2021年2月28日日曜日

2月を振り返って




















もう2月が終わるが、今月は不思議な月であった

特にこれといった動きや進捗のない月で、あっという間というよりは長いひと月に感じた

「まだ2月か」という感慨の方が強い

今月は今年の始動日ではないかと書いた日もあったが、その後の展開を見るとそれも正確ではない

まだダラダラとやっている

特に後半はそんな感じだった

コロナによってリズムが失われた生活の影響が、こういう形で出ているのだろうか

よく分からないが、そう考えるようになっている 

他にもありそうだが、今は目に付かない

来月こそ、本当の年明けになることを願いたい

そう思いながら、久し振りに外でプロジェに当たることにした







2021年2月27日土曜日

それは渇きなのか




















この1週間くらいだろうか、体の要求に応えてゆったりすることが多かった

年末年始状態に再び入っていたとも言えるだろう

これほどプロジェ・オリエンティドの生活から離れたことは、これまでなかったのではないだろうか

日本人の生活や日本の歴史などを中心に、テレビやYoutubeをぼんやり眺めていた

改めて、科学というのはこのような視点を捨象していることが分かる

ただ、わたしの中ではその後の文系の生活で、欠けていた視点を取り戻したように思う

そうはいうものの、プロジェとしてやっていることには、その要素が入り込むスペースが殆どない

このところのゆったりした時間は、その隙間を埋めるためのものだったのだろうか 

日本に長くなり、そこに渇きを感じたのだろうか

 




 


2021年2月26日金曜日

COVID-19: フランスの現状認識と新たな対策



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨夜、カステックス首相ほか関係閣僚が記者会見を行い、今後の新型コロナウイルス対策を説明した

大使館によるまとめを以下に貼り付けておきたい


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○ 冒頭 

・我々がこの最も重大な危機に対し、ともに戦ってきて約1年になる。我々のゆるぎない、第一の目的は、すべての地域のすべての人をいかなる時も守ること。それは、我々の医療システムを守り、医療機関の逼迫状態を少しでも抑え、何ヵ月もの間従事している医療従事者を守ることも意味する。

・互いに信頼感をもって、集団的に行動しなければならない。このウィルスには共に戦い、ともに成功することが不可欠。ひとりひとりの注意喚起と責任が伴う。

1 感染状況

・ここ数日間、感染状況の悪化が見られる。昨日は、1日の感染者数が3万人を超えた。11月以来達していなかった数値。1万5千人、2万人に抑えられていたが、ウィルスは新たな脅威を見せている。フランスは、他の欧州の多くの国と同様に、感染状況が悪化している。

・ドイツ、ベルギー、オランダ、イタリア等、既にロックダウン下にある国でさえ、感染状況は悪化している。

・変異株の影響が大きく、仏の感染者のほぼ半数が英国の変異株に感染している。同変異株は感染力がより高く、昨年12月末から、フランスの感染状況を悪化させている。

・テレワーク、夜間外出禁止、ロックダウン等様々な措置により、従来の新型コロナウィルス感染者数を減少させることができたが、変異株の感染者数が加速的に増えた結果、全体の感染者数が増加している。

・入院者数および集中治療を受ける重症患者の数も増加。第2のロックダウン時の数値までは達していないが、医療機関・医療従事者にとって、日常的にこうした状況に対応することは極めて困難。

・1月20日時点では、感染状況の悪化によってあり得る措置としてロックダウンを想定していたが、先月以来我々は、マクロン大統領とともに、この新たなロックダウン措置を避けるべくあらゆる取組を行ってきた。その間、毎日ワクチンの接種は少しずつ進んでおり、商業施設は営業を継続し、休暇中でない子供たちは学校に通い続けることができた。ドイツやイギリスなどでは、子供たちは2カ月以上学校に行けていない。

 ・残念ながら、変異株の登場とともに、この危機との闘いはより困難なものとなり、たとえ厳格で全国的なロックダウンを一定期間行ったとしても、そうした措置を実際行っている隣国を見ても明らかであるように、感染者数をゼロにすることは不可能。

・全国的なロックダウンは、その他に取るべき措置が無くなった時に行うもの。我々の目的は、この危機が続く限りにおいて、できる限り我々の生活・経済活動・教育機関を継続させながら、1人でも多くの人々の命を守ること。この両立のため、最良の判断を行うことは容易ではないが、だからこそ、感染状況の悪化に対し、即座に全国的なロックダウンを実施することはない。

2 規制措置

・上記の理由から、ここ数日で、特に感染状況が深刻な地域のみに特別措置を行ってきた。

モゼル県では南アフリカの変異株の感染拡大が顕著であり、週末のみのロックダウンに加え、ワクチン接種とPCR検査など強化を行った。

マイヨットは感染状況が依然深刻なため、ロックダウンを少なくとも15日間延長する。

・レユニオンは、マイヨット同様、医療システムや人材の不足が見られる。

・最後に、ニースとダンケルクでは、ウィルスの広がりが全国平均の3~4倍と非常に拡大していることから、今週末から、週末のみのロックダウンが実施される。

10万人あたり250人以上の感染者数感染者数の変異株感染率が50%以上、医療機関が逼迫し、感染率の上昇が加速している20県(イル=ド=フランス地域圏のすべての県、プロヴァンス=アルプ=コートダジュール地域圏の大半、オー=ド=フランス地域圏の大半、ローヌ県、ドローム県、モゼル県、ムルト=エ=モゼル県、ウール=エ=ロワール県)に関し、来週改めて感染状況の調査を行い、状況が悪化する場合は、3月6日の週末より新たな規制措置を行う。

3 ワクチン接種

・2月末までに、400万回分のワクチンが300万人に接種される。大規模かつ、正しい対象にワクチン接種を実施している。重症化のリスクが高い高齢かつ脆弱な人々に対し接種を進めている。

・フランスよりも多くの人にワクチン接種が行われている国があるが、隣国に比べて、フランスは重症化のリスクが高い人々への接種率が最も高い。ワクチン接種を実施した平均年齢はフランスで72歳であるのに対し、ドイツでは65歳、イタリアでは55歳。フランスでは、重症化の高いリスクがある高齢者施設について、その80%がすでにワクチン接種を実施済み。過去2週間において、80歳以上の感染率は減少している。集中治療を受ける感染者の平均年齢は低下しており、ワクチン・キャンペーンの効果が出始めている証拠。

・75歳以上の国民4分の1がファイザー・ビオテック、あるいはモデルナのワクチン接種をすでに受けており、3月末までに3分の2に対して接種される。

・4月初めから65歳以上を対象としたワクチン接種が開始するとともに、5月中旬にはすべての50歳以上に1回目の接種を提供する予定。

・年齢問わず、高い病理学的リスクがある人は、医師による処方箋の提示により、ファイザー・ビオテックあるいはモデルナのワクチン接種が可能。

・併存疾病のリスクがある50~64歳、約240万人を対象に、一般医によるアストラゼネカのワクチン接種が本日開始。

・身体の不自由および特別な理由で施設に居住している人は、年齢問わずアストラゼネカのワクチン接種が可能。

4 新型コロナウィルス検査 

・特に教育機関において、検査実施を簡易化。唾液式のテストを増やすことで、週に30万人の子供たちが実施でき、これまでの数値の6倍となる。

・全国的に、検査実施から結果判明までの所要時間は、引き続き短縮。

・追跡、濃厚接触者の特定は、陽性患者の判明後すぐに行われるようになった。

・隔離患者のフォローも、全国的に強化されている。

5 治療

・新型コロナウィルスに有効な新たな治療薬がまもなく使用可能となる。1つ目はインターフェロン、2つ目はモノクローナル抗体。重症化を効果的に抑えるとされている。

6 ワクチンの分析(ワクチン戦略・方針諮問委員長アラン・フィッシャー博士による)

ファイザー・ビオテックのワクチンは、イスラエルにおいて大規模かつ迅速な接種キャンペーンが行われた、New England Journal Medicineの発表によれば、90%以上の効果が確認された。短期的な調査の結果ではあるが、素晴らしいニュース。また、65歳、75歳、80歳以上の高齢者の間でも、若年層と同様のワクチンの効果が確認された。

アストラゼネカのワクチンについて、1回目の接種と2回目の接種に12週間を要し、当初の調査では62%の効果が確認されていたが、最新の調査では82%の効果が確認された。

・フランスにおいてアストラゼネカのワクチンが過少評価されている。82%は非常に良い数字である。直近のスコットランドの調査では、ファイザー・ビオテックのワクチンを接種した70万人とアストラゼネカのワクチンを接種した40万人に関し、同様の高い効果が確認された。

・更にアストラゼネカのワクチンは高齢者層においても若年層と同様に他のワクチンと同様に効果的なようであり、この結果が確認されれば(フランスにおいても)65歳以上に推奨できることになる。

・アストラゼネカのワクチンについて、20~40歳の若年層の一部では、ワクチン接種後48時間以内の頭痛や悪寒など副作用が発生しているとの報告があるが、一時的かつ深刻なものではない。必要に応じて、医療機関の指示に従い、パラセタモール等を服用することで副作用の防止・緩和が確認されている。

7 結語

・この12カ月間、我々はあらゆる側面で極めて異常な事態を耐え、科学的、医学的、財政的、そして精神的な様々な資源を総動員してきた。このパンデミックは、その長さ、厳しさ、状況変化、また突発性により、我々を試してきた。

春の終わりには最も脆弱な人に対するワクチン接種を完了させ、これにより新型コロナウィルスによるすべての国民に対する影響を減少させることができる。

・それまで、ともに耐えなければならない。一人ひとりが責任を持ち、ともに連帯する必要がある。我々は透明性を確保し、すべての人の命を守るという唯一の目的のために、取り組んでいく。

 

 

 

 

 

 

2021年2月24日水曜日

微かに寒さを感じながら
















今日の午後は、これまで寒いので入るのを躊躇っていた部屋に落ち着き、仕事ができるかどうか確かめた

日の光が入るとそれほど寒いということはなかった

結局、4時間くらい集中していたのではないだろうか

 

そこで、新しいプロジェで引用する19世紀フランスの文献をネットで確認する

哲学に入った当初、過去のこのような文献に目を通す時、異常に興奮したことを思い出した

科学では5年前の論文でも大昔のものに感じていたので、明らかに違う分野に入ったことを実感したのだろう

プロジェの方は始まったばかり

意外に時間が掛かりそうな予感があり、更なる集中が求められそうだ


 





司馬遼太郎の世界を覗く















今朝、テレビをつけると雰囲気が違う

週末モードなのだ

曜日の感覚がずれてきたのかと一瞬思ったが、そんなはずはない

暫くして天皇誕生日であることを知った

いつもはフランスにいるので、この日を日本で迎えるのは初めてであることに気付いた

それならば、ということでお休みモードに切り替えることにした

 

夜、Utubeに行くと、司馬遼太郎(1923-1996)の「街道をゆく」が現れた

何を書いてもよいという依頼で、唯一の条件は毎週書くことだったという

結果、作者が亡くなるまでの25年間に亘る連載(1971-1996)になった

実は、司馬作品は読んだことがない

若い頃本屋で立ち読みし、文章が自分には馴染まないと感じたからだろう

あるいは、扱っている対象が自分の興味と違っていたからかもしれない

ただ、時折テレビで話を聴いていると、もの・ことを捉えるスコープが広いことには気付いていた

当時から、大きく、広く、「を超えて」捉えることに対する憧れはあったのだと思う

それは望ましいことだという感想を持ったことを思い出す


近頃、司馬の歴史観には批判があると聞く

司馬の歴史観自体よく分からないので批判の正当性についても分からない

言えることは、批判は重要な行為であり、論争は何かを生み出す可能性がある場合には望ましいだろう

その上で、批判する側は司馬に代わる歴史観で貫かれた作品群を創ることではないだろうか

そうすれば、それぞれの見方の違いがより鮮明になるだろう




2021年2月23日火曜日

穐吉敏子さんの言葉、再び


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は午後、少しだけ現実に戻った

夜、Youtubeに行くと、穐吉敏子(1929.12.12 - )さんの人間講座(86歳の時?)が出てきた

第3回のバド・パウエル(1924-1966)と第4回のデューク・エリントン(1899-1974)を観た

いずれも深い愛情と共感に溢れており、言葉に重みがあった

体験から深い思考が生まれ、それを言葉に写そうとしている姿がそこにあった 

ご自身もどこかで「哲学的」という言葉を使っていたが、まさにジャズを通して哲学している様子であった

アメリカという異国に身を置いているが故に生まれる実存に関わる問題が顔を出すのだろう


今回も90歳の時に言っていた「勝負は死んだあと」という言葉を耳にした

穐吉敏子さんとストア哲学(2020.3.21)

これはデューク・エリントンが亡くなった後に感じたことだという

生きている間に受ける名声はキャンディーの箱に入っているおまけのようなものに過ぎない

キャンディーは死んだ後に手に入るもの

そのように考えて仕事をするようになったと彼女は語っていた

それから、デュークがそうであったように、自らの歴史を背負い取り入れるような作品を作っていきたいとも

あくまでも個人から出発して普遍に至るような作品を目指しているようであった

それを実践してきたことを感じ取ることができる力強い言葉の数々であった

 

もう一つエピソードを思い出した

ある時、バド・パウエルが彼女に何か弾くように言ったという

そして彼女が自作の曲を弾くのを聴いて、彼はこういう言葉を残した

「君は最高の女性ジャズピアニストだ」

 この言葉は永い間彼女を支えてきたという

この経験が、若いプレーヤーの演奏を診る時、常に良いところを指摘するようにさせているようであった

また良いものを見せてもらった




 


 

2021年2月20日土曜日

オーストラリアン・オープンの決勝戦を観る


 

 

 











夕方から全豪オープンの決勝戦、大坂なおみVS.ジェニファー・ブレイディを観た

準決勝で感じた大坂さんの力がフルに発揮され、ドラマがない内容であった

知らない間に勝っていたという感じだろうか

終了後のセレモニーで、大会長さん?が大坂さんのスポーツを超えた活動を讃えていた

コミュニティの在り方を変える力がそこにはあるというようなことではなかっただろうか

「~を超える」(Au-delà)はわたしのテーマにもなっているので感じるところがあった






2021年2月19日金曜日

背丈と印象



















昨日、大坂なおみさんの身長が180センチであることを初めて知った

その数字を見て、これまでの印象が大きく変わったような気がした

ご本人が目の前に現れた時のことを想像したからだ

同様のことは、テレビに出ている俳優やタレントさんの場合にも感じたことがある

どうも顔だけでその人をイメージするところがあり、物理的な存在の全体を想像できないようなのだ

そのことに気付いたのはかなり前だが、それ以来、画面でその人の背丈を他の人と比較するようになった

背の高い人は存在感があるような先入観が生まれ、それまでの印象との違いを楽しんでいる

その場に自分を置いた時の反応と併せて





大坂なおみ VS. セリーナ・ウィリアムズ















今日はオーストラリアン・オープンの大坂なおみさんを見終わってから一日を始める予定にしていた

真夏のメルボルンでのセリーナ・ウィリアムズさんとの準決勝である

一つの試合を最初から最後まで見るのは本当に久し振りだ

大坂さんの技術的・精神的成長著しい試合内容で、貫禄さえ感じさせるものであった


試合後のインタビューで、セリーナが涙で席を立ったというニュースを見て、早速Youtubeへ 

この会見を見た人がどんなコメントを残しているのかに興味があり、最初にそちらを読んでみた

意外だったのは、この会見に批判的な人が少なくなかったことだ

彼女の言葉の中に、勝者である大坂に対する言葉が一言もないというのである

スポーツをやる人に必要な敗者の心得というか品位のようなものに欠けるという批判である

日本ではこのような批判はあまり出ないのではないだろうか


実際に見たところ、会見場に来る前に存分に泣いてきたのではないかと想像させる雰囲気であった

そして、発言内容は事実であった

ただ、わたし自身はコメントを読んでいなければ素通りした会見だったのではないかというのが感想であった

自分の中では規範的なものに対する要求度が低いのではないかと疑わせるインタビューとそのコメントであった

 


 



2021年2月17日水曜日

COVID-19:Here to stay?


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

COVID-19のワクチン接種が始まったようだ 

集団の多数(>60%?)が感染やワクチンで免疫を獲得すれば、集団免疫が成立すると言われている

今後、パンデミックはどのような転帰をとるのか、このウイルスは姿を消すのだろうか

最新のNature誌には、COVID-19の専門家(>100)にアンケートをした結果が出ている

それによれば、90%の研究者はこのウイルスの根絶は難しいと回答している

つまり、今後も地球上のどこかには見られるエンデミックの形をとるのではないかと予想している

例えば、季節性に発症するインフルエンザのような形で(世界では毎年65万人の命が失われている)

三分の一の回答者は、どこかの地域では根絶されることもあるのではないかと考えている

問題は、免疫(例えば、中和抗体)の持続期間とウイルスの免疫回避戦略(変異など)になるだろう

今後、エンデミックになれば、世界的な人の移動は再開されるのではないかという見方する人もいる

勿論、重症者の診療が可能な状態になっていることが条件ではあるが、

まだまだその只中にいる






2021年2月16日火曜日

「こちとら、まだまだひよっこで」


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 昨日、Youtubeのリストにその昔見た篠田桃紅さんが現れた

 まだご存命なのか調べてみると、来月で108歳を迎える

レトロスペクティヴが横浜そごう美術館で開催されるという(4月3日〜5月9日)

兎に角、驚異の生命力である

それに比べると、「こちとら、まだまだひよっこ」ということになる

何とも元気になる出会いであった

篠田さんについてはこのブログでも取り上げているので、以下に貼り付けておきたい

 

篠田桃紅さん、再び(2018年10月23日) 

久し振りの週末気分、そこで味わう100歳気分(2017年6月17日)



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mercredi 24 mars 2021

 

本日、篠田桃紅さんが3月1日に107歳で亡くなられていたことを知る

108歳まで1週間というところであった

充分に生きられたことと想像する

ご冥福をお祈りしたい






2021年2月15日月曜日

2021年の始動日は本日か















新しい週が明け、今朝は気分が違った

これまでやってきた長期プロジェに加え、新たに1年くらいのプロジェを始めることにした

2つの長期プロジェを基調にして、適宜短期のものにも当たるということになる

暫くは、つまり新たな「構想日」への渇きが現れるまでは、この現実に向き合うことになりそうである

やっと本日、2021年を本格的に始動したと言えそうである







2021年2月13日土曜日

どんなに小さな領域でも、そこには先人の足跡が


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日も外に出て現実生活との接触を持った

今週はそういう日が多かったが、月曜、火曜の出来事はもう大昔のように感じられる

今日から再び長年のプロジェに向き合うことにした

いつも感じて嫌になるが、どんなに小さく見えようともそこは奥が深い

多くの人の足跡が残っているのである

この世界を認識するなど、烏滸がましくてとても言えたものではない

そのことを真に理解するために、このようなプロジェに当たっているのだろうか

不完全で不十分ではあるが、歩み続けるしかなさそうである

 

 

 

2021年2月12日金曜日

「新日本風土記」から見える日本

 

 

 











日本に帰ってきた時には「新日本風土記」のような日本の原風景が見える番組を観るようにしていた

そこには古い日本人と繋がる伝統を大切に生きている人たちがよく出てくる

都会の生活からは消えている人の営みがそこにある

今朝、北前船の話が流れていたので観てから出かけた 

多くの人がそういう生活を捨てて生きてきたのかもしれない

ただ、古い生活には日本を特徴付ける何かがあるような気もする

 

少し飛躍するが、日本の野党には古い日本人が持っていた要素を感じることが少ない

理論的に頭で攻めるやり方だが、体を感じることが少ないのだ

わたしの意識の三層理論に当て嵌めれば、第二層止まりで第三層が見えないのである

第三層とは人間そのものに係る思考をする層だが、その層が薄いというのがわたしの見立てである

実はこれは現代人一般の特徴で、与野党問わない現象なのかもしれないのだが、、

従って、今の政治には多くの人の心に訴えかけ、説得する力がなくなっているのではないだろうか

今回は滞在期間が長いので、普段はすぐに消えてしまう印象が長続きしているようだ

 

   医学のあゆみ(2016.7.9)258 (2): 185-189, 2016

 






2021年2月10日水曜日

「パリから見えるこの世界」、そしてそこに眠るテーマ



















 

書き終わった(と思った)エッセイを読み返す

修正点が結構出てくる

文章の繋がり、あるいは論理の流れがスムーズでないところが残っているのだ

それは対象をよく理解していないことから来ることが多い


また、このようなエッセイを書いて思うのは、それが一つのテーマへの入口にしか過ぎないということである

これまでに触れたテーマや人物は相当の数になる

それだけの「ひと・もの・こと」が手元にあることになる

そこに入るための門が控えているということでもある

丁度、吉野の修行門のように






2021年2月9日火曜日

春を感じ、気持ちが外に開く




















「まだ火曜日?」という感覚が続いている

精神の集中に関しては、良いということだろう

今週は身の回りのこと、現実世界のことに当たっていた

いつも同じところに顔を出し、同じようなことをやっているが、昨日・今日と新鮮な場所に行くことができた

町の違った顔を見ることができ、気分転換になった

今週はもう一日、こういう過ごし方をしてみる予定である

もう少し暖かくなれば、積極的に足を使って移動することも始めたいものだ

すでに春の到来を感じているようである





2021年2月8日月曜日

「2021・2・4フォルミュール」再考


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



2月4日に「『科学の形而上学化』は『真に知る』ための有効な手段となる」というフォルミュールを考えた

科学の形而上学化は、ある対象について科学が明らかにした知から共通のテーマを抽出するところから始める

そして、そのテーマに関連する形而上学の知を選び出し、科学の知との間を行き来しながら対象について説明する

この場合、特定の対象について「真に知る」、あるいはその本質に近づくことは可能かもしれない

科学に止まっている時に得られない新しい視界が開ける可能性がある

ただ、プラトンが問題にした「知そのものが何を言うのか」という問いに対しては、まだ開かれたままのように見える

その解を得るにはいろいろな対象について「科学の形而上学化」を繰り返しても駄目だろう

この過程自体を形而上学化することで解に近づくことができるのだろうか

まだまだ先が見えてこない





2021年2月7日日曜日

「構想日」を設ける



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

年末年始に全く何もしない完全オフの時間を取り、先月もそれが尾を引いていたことについては触れてきた

これはそう意図したことではなく、体が要求したことであった

この週末、その意味を考えていた

 

大学院を卒業した後、プロジェを立ててことを進めるようにして昨年まで来ていた

その狙いは、院生時代の蓄積を解きほぐして思想の塊を作ることであった

この状態は何のことはない、仕事をしていた時期の精神状態に戻ることを意味していた

そこでは、ある枠の中を前に進むだけなので、自由に広く考える悦びが失われていたのである

休みは取っていたが、プロジェの中にある休止で、窮屈な感じは拭えなかった

その欠乏感が枠を取り払うことを無意識の内に要求した、レジスタンスのようなものだったのではないだろうか


そんな結論に配慮して、プロジェのことを全く考えないオフの日を設けてはどうかという案が浮かんできた

その日は何もしないのではなく、これまで手を付けることができなかったことも含めて自由に発想するのである

それを仮に「構想日」としたが、そう考えただけで気持ちが明るくなってきた

改めて振り返れば、院生時代は毎日が構想日のようなもので、異常な高揚感の中で日々を送っていた

そのような日をプロジェが占有する日常に組み込むことができれば、景色が変わってくるのではないか

そんな予感がしている最初の「構想日」の午後である



 

 


2021年2月6日土曜日

古代の哲学者に近づいたか?


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日、外出するために車庫に入る時、物凄い音がした

シャッターが完全に上がり切らないうちに思いっきり突っ込んだのだ

お陰様で頭頂部が赤く擦り切れ、出血していた

何ということかと思ったが、後の祭り

 

実はその時、星空を見ながら考え事をして穴に落ちたミレトスのタレスのことを考えていたのだ

プラトンによるソクラテスは、 これは求知者としては当たり前のことだと言っている

実は、隣人が何をしているのか、それが人間なのか畜類なのかも知らずに済ましている人種なのだという

そのため公の場では嗤われることもある


目の前のことがそれほど重要ではなくなり、より重要だと考えている普遍の世界に遊ぶ

それが古代の哲学者であるとすれば、現代よりは古代の哲学者の方に近づいているのかもしれない

痛みの先に見えてきた発見であった


 

 

 

 

2021年2月5日金曜日

COVID-19:フランスの今後の対策


 

 













昨夜、カステックス首相ほか関係閣僚が記者会見を行い、今後の新型コロナウイルス対策を説明した

大使館からのまとめを以下に貼り付けておきたい

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1 感染状況
・仏では不安定な感染状況が続いており、1日平均2万件の新規感染、1,600件の入院、320人の死亡が確認されている。この数値は、依然として高いもので、医療体制を逼迫させるものである。
・今日、蘇生病床に入る10人中6人がコロナウイルスの感染者であり、病床を確保するために緊急性のない治療は先延ばしせざるを得ない。
・直近2週間で急激な感染拡大、陽性率の上昇は見られない。これは、これまで取ってきた対策、そして、年末年始の行動も含め、各人が予防策を講じてきた結果である。
・他方、英国、南アフリカ、ブラジルの変異種の感染が懸念される。これは、潜在的なリスクではなく、現実のリスクである。1月8日の時点で陽性となったうちの3.3%であったのが、今日では14%であり、地域によってはさらに高い。
・特にマヨットでは、南アフリカの変異種の感染が拡大しており、外出制限措置を導入することが本日決定された。
・英国の変異種は、研究によるとより感染力が強く、重症化しやすい。南アフリカ、ブラジルの変異種は多くのデータが存在しない。仏では昨日、4件のブラジルの変異種が確認され、うち1人はブラジルのマナウスから乗り継ぎを経て入国した者である。

2 外出制限措置の可能性
・3回目の外出制限措置を回避するためにあらゆる対策を取ってきた。外出制限措置は、経済のみならず、健康面、社会面にも影響をもたらす。
・外出制限措置の導入は、多くの商店を閉鎖するほか、教育機関の閉鎖も考慮される。仏は、学校閉鎖は子どもへの影響が大きいことから、可能な限り学校を開校することに尽力してきた。
・これらの理由により、外出制限措置の導入は最後の手段である。現状は、昨年10月の感染状況よりも下火であり、急激に感染状況が悪化する場合には、躊躇無く責任を果たす。他方、外出制限措置を回避するためのあらゆる対策を取る。

3 1月31日(日)から導入された規制措置概要等
(1)国境管理・海外県への渡航制限
・1月31日(日)より、やむを得ない理由を除き、EU域外からの仏への入国、仏からEU域外への出国を禁止する措置を取ったが、これは、域外に出ることで変異種の感染をすること、変異種の国内への流入を防ぐためである。
・EU域内から仏へ入国する際にも、空路、海路、陸路ともに72時間以内の陰性証明が必要である。
・2月1、2日の2日間で出国を許可されなかったのは729人であり、41人の入国が認められなかった。
・陰性証明とやむを得ない理由の証明に係る航空会社の監督責任も追及する。
・1月中旬からの規制強化により、出入国者は、1日6万5,000人から2万人に減少した。
・EU域内の移動について、先週末より6,000人の警察官を鉄道駅など国境管理に配置。2月1日(月)より、10万2,000人が取り締まりを受け、680人に陰性証明不所持により罰金が科された。
・海外県への渡航制限は、海外県での感染拡大を防止するほか、仏本土の人々が海外県で感染することを防ぐ目的もある。

(2)大型商業施設の閉鎖
・大型商業施設は、多くの人が集まり、人との距離が取れず、リスクを回避することは困難である。この措置には、2万5,000の商店に影響するが、経済的措置を講じている。

(3)夜間外出制限の取り締まり強化
・1月31日(日)より夜間外出制限の取り締まりを更に強化。先週末の取り締まりは、その前の週の週末より39%増加し、違反者は53%増加した。12月15日に夜間外出制限が導入されてから190万件の取り締まりが実施され、罰金は17万7,000件課された。

(4)商業施設の人数制限等
・顧客1人につき10平方メートルを確保することが徹底されているか、先週末から取り締まりを強化した。先週末は、その前の週末の2倍の数の施設の取り締まりを実施。次の週末も取り締まりを強化する。

(5)レストランの違法営業と再開
・レストランの違法営業に対する取り締まりも強化しており、法廷手続きとなる場合もある。
・レストランの具体的な再開時期は明示できない。文化施設の再開の方がより予見可能であると思われる。

4 ワクチン接種
・1月までに150万人のワクチン接種が終わり、2月4日時点で160万人超がワクチンを接種した。
・今週末までに高齢者施設入所者の第1回目の接種を終える予定である。これらの人々は、3月初めまでに2回目の接種を終え、防護された状態となる。
・ワクチン接種は、その接種効果が定着することが重要であり、効果及び安全性を確保するため、ファイザー及びモデルナのワクチンは、第1回目の接種と第2回目の接種は3~4週間の間隔を空ける。より多くの人にワクチン接種を行うために、第1回目と第2回目の間隔をさらに空けている国もあるが、仏ではそれは行わない。
・昨日及び本日、ワクチン接種は、1日10万人以上に実施されている。75歳以上の高齢者、重い基礎疾患のある者、医療従事者に対するワクチン接種を加速化すべく、医療機関、関係団体など全関係機関を動員していく。
・これまでに200万件のワクチン接種の予約がなされているが、ワクチン輸送の遅れから、予約の延期が生じている。
・ワクチン接種キャンペーンの進捗は、ワクチンの輸送状況に左右されるため、仏は、EUと協働してワクチンの調達及び仏国内での製造に努める。
・75歳以上の高齢者でまだワクチン接種の予約を取っていない場合は、家族等が支援して欲しい。予約への懸念を払拭するため、追加的に170万件の第1回目接種の予約を開始する。うち、明日から、2月中の50万件の予約を開始し、3月中の120万件の予約は来週半ばより開始される。ワクチン輸送の日付が決まり次第、3月分として新たに50万件の予約が開始される。
・4月までに75歳以上と75歳以下で重い基礎疾患のある人のワクチン接種を終える目標である。5月までに65歳以上のワクチン接種を行い、夏が終わる前には全ての大人への接種を行うことが目標である。65歳以上で重症化が懸念される基礎疾患のある人は直ちにワクチン接種をして欲しい。
・昨3日、仏ではアストラゼネカのワクチンが承認された。これによって、2月中に400万人のワクチン接種が可能となる。アストラゼネカのワクチンは、まず、年齢を問わず医療従事者に接種される。次に、50~65歳の基礎疾患のある人、そして、その他の50~65歳の人である。医療従事者のうち、まず、最前線でコロナウイルスの治療をしている医療従事者、2月末からは町で開業する医者、薬局勤務者、看護師への接種が開始される。
・アストラゼネカのワクチンは、今週末から納入され、各地に輸送され、土曜から接種を開始する。このワクチンは保管が容易である。

5 検査・支援体制
・仏は、検査に処方箋が必要ではなく、自由にアクセス可能にしているため、検査をより多く実施している国であり、1秒に4件の検査が実施されている。
・昨年9月より、抗原検査を導入することで、検査結果がより迅速に判明するようになり、現在では、92%の検査結果が24時間以内に判明する。
・教育機関での検査も強化している。現在、より不快ではない唾液採取による検査に係る高等保健機構の意見を待っており、バカンス終了後に学校で展開することを検討している。
・感染経路の調査、特定については今後も体制、教育を強化していく。TousAntiCovidのアプリも有効である。
・1月10日より、陽性の疑いで隔離となった者は、検査結果を待つ48時間以内に保健当局のサイトを通じて職務停止証明書を提出することが可能となり、すでに3万人が利用した。うち、1万人から陽性の申告があった。
・1月20日からは、看護師の訪問も開始し、症状を尋ねるほか、必要な場合は検査も可能であり、すでに1万7,000件の利用があった。
・一人暮らしの場合は、1,500人配置されている社会支援担当者に食事の提供、子の監護を依頼できるほか、必要な行政手続きの支援も受けられる。

6 テレワークの強化
・11月初旬以降、テレワークは可能な職場では導入されなければならない規則となっている。
・週5日のテレワーク導入を慫慂しているが、11月末よりテレワークの比率が減少している。(労働人口の3分の1はテレワークが可能であり)最近の調査結果では、11月初旬は一部テレワークを実施可能な者のうち70%がテレワークを実施していたが、1月中旬には64%となっている。11月初旬には100%テレワークが可能な者のうち45%がテレワークを実施していたが、1月中旬には30%となっている。
・研究結果によると、部分的にテレワークを行うことで感染リスクを20%下げることができ、完全にテレワークを行えば30%下げることができる。
・企業に対し、まず、テレワークを全く行わない者の比率を下げることを慫慂する。我々の目標は、250万人の被雇用者がテレワークを行うことである。
・次に、週1、2、3日のテレワークを行っている者は、最低あと1日テレワークを行うよう慫慂する。
・今日、100%テレワークを行っている者は、週に1日出勤が可能な規則となっている。孤立を防ぎ、社会的繋がりを維持することは重要である。
・教育、映像、情報通信、銀行、保険、不動産、法務のセクターではテレワークの比率が下がっている。
・各企業のトップは、被雇用者とテレワークに関する協議の場を設けて欲しい。

7 ワクチン供給
・EUは26億回分のワクチンを注文している。EUでは、欧州医薬品庁が治験結果を審査しワクチンを承認している。
・初めに承認された3つのワクチン(ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ)の他、現在、ヤンセンやノヴァヴァックスの審査を行っており、数週間後の承認を期待している。
・自律的な供給を目指すため、欧州内でのワクチンの製造も実施しており、仏国内に供給されるワクチンの大部分は欧州製である。
・欧州とフランスは製薬会社と協働して、製造体制の強化、製造拠点の増加を行い、製造工場へのヒアリングも強化し、直面する困難を解決する。EU域外へ輸出されるワクチンの管理を強化し、契約が順守されているか厳格に管理する。
・ワクチン製造に関し、仏では、3月からモデルナ、4月からビオンテック、承認が下りれば5月からキュアバック、6月からサノフィの製造が開始される。1月に発表された、サノフィがビオンテックのワクチンを製造することは、仏による協力・貢献の一例である。

8 学校の冬季休暇
・来週から始まる学校の冬季休暇は、地域間の移動制限は設けない。他方、スキー場は2月も閉鎖する。
・夜間外出制限の取り締まりを強化しており、渋滞が発生する等の問題もあるが、冬季休暇中については、18時までに目的地に到着することを心掛けて欲しい。

 

 

 

 

 

2021年2月4日木曜日

「科学の形而上学化」は「真に知る」ための有効な手段となる


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今、エッセイを書いているが、小さいが重要な発見に結び付いた

それをフォルミュールにしたのが、今日のタイトルである

我々は何気なく「知っている」という表現を使う

言うまでもなく、我々の日常はそんな「何気なく」で溢れている

ここで「知る」を「真に知る」とさらに要求水準を上げてその意味するところを考えてみたい

そうすると、そこには哲学が必要になることが分かる

プラトンによれば、「真に知る」では個別の事柄ではなく、知るということ自体が問題になるからだ

つまり、知るということの本質が問われるのである

 

昨年、免疫の本質について「科学の形而上学化」を用いて明らかにした 

そこで分かったのは、この方法が「こと」の本質を規定する際に有効な方法になり得るということであった

真に知ることと本質が結び付いているのであれば、こう言うこともできるだろう

<「科学の形而上学化」は「もの・こと」を「真に知る」ための有効な手段になる>

これはプラトンの問いに対する一つの解になるということはないだろうか

そんな考えが巡っていた

変な話だが、それはトイレの中でのことであった

 

 




2021年2月3日水曜日

IX = Intellectual Transformation


 

 

 

 

 

 

 

DXとは Digital Transformation を指すという

これまでディジタルでなかったもの、古いバージョンのディジタルを新しいものに置換することらしい

それは単に効率を上げるだけではなく、創造や革新に結びつくことが生まれる可能性があるという

それを見た時、今自分がやっていることは『IX』と表現できるのではないかと思い当たった

ローマ数字の9ではなく、Intellectual Transformation を意味するものとしての『IX』である

検索すると、指しているものは違うが『IX』という表現はすでに存在している

当然のことながら、Intellectural Transformationという言葉もある

ただ、確実ではないが、これを『IX』と表現した例はないのではないだろうか

これから最も求められるのは『IX』

サイファイ研究所ISHEのミッションにもなっている

これは太古の時代から変わらないのかもしれない








2021年2月1日月曜日

本質的な問いの探索















新しい月が始まった

ことの進め方について、一つの基本的な考えが浮かんできた

問題意識が自分の深いところから出たものでなければ、思索の集中力も持続力も生まれない

つまり、自分の深いところを刺激する問いを探さなければならないのである

それは必然的に本質的で根源的な問いになるはずである

そのような問題に探索のエネルギーを注ぐこと

しかし、それが本質的な問いであれば、エネルギーを割いているという意識もなくなるのではないか

そんな予感がしている月の初めである