この不在の間に溜まっていた事務処理をするために街に出た
のんびりした町だが、一段とのんびり度が増している
もう7月、バカンス気分が漂っている
背広を着て歩いているのは私くらいではないか
同じこの地球に生きているのに、どうしてこうも人生の捉え方が違うのか
こちらの空気を味わえることは、精神衛生には良さそうだ
一段落して馴染みのカフェに落ち着いた
いつもは珈琲なのだが、この気分に押され、昼間から濁ったヘーフェ・ヴァイツェンを飲みたくなる
しかし、その言葉がすぐに出て来ない
色々説明したが話は通ぜず、兎に角注文
だが、違っていたので、持ってきた立派なカイザー髭の若い店員に、どうも違ったようだ、と言う
それからネットで調べて教えると、それならあるので飲んでくれと言って、持ってきてくれた
何のことはない、白ビール(bière blanche)でよかったのだ
こういう対応が昼間の素面の状態で起こるのは、やはり嬉しくなる
コミュニケーションが成立していると言うか、人間の周りにスペースがあるとでも言うべき状態だ
これを日本で経験することは極めて稀である
日本では自分がコントロールされているものに従うことが当たり前と考えているところがある
アプリオリにそう考えていて、それ自体を疑うことがないように見える
自分の欲求と葛藤することなく、行動しているように見えるのだ
他人の心の中は分からないが、その片鱗は外に現れる、という前提での観察になるのだが、、
それは哲学の欠如と言ってもよいものだろう
いずれにせよ、このような今日は時差ぼけ解消日となりそうである
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