2020年11月30日月曜日

11月を振り返って

 














今年も残りひと月というところまできた

例年とは違い、今年は地に足を付けた安定した歩みができたように思う

そのためだけではないとは思うが、今月、これまでの思索の跡を哲学的エッセイとして公表することができた

非常に幸運なことであった

このエッセイにはわたしの考えの基本が表れている

それだけではなく、これからの道標にもなるのではないかと考えている

その意味では、わたしにとっての旗が立ったように感じている


長期プロジェの方も遅々とはしているがそれなりに進んでおり、今日で一つの部分が纏まる目途がついた

取り敢えずの終わりとした、と言った方が正確だろうか

やりだすと限がないところがあるからだ

勿論、後で推敲するという前提でのことではあるのだが、、

これまで、自分のやり方でよいのかという疑念が常に付き纏い、ブレーキをかけるところがあった

しかし、今回これまでのところを読み返してみて、全体の調子が少しだけ見えてきたように感じている

これで弾みがつくことが期待されるが、そうなるかどうかは来月が終わった時にある程度分かるだろう

その時、いつ頃ゴールに辿り着くのかも見えてくるような気がしている

 

 





2020年11月29日日曜日

今年最後のエッセイを書く

 














長期プロジェの合間を縫って、今年最後のエッセイ(シリーズ第98回)を書いた

今回のテーマは、最近掲載された免疫に関する哲学的エッセイの紹介である

同時に、このような作業の過程で考えたことにも触れた

わたしにとって一つの区切りになるような内容を年の終わりに纏めることができたのは幸いであった

また、それが年の初めに人の目に触れるということにも感慨深いものがある

 

さて、今日はどのような一日として終わるであろうか

いつものように関心をもって注視したい





2020年11月28日土曜日

守りから攻めに

 
















 

 

寒い時は、それに身を任せていると何も進まないだけではなく、マイナスの効果が出る

ということで、寒さを忘れて朝から動き出すことにした

その初日だったが、以前よりはよさそうな感じであった

明日もこのやり方でやってみたい

プティプロジェも前に進み、本当に来週にはその姿が見えるかもしれない

 





2020年11月27日金曜日

一段落が近いか

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

それにしても寒い

そのため出足が非常に悪くなっている

午前中のセッションに出かけるのは大変で、今日も午後からとなった

 

昨日は気持ちの昂ぶりについて触れた

これは、終わりが見えてきたと感じた時に集中力が異常に亢進する現象ではなかったのだろうか 

一日の終わりにそういうことがあり、一つのプロジェが終わる前にも同様のことが起こる

昨日はこの二つが重なったものと思われる

プロジェと言ってもプティの部類だが、来週にはその姿が見えそうだと感じたのだろう

 

 




2020年11月26日木曜日

「気合い」が入る時とは

 






















寒さが厳しくなってなってきた

その割にはよく眠くなる

今日は夜になるほど気合いが入るようになり、驚く

偶には「気合い」などという言葉が出るのもよいだろう

しかし、座ってばかりいると筋力が落ち、立ち上がるのに一苦労する







2020年11月25日水曜日

COVID-19: フランスの新たな措置

 


















昨夜、新たにマクロン大統領はテレビ演説を行い、COVID-19の感染状況と措置の緩和を発表したという

大使館からの情報要旨を以下に貼り付けておく


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1 感染状況全般に対する評価

・ 外出制限措置を導入してから約1か月が経過した

当初1日当たりの陽性者は6万人だったが、先週には平均2万人まで低下した

・ 11月16日の入院患者数は3万3,500人、蘇生病床4,900人であったが、昨日はそれぞれ3万600人、4,300人に減少

・ 上記の結果から第2波のピークは過ぎたと判断した

これは市民の連帯意識の結果であるとともに、より効果的に治療を行ったためである

・ 政府としてさらに長期的視点で対策を立て、ロックダウンによる精神的影響、子供や女性に対する暴力への対策も行う

・ 昨日、フランスでの死者は5万人を超えた

感染を1日当たり5,000人、蘇生病床患者2,500~3,000人の水準になるよう管理する必要がある


2 全国的な外出制限等の緩和

(第1段階)

・ 11月28日(土)朝方から新しい緩和措置を導入する

・ 外出制限導入時から変わらない点は証明書の携行、可能な限り家にとどまる

可能な場合はテレワークを続け、私的会合、家族の集まり、不必要な移動は控える

・ 散歩、運動等の目的での外出は、自宅から20キロ圏内で3時間まで認められる

・ 屋外での課外活動は認められる

・ 宗教施設における30人までの礼拝は認められる

・ 厳格な衛生措置を取り、商店の営業、訪問サービスは再開される

書店、レコード店、図書館等、商店は21時に閉店することを条件に営業が認められる

(第2段階)

・ 感染を1日当たり5,000人、蘇生病床患者2,500~3,000人の水準になるよう管理する

この目標に達していれば、12月15日から外出制限が解除され、クリスマス休暇には地域間の移動が可能となる

・ 厳格な衛生措置を取りつつ、クリスマス期間中の子どもたちの屋内での課外活動も可能となる

・ 厳格な衛生措置の下、映画館、劇場、美術館も再開可能となる

文化は我々の暮らしには重要な要素である

・ 大人数による集会、催物場による宴会は引き続き禁止

地域を超えて多くの人が集まるテーマパーク、展示場は閉鎖される

・ 冬季スポーツ施設については、政府、地元議員、従事者にて協議が行われ、近日中にも措置が発表される

ただし、クリスマス期間中の営業の望みは薄く、1月中に営業が開始されるものと見積もっている

・ 12月15日から、21時から翌朝7時までの夜間外出禁止措置が取られる

但し、12月24日及び31日は自由に行動することができるが、公の場での集会は認められない

(第3段階)

・ クリスマス期間中の感染状況を見極めるには15日間経過観察が必要なので、更なる緩和措置は1月20日より導入する

・ 感染を1日当たり5,000人に抑えられれば、スポーツ施設、レストランの営業が再開、夜間外出禁止の時間も短くなる

・ 現在はクラスの半数の出席となっている高校では、クラス全員が出席しての授業が可能となる

・ 全員出席での授業が高校で再開されてから2週間後には、大学でも全員出席での授業が再開される

・ 政府は15日ごとに経過を観察し、その後の方針を決定する

これは第3波を防ぎ、3回目の外出制限を防ぐためであり、各々に責任がある


3 3つの感染拡大防止対策

・ 第一に、脆弱な人を守るため、家であってもマスクの着用、距離を取る、換気するといった対策を取る

・ 第二に、仏政府が進めている「検査、警告、防護、治療」という対策をさらに推進する

1月にはPCR検査の結果を24時間以内に、抗原検査の結果を30分以内に出せるようにする

抗原検査は、学校、高齢者施設で多く実施される

・ 警告について:数週間のうちに濃厚接触者をより把握し、感染の連鎖を断ち切るための体制を構築する

そのためにも、TousAntiCovidのアプリを引き続き使用して欲しい

・ 防護について:政府及び議会には、民主的な議論を通じ、より厳格な方法を取ることを含め、感染者の隔離を効果的にするための条件を見出すことを期待する

これは第三波を防ぐために必要で、物理的・衛生的・精神面の対策を伴う

・ 治療について:医療従事者の努力により、治療法の進展が見られ、重症化を防ぐことができている

・ 第三に、ワクチン接種は12月末から1月初旬にも可能となり、次のワクチンは来春にも接種可能と言われている

まず、欧州レベルで必要な接種数を確保し、国内保健当局、地方自治体とともにワクチン接種の計画を策定し、より脆弱な人から接種できるよう進めていきたい

なお、ワクチン接種は義務化しない


4 経済活動への影響

・ 被用者向けの部分的失業制度、不安定な状況にある人々に対する一時的給付や失業保険給付の延長、企業・個人事業主には政府保証付融資や社会保険料の支払免除・猶予、連帯基金を実施するなど、危機の最初の日から対応してきた

第二波の間にも、これらの措置を拡充してきた

・ RSA(積極的連帯所得手当)とASS(特定連帯手当)の受給者、奨学生、住居手当を受給してる学生でない25歳未満の若者に、今週末に150ユーロが給付される

APL(個人住居支援)の受給世帯には、子ども1人あたり100ユーロが給付される。合計で400万世帯と130万人の若者が支援を受ける

・ 政府保証付融資の延長、社会保険料の支払免除の再実施、連帯基金の1万ユーロへの増額によって企業支援は大幅に強化された

・ 近日中にこれらの支援を拡充する

・ レストラン、バー、スポーツ施設、ナイトクラブなど休業が継続するすべての施設は、規模に関係なく、来年1月20日の営業再開まで、連帯基金の1万ユーロの給付より有利な場合、2019年の年間売上高の20%に相当する額の給付を受けることができる

・ 季節労働者、エキストラ、再就職できない不安定な状況にある人々、最初の仕事を見つけることができない若者に対する解決策を近日中に示す

仕事を探しているすべての若者は「一人の若者、一つの解決策」のプラットフォームを活用してほしい


5 結語

・ これまでの9か月間は厳しい期間であったが、我々は衛生、経済の緊急事態に立ち向かうべく国の機能をより効果的にしてきた

これからも、我々の強さである革新・創造・始動の精神を持ち続けなければならない

新しいセクターの雇用を創出し発展させる1,000億ユーロの再興プランはこのためである

・ 今後数週間は、時にうんざりすることもあると思うが、各自が責任感を持って行動しなければならない

我々の価値、我々の歴史、我々の民主主義、昨日と同様に今日も我々の強みであるヒューマニズムの下、共に頑張ろう

我々は新たな未来を切り開くことができる







2020年11月24日火曜日

毎日が "brick by brick"

 














本日の作業はレンガを一個ずつ積み上げていくような感じであった

本当に微々たる進み具合だが、それでも終わった後にはほんの少しだけ以前とは違う景色を見ることができる

この繰り返しなのだろう

家が出来上がるのは一体いつになるのだろうか

 

 




2020年11月23日月曜日

気分が軽快になる流れ

 




















今朝、実に興味深いシークエンスで「こと」が進み、気分が軽快になる

朝のセッションに向かう車内で一つのアイディアが浮かんできた

図書館で確かめてから進もうと思っていたが、すぐに見つかるとは思っていなかった

ところが、思いの外それは簡単に見つかったので、先に進めることができたのである

こういうことは滅多にないので、午後のセッションにもよく働いたようだ

今取り掛かっているものの姿がより明確になってきた

こちらも予想に反して今週中に終えることができるのではないか

そんな期待も湧いてくる






立ち上がることができる時


 




















世の中は連休中だという

こちらは世の動きとは関係なく動いている

その動きはすでに決まっている

その通り動くかどうかはその時に任されている

今日も徐に動き出した

取り敢えず考えている纏まりをつけるべく

時間はかかっているが、少しずつ形が見えつつあるようだ

今週中に一先ず終えることができれば、予定通りということになるのだが、、


ところで、今朝こんな考えが巡っていた

今年はサイファイ研の表向きの活動が叶わなかった

この状態はサイファイ研の活動をする前の状態と同じである

振り返れば、今年は一つの安定した精神状態で自らのプロジェに当たるには良かったようにも見える


そこで、現在を活動休止ではなく、活動開始以前の状態にあると想像するとどうなるか

その状態から社会に出ることを考えた時、想像以上のエネルギーが必要になることが分かる

活動を始めた2011年の時点でさえ、相当の不安を抱えていたのである

今の状態から活動に至ることができたのかどうか、かなり怪しいことが見えてくる

2011年すなわち3・11の秋だったからこそ、立ち上がることができたのではないか

哲学に入って4年目のすべてが新鮮な知の世界いたことも大きな力になっていたはずである

 

そう考えると、どこか不思議な感覚でサイファイ研を眺めていることに気付くのである

何かが生まれる時というのは、いろいろな偶然が重なり、それが臨界点を超えた時なのかもしれない






2020年11月21日土曜日

新たなテーマを弄びながらプロジェに当たる

 













今朝、非常に良い時間を過ごした

と言うより、それは時間が消えるひと時であった

ここ2年ほどの間に書いたメモが目に入ったのだ

意識はしていないのだが、土曜という日も関係していたのだろう

それを読んでみる気になった


自分の中には想像を超えるものが溜まっているはずだが、普通の状態ではそれを引き出せない

このようなメモを読むとそのことがよく分かる

わたしにとってメモは欠かせないのである

今回もこれからにとって参考になる記述がいくつか見つかった

体が前に傾く効果のある言葉が並んでいたのである

まさにプロジェとなり得るものだったのだ


このように新たなテーマが浮かんでくると元気づくところがある

目の前に一つだけという状態は、わたしをモチベートしないようだ

新しいテーマを実際にやる必要はない

頭の中で弄んでいるという状態で充分なのである

ということで、暫くの間だけでもこの効果が持続することを願う土曜の朝である





2020年11月20日金曜日

テーマが先で、哲学者はあと


 













相変わらずの日常である

数日前に書いたように、このところ長期プロジェに集中している

不思議なもので、目の前に一つのことしかなくても進捗状態はあまり変わらない

そうはいうものの、今考えている塊は今月中に何とか片を付けたいものである

未来のことを予測してその通りになったことなどないのだが、、


その中で触れる内容がベルクソンが書き残していることと響き合っていることを発見

この哲学者とはいろいろなテーマで重なるところがある

その扱い方や深さは比べものにならないのだが、相性の良い哲学者の一人になりそうである

ただ、その割には摘まみ読みが多く、しっかり読んではいない

 

以前どこかで読んだような気がするのだが、全集派とそうでない人がいるようだ

全集派のやり方は、これはという人を決めてその人のすべてを知ろうとする 

西田幾多郎は全集派ではないと言っていたようなのだが、、

わたしの場合も対象が先にあり、その後からいろいろな人がついてくるというやり方のようである

ベルクソンを読んでいない言い訳を探していたようだ





2020年11月19日木曜日

今日は世界哲学の日


 



















今日は世界哲学の日であった

11月の第3木曜と2005年に決められている

このところ毎日届いている哲学雑誌からのメールにあった宣伝で知った

日本にいた時には聞いたことがなかったし、今回もこの言葉は聞こえてこない

調べると新聞記事は見つかった

この日に関連したブログ記事とエッセイを書いたことがあるので、以下に貼り付けておきたい








2020年11月17日火曜日

このところ、そしてZOOM講演を無事に終える

 
















 


このところ、毎朝起きる前にいろいろなアイディアが浮かんでくる

それをメモして少しだけ膨らますことから一日は始まる

いずれ何かの役に立つはずだという思い込みがあるからだ

これまでの経験がそう思い込ませていることは言うまでもない


日中は長期プロジェに当たっていたが、こちらもこのところの日常である

そして夜は北海道小児先進医療研究会のためのZOOM講演があった

テストも行っていたのでスムーズに進んだ

今回は会議場の映像があり、人の姿が見えたのはよかった

最後に質疑応答もあり、その会場にいるような気分に少しだけなれたのではないだろうか

終わった後、体が熱くなるような感覚があった

やはり人の姿が見えるのと見えないのとでは心身の反応が大きく違うようだ

 






2020年11月16日月曜日

「編集するために撮る」ということ


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先週、黒澤明のドキュメンタリーを観た

最近、このような人間の生の姿が出るようなものが好みになってきた

本当にタイミングよく遭遇することができた

その番組の最後の方でなかったと思うが、黒澤の言葉がすんなり入ってきた

それは、自分は編集するために撮っている、というもの

その含みは、撮ってから編集するのではない、ということ

 

なぜすんなり入ってきたかというと、以前に触れたようにも思うが、わたしと写真の関係に似ていたからである

昔は写真を撮るその時が重要だった

その時に良いと思うものを大切に撮るという感じだった

フィルムだったことも関係していたかもしれない

それが変わったのは、2005年にブログを始めてしばらくしてからである

毎日出す写真を選ぶ過程が入ったのである

そこで重要になるのは、選ぶ時にどう感じるかで、撮った時の気分はそれほど重要ではない

極言すれば、写真を撮る時には手当たり次第でよいことに気付いたのである

勿論、その時点でそれなりに撮るのだが、選ぶのは未来の自分なので責任は負えないという感覚だろうか

 

 

 

 

 

2020年11月15日日曜日

「科学の形而上学化」とは何であったのか

 















昨日、新しいエッセイを紹介した

  Yakura, H. Immunity in light of Spinoza and CanguilhemPhilosophies 5: , 2020


このエッセイでは「科学の形而上学化」を改めて定義してから省察を始めている

新しい定義では、これまでの思索を振り返り、3段階から成るとした

第1段階では、ある現象について科学が明らかにしたことを集め、そこから最少あるいは基本的な特徴を抽出する 

第2段階では、それらの特徴から考えられる哲学的・形而上学的な概念を探し、そこから再び科学の成果を考え直す

つまり、科学的論理と形而上学的省察を組み合わせることである

これは同時に、科学と哲学のあるべき関係についてのわたしなりの回答として捉えることもできる


このような思考は、科学の領域に限らず、あらゆる「もの・こと」を考える際に有効になると考えている 

現在の社会を取り巻く惨憺たる状況は、この認識がないことが大きな理由ではないかと想像している

そのため、この思考の重要性を科学や哲学を超えて認識することが不可欠になる

そこで第3段階として加えたのが、この認識の重要性を広く伝えることである 

すぐに思いつくのは、個々の形而上学化の成果を発表し、その重要性を社会の広い層と共に語り考えることなどである

そのやり方には各自の工夫や創造性が求められるだろう


改めて定義した中身を見直すと、ここ10年来わたしが実践してきたことと重なることが見えてくる

期せずして、理論と実践が噛み合った歩みをしていたことになる

別物だと思っていた「科学の形而上学化」が、実はわたしの「生き方としての哲学」と通底していたのである 

これは驚きの発見であった 


実践から見れば、サイファイ研ISHEの活動に参加された皆様との共同作業だったとも言えるだろう

これまで催し物に参加された皆様に改めて感謝したい

今回、英語で公表したことにより、この過程から生まれた成果が広く議論される切っ掛けになれば望外の喜びである

そして、今後ともサイファイ研の活動にご理解、ご協力をいただければ幸いである






2020年11月14日土曜日

スピノザとカンギレムに照らされた免疫

 

 

 

 

 

















長い思索の結果を一つの塊に纏め、公表することができた

免疫の本質に迫るべく、スピノザカンギレムの哲学を参照しながら免疫を考え直したものである

微に入り細を穿つクリティークに対応した後に受理されたのは幸運なことであった


このエッセイでは、これまで何度も触れている「科学の形而上学化」を改めて定義してから「こと」を始めている

そして、免疫の中に規範性を伴う心的性質を見るところで終わっている

お読みいただき、ご批判をいただければ幸いである

  
  Yakura, H. Immunity in light of Spinoza and Canguilhem. Philosophies 5: 38, 2020

 




 


2020年11月13日金曜日

植物の免疫、その認識と記憶のメカニズム

 














「医学のあゆみ」に連載中のエッセイシリーズ『パリから見えるこの世界』の第97回をご紹介いたします

植物の免疫、その認識と記憶のメカニズム

医学のあゆみ(2020.11.14)275(7): 853-856, 2020

 

お暇の折にでもお目通しいただければ幸いです

よろしくお願いいたします

 

 

 

 


2020年11月12日木曜日

働き方改革は無理?

 













今日はこれから朝のセッションに出かけようとした時、どうしてもやらなければならない仕事が舞い込んだ

締め切りがあると5-6時間は休みなくやり続けることができる

幸い、その仕事は何とか終えることができた


いつも不思議に思っているのだが、普段はどうしてそれができないのだろうか

2-3時間に分けて朝のセッションだとか何とか名付けて遊びながらやるのが、このところの習い性となっている

明日から今日のような集中方式の効果を試してみようか

考えてみれば、これは仕事をしていた時とあまり変わらない状態で、面白みはなさそうだが、、、 





2020年11月11日水曜日

時を経ても自分の中に残っているものを描け

 




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

快晴の今朝、ぼんやりと紫煙を見ながら目を殺風景な庭の方に向けてみた

そうすると、庭の中から宝石のように輝きが漏れているではないか

露か何か分からないが、太陽の光を受けてキラキラしていたのだ

美しい光景であった

それとは別に、今朝の太陽の熱は痛みを感じるほど強かった

 

今日一番のセッションに向かう車内で、今週の日美で聞いた辻晉堂の言葉が浮かんできた

教え子の外尾悦郎氏によれば、辻は内にマグマのようなエネルギーを持つ芸術家であったという

それは偉大な人間の特徴で、ガウディもそのような人間だったというようなことを言っていた

そして、最後の方に出てきた辻の言葉が印象に残った

正確ではないが、それは次のような言葉だった

忘れるものはどんどん忘れなさい

それでも残るものこそがその人間にとって重要なもの

それを描け

これは曹洞宗の僧侶・岸澤惟安の教えだという

つまり、見たものをすぐに描いては駄目だということになる

 

この考えはわたしの中にもあるものだったので共振し、今日再び蘇ってきたのだろう

気持ちの良い交流であった





2020年11月10日火曜日

ハエと共にある?

 













寒くなってきた

非常に良い集中の中にいる

まだ火曜であることが信じられない


この週末こんなことがあった

窓を開けて外を見ている時、大きなハエ(蜂ではなかったと思う)が入ってきた

何れ外に行ってもらいたいと思っていた

それから顔を洗っている時、再びその姿を見た

丁度いいチャンスだと思い、洗面所の窓を開けた

そして暫くすると、窓から出ていく姿を見たのだ

こんな小さな一連の流れが気持ちを満たしてくれることに驚いていた

自然の一部になったような気がするからだろうか

その理由はまだ分からない





2020年11月9日月曜日

ZOOMのテスト、無事終了

 




















今日は来週のZOOM講演の再テストがあり、会議室まで出向いた

少しだけ心配したが、全く問題なく終わった

家のネット環境が悪くて返って良かったような気がしている

話す時の心持ちが、家とはかなり違っていたからである

実際に会場で話す時に感じるものとは比較にならないが、その分リラックスできるのではないだろうか

ただ、聴いている方がどのような様子なのかを掴むことができないのは、やや心許ない

いずれにせよ、良い感触を得てテストは終わった

あと1週間あるので、もう少し手を加えて考えをさらに明確にしていきたい

 

 

 


2020年11月8日日曜日

COVID-19:検疫措置の日仏比較

 














最近、フランスでの入国時検査について、いくつかの情報が届いた

纏めると、日本からフランスへの入国には陰性証明書や入国時検査の必要がない

ただ、フランスは現在ロックダウン中なので、行っても移動制限がある

さらに、日本に入国の際は例の14日間の隔離が義務付けられている

ということで、現段階での日仏移動は現実的ではないだろう

最新の詳細は以下に


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昨日、政令が改正され、11月11日以降、フランスへの渡航時に必要となる検疫措置が変更されることとなる


1 日本を含む以下の国々は「フランスへの渡航にあたり検査が求められる国」のリストから外れる

日本からフランスへの渡航者については、搭乗前72時間以内の陰性証明書の提示、フランス到着時の検査義務の対象外となってる

・アンドラ
・オーストラリア
・韓国
・アイスランド
・日本
・リヒテンシュタイン
・モナコ
・ノルウェー
・ニュージーランド
・英国
・ルワンダ
・サンマリノ
・ヴァチカン
・シンガポール
・スイス
・タイ


2 以下の国々からの渡航者(11歳以上)については、航空機搭乗前72時間以内の陰性証明書の提示が義務づけられている

陰性証明書がない場合は搭乗を拒否される可能性があります

フランス在外公館の別途の許可を得て陰性証明書なしに搭乗する場合は、フランス到着時に新型コロナウイルス検査が必要となる

・南アフリカ
・アルジェリア
・バーレーン
・中国
・アラブ首長国連邦
・エクアドル
・米国
・イラク
・イラン
・イスラエル
・レバノン
・モロッコ
・パナマ
・コンゴ民主共和国
・トルコ
・ロシア
・ウクライナ
・ジンバブエ






2020年11月7日土曜日

週末の気分でプロジェに当たる

 

 



















不思議なことだが、昨日は朝から土曜のようなゆったりした気分の中にいた

曜日がなくなって久しいのだが、それでも週末の気分はどこか違っていた

昨日は一体どうしたのだろうか

週末が長くなってきたということなのか

もしそうであれば、良しとしなければならないのかもしれない

そんな落ち着いた気分の中でプロジェに当たることができるのだから


以前に机に向かっている時間を計算したことがあったが、週に35時間ほどであった

2回に分けて一日平均5時間になる

これは意識的に思考している時間、頭の中を歩き回っている時間と言ってもよいだろう

勿論、量ではないが、潜行してからは質(沈潜度?)が増しているように感じる

プロジェに対する集中力が上がり、全体に目が届くようになっている

これは今までなかった感覚である

その結果、ダラダラやっていた時に比べると捗っているようだ

今年も残り少なくなってきたが、年末にはどの地点にいるのだろうか






2020年11月6日金曜日

ZOOM機能せず


 











 


昨日は今月中旬にあるZOOM講演のテストの日だった

すんなり終わるかと思ったが豈図らんや、接続がすぐに切れてはまた元に戻るの繰り返し

前回は少し声が遅れる程度で問題はなかったのだが、今回はこりゃ駄目だという感じ

もともとわたしのところのインターネット環境はよくないのだが、これほどだとは思わなかった

前回は昼で、今回は夜だったことも関係するのだろうか

結局、会議室のようなところに出かけてやることになりそうである

日常の環境とは違うところで話すことになるので、少しは緊張感をもって臨めそうな予感がしている

来週には再度のテストが予定されている




 


2020年11月5日木曜日

朝、庭の草を踏みしめて歩く

 















今朝、庭を見るとまだ薄紫の花を咲かせているのが見えたので、写真に収めた

枯れかかってはいたが、他のすべての花が消えている中、貴重な姿であった

 

朝、庭の草を踏みしめて歩くというのも悪くない

踏みしめるということは、植物にメッセージを送るという意味がある

そして、地の精気がこの体に乗り移るという感じである

今まで感じたこともなかったが、体が生き返るようであった

それは錯覚ではなく、おそらく本人にとっては間違いのない実感なのだろう

主観の世界とはそういうものではないのか

 

ところで、フランスでは2度目のロックダウンが始まったばかりである

それ以前からではないかと思うが、再び哲学雑誌からのレターが毎日届くようになった

今回は目を通すことが殆どない

春の段階では、これからどうなるのか不透明なところがあったので、結構読んだように思う

今は幸いにも個人的な生活への制約は殆ど感じていないので、感受性が鈍っているのかもしれない






2020年11月3日火曜日

静かに潜行中

 


















今朝の海は美しかった

わたしの方も順調に滑り出し、静かに潜行中である

初めのうちは問題なく進むのだが、、問題はその持続である

いつものように、気を長く持って観察である





2020年11月2日月曜日

ただその中に入ること


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

月が新しくなり、プロジェも一つ落ち着いてきたので、今週から長期プロジェに集中することにしたい

コツは期限を決めないこと

重要なのは、ただその中に入ることだ 

取り敢えず今月は、それができるのかどうかを見る月にしたい

 

 

 

 

 

2020年11月1日日曜日

週末のゆったり


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日は久し振りに朝から風がない愛すべき快晴

風がないというのが重要だ

全く体を動かす気にならず、その雰囲気をゆったり味わうことにした

紫煙を燻らしながら虚空を眺めていると、paisible    peaceful   .....などの言葉が浮かんでくる 

そして、その昔に聞いたこのメロディーも

暫しの間、その中に入っていた