2018年7月28日土曜日

炎天下の歩きとオステルリッツ駅のカオス



本日も朝からパリを動き回る
しかし、真上から容赦なく降り注ぐ灼熱の太陽の下、歩くのが嫌になる
夜の寝床が頭に浮かぶが、そうするとさらによろしくない

そこでやることは、先に進むのではなく、ただ足を前に出すようにすること
この両者は同じことを言っているようだが、意識に与える効果は全く違う
最初の表現の中には遠くの目的地が視野に入っているが、後者には「いまここ」しかない
そのため、今回もそれが功を奏し、気が付いたら目的地についていた

特に意識してはいなかったが、今日は水を補強しながらの歩きとなった
水を飲むと汗が噴き出すのでまた飲むという繰り返しである
二日続けてこのような天候になろうとは思いもしなかった

その上、想像もしていなかったことがオステルリッツ駅で待っていた
まず入ると人の多さに驚く
以前にも多いと思ったことはあるが、それを遥かに超えている
兎に角、ほとんど前に進めないのだ

掲示板でその原因を知った
電気系統から出火してダイヤが狂っているという
駅構内はまさにカオスであった
実に多くの顔を見ることになった

アナウンスを聞いていると数時間遅れというのもある
しかしトゥールはそれほど影響がなかったのか、30分遅れで出発という
ただ、ホームの番号を聞き間違え、出遅れたため立つことになった
歩き疲れた足だったので2時間半は結構大変だったが、何とか耐えることができた

車内放送にはこの出来事を笑い飛ばすようなところもあり、客も一緒に笑っている
日本での対応は言葉遣いまで含めてすべてマニュアルで決まっているのだろう
こちらの現場はそこまで管理されていないようだ
個人を出せる余地が残っている


人生、本当に何が起こるかわからない
今回改めて、一旦群衆の中に入ってしまうと、自分の意志は殆ど無力であることを実感した
それとこの二日間、普段眠っている肉体を呼び起こすにはよかったかもしれない


夜、まだ明るいうちに1時間遅れでトゥールに着いた







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