全く分からない

長期プロジェと並行してこの作業を進めることにしたい



 

 

2021年1月5日火曜日

プロジェの卵を整理する


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





昨日は仕事始めだった

慣らし運転というところだろうか

その時に思い付いたのは、昨年折に触れて書いておいた将来に向けてのアイディアを整理してはどうかということ

云わばプロジェの卵を並べ直し、集中力を増そうという魂胆なのだろう

このところマンネリになり、「日々断章」と称する毎日の記録を年を越してダラダラと使い続けていた

今年から年ごとのファイルにすることにした

これも日本の正月の影響だろうか


今日、70ページになっていたアイディアの部分を半分くらいにした

もう少し短く整理できるだろう

結構忘れているものもあったが、そういうのに限って想像を刺激する

面白そうなので調べ始めてはどうか、というのがいくつか見つかった

こういう時が一番楽しい

過去の記録は宝の山である

これからの展開を見守りたい


 

 

 

2021年1月4日月曜日

年末年始の心象風景、そしてもう一つの抱負


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完全にリラックスした年末年始だった

その時どんな風景が浮かんだのか

一言でいえば、これまでの人生の中で出合ったあらゆる意味での可能性とその時の判断についてである

ほとんどの場合、その先にある道について思いを巡らすことなく、瞬時に決めていたのである

もう少し考えるべきではなかったのか、そのことを味わうべきではなかったのか

そこで考えることこそ人生を味わうことではないのか

このように考えることができるのは、人生のこの時期にいるからかもしれない 


もう一つ気付いたのは、本当のものは身近にはなく、どこか遠いところにあるという考えを持っていたことである

ほとんど無意識のうちに

ここにはないのだから、瞬時に決めても大きな問題にはならない、となる

と同時に、身近なものを遠くから眺める視線がそこに生まれていたのだ

 

このようなことが浮かんできたのは、日本で正月を迎えたことと関係していそうである

昨年の記録を読み直してみたが、過去よりは未来に思考が向かっているようであった

ある意味、陰りがないので味気ないところがある

天空の世界を理想としているのは分かったが、目の前の身近な動きにも丁寧な対応をすべきではないか

これまで無視してきた世界にも目をやるようにすること

これも新年の抱負として挙げておきたい


 

 

 

 

 

 

2021年1月2日土曜日

新年の抱負


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新しい年が明けた

快晴の中、日の光を浴びて今年初めての紫煙を燻らす

目を遠くにやると、花が咲いているような赤が見えたので近くに寄ってみた

花ではなく、枯葉に光が当たっていたのだった

 

新年の抱負は、今のところ二つに絞られる

一つは、より広く、より深く考えるように努めること 

これはわたしの抱負だが、社会のレベルでも実践されることが期待される

二つ目は、今書いているものを纏めること

つまり、長期プロジェにケリをつける年にしたいということである