2019年7月6日土曜日

映画『ルルド』を観る




今日は快晴で30℃に近かった
昨日発見した、外からは分からないが新しくなったカフェに寄り、プロジェに当たる
暑さが盛り返しているので、なかなか大変だ

夕方、先日偶然に見つけた「ルルド」(Lourdes)という映画を観に出かける
奇跡が起こるというオート・ピレネー県にある聖地に関するドキュメンタリーだ
科学時代から見れば、そんなことはあり得ないと一笑に付されそうだが、実際にはどうなのか
それをこの目で確かめたいと思ったのである

監督はティエリー・デメジエール(Thierry Demaizière)とアルバン・トゥルレ(Thomas Teurlai)
それぞれ不可知論者と無神論者である
監督によれば、この映画は宗教や信仰についてではなく、人間の状況を描いているという
人間と苦しみや死との関係がテーマのようだ
そのためかどうか分からないが、信仰を超えた聴衆を集めているという
ただ、今夜の館内には殆ど人がいなかった

映画は病気を持つ人がいるいくつかの家族や軍隊、ジプシーなどが巡礼する姿を追っている
最後は奇跡に至る儀式が映し出されて終わっていた
当事者は真剣に奇跡を期待しているのだろうか
あるいは、出口のないところから出て、外に繋がりを求めるという心理があるのだろうか

観終わった印象は、どこかに向けて解放されるというよりは重い気持ちになっていた
それがなぜなのかは分からない
自分には想像ができない世界での出来事なので尚更なのだろう
あるいは、信仰とは関係なく、病気の表れや人間の終わりと関係があるのかもしれない








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