2021年3月31日水曜日

3月を振り返って















今月も最後の日を迎えた

振り返りモードに入ると、月初めの雪搔きが思い出される

もう大昔の出来事である

本当にひと月は長いというのが、再びの感想である


今月は新しいプロジェの1章を、ファーストバージョンではあるが纏めることができた

長期になっているプロジェは、まだそこまで行っていない

こちらは事実を確かめる作業が多く、学びながら書いているようなところがあるのが原因かもしれない

ただ、何かを理解した時、これまで暗かった自分の世界の一隅が照らされるように感じることがある

それは何ものにも代え難い感覚である

そのような状態にいて纏めていることになる

また、書いてはいるのだが、それは同時に読むことにもなっている

アドーさんが言うように、事実を追う読みではなく、一つひとつの前で立ち止まって瞑想するものである

ゆったりしているわけである


今月の後半になり、旧プロをウィークデー、新プロを週末という週間予定も決まり、今のところ問題なく進んでいる 

また、新旧プロジェの知的遍歴における位置づけも明確になってきた

そう言えば今月初めに、長い冬眠から覚めたのではないかと思う瞬間があった

これから精神の活力が増してくることを願いたいものである








2021年3月29日月曜日

ビッグピクチャーを求めての知的遍歴















この週末、イギリスを代表するという自然についての作家の考えを読む機会があった

もう半世紀に亘って書いてきた御年80のリチャード・メイビ―氏で、初めての出会いになる

その中で印象に残ったことを少しだけ


彼は80歳になった今、深い悔いが残っているという

これまで自然の細かいことについては書いてきた

しかし、自然を取り巻く Big Idea については書くことはなかった

この英語は、日本語でいう「ビッグピクチャー」に近いのではないかと想像する

問題の全体像という意味合いで、哲学的省察が求められるものである

そのことを書かなかったのは、自然は小さな局面で動き、調節しているものだから

それと、ビッグピクチャーを求めるとイデオロギーや独善に陥ると考えたようだ 

しかし人生の終盤に来て、自然における他者との関係の中にビッグピクチャーに繋がる萌芽を見るようになったようだ


それから、intellectual autobiography(知的自伝)という言葉を見た時に何かが起こった

この言葉から intellectual journey(知的遍歴)という言葉が浮かび、それが自らの歩みと重なったのである

今やっているプロジェと称するものは、個人的な知的遍歴を纏める作業なのではないか

新しいプロジェはその総論的なもので、長期のプロジェとなっているものは各論的なもの

そう捉え直すと、現在の歩みが大きなフレームワークの中にぴったり収まるように感じる

そこで求めているものはいずれもビッグピクチャーなのである

勿論、現在のプロジェが終わっても、旅の一里塚にしか過ぎないのではあるが、、


Richard Mabey Interview (The Guardian, 27 March 2021)






2021年3月28日日曜日

精神を解放させる詩のエネルギー















昨夜のこと

テレビをつけると佐野元春吉増剛造両氏による対談が流れていた

実は、佐野元春というお名前は知っていたが、その顔や音楽との結び付きがなかったのである

この対談を聴きながら、彼が詩人であり、吉増氏と通じる何かを持っている方だと察した

その意味では、わたしにとっての発見となった


お二人のやり取り、特に詩の応酬は難解であった

佐野氏は次のようなことを言っていたように思う

相手の詩を理解しようとはしていないが、魂の発露のようなものを受け取るようにしている

わたしも同じような感覚でお二人の詩を聴いていた

それ以上に、そんなに縛られることなく、もっと自由に生きてよいのだという思いが生まれていた

詩には精神を解放する力が確かにある

そのことを確認させる対談となった

 




2021年3月27日土曜日

甘美な samedi は自然の中で、あるいは STEM と SHAPE















今週もプチ遠出の感じで自然の中へ

新しいプロジェに当たる

ウィークデーとは違う領域に入るので新鮮である

これから土曜が楽しみになるのだろうか

フランス語で土曜は samedi だが、フランスに渡って暫くしてからこの言葉が甘美に感じられるようになった

開放感がそこにあったのだろう

その感覚は暫く忘れていたが、ここに来て蘇ってきたように感じられる

 

ところで先日のこと

COVID-19に対する政策を考える際に自然科学と人文科学の関係が問題になるというイギリス人の論説を見た

日本でもそうだったが、まず対策について意見を求められるのは科学関係の人であった

STEM(science, technology, engineering, mathematics)と呼ばれる領域の人である

途中から社会科学系の人も呼ばれるようになったが、この状況はイギリスでも同様のようである

全体で80名になる委員会の中で、社会科学の限られた領域の人が僅かと人文科学者は1名だという

多くの人の行動がパンデミックの状況を決めていることを考えれば、この状況は変えなければならない

所謂 SHAPE(social sciences, humanities, arts for people, economy)の領域を加えて一緒に考えるべきだという

 

パンデミックが齎している問題は、単に病気になるか、ならないかだけではない

ロックダウンが続くイギリスでは、ディジタルディバイドや公共スペースの不足が問題になった

パンデミックにより、格差が益々広がっているというのだ

この解決のためには物理的なインフラストラクチャ―だけではなく、コミュニティを支える構造の構築が欠かせない

そこまでを含めて初めて、パンデミックに対応していると言えるのだろう

政府はSHAPEが問いかける問題に向き合わなければならないとしている


Nature 591: 503, 2021






2021年3月26日金曜日

COVID-19: フランスの連帯・保健大臣の会見から















昨夜、ヴェラン連帯・保健大臣が記者会見を行い、現状認識と新たな措置について説明した

状況はさらに悪化している印象がある

いつものように、大使館による纏めを以下に貼り付けておきたい


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1 感染状況

● 感染状況は悪化。直近24時間新規感染者数は45,000人以上

● 感染状況は地域ごとに差異あり。最も懸念すべき状況なのはイル・ド・フランス、オー・ド・フランス、プロヴァンス・アルプ・コートダジュールの各地域圏。ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ、ノルマンディー、グラン・テスト各地域圏の複数の県でも状況が悪化。場所によっては新規感染者数が先週比80%増、入院数も増加。

アン、アルプ・ド・オート・プロヴァンス、アルデンヌ、アンドル・エ・ロワール、イゼール、ジュラ、ロワール・エ・シェール、ロワール、ロゼール、マルヌ、ムーズ、オルヌ、サヴォワ、オート・サヴォワ、ヴォクリューズ、ヨンヌの各県を新たに警戒強化地域に指定

● オーブ、ローヌ、ニエーヴルの3県は状況がさらに深刻。

2 新たな措置

● 上記オーブ、ローヌ、ニエーヴルの3県において、 26日(金)夜24時から4週間、先週から既に16県で導入されている以下の強化措置を適用。
・ 19時~6時までの夜間外出禁止
・ 屋外での6人を超えた集会の禁止
・ 6時~19時の日中は、10km圏内の移動にとどまる限りは証明書不要(他方で、住所を証明する書類が必要)。時間無制限で可能。
・ 地域圏を超えた移動は、やむを得ない、又は職業上の理由がない限り禁止。
・ 生活必需品を扱う商店は開店。
・ 幼稚園、小学校、中学校は引き続き開校。高校は同時出席生徒数を半分に。
・ 宗教施設は引き続き開放。

3 判断の要素

● ウイルスの感染状況は地域によって異なるため、全国レベルで同一の措置ではなく、地域ごとの措置をとる。
● 屋外であっても、大人数で集まると感染リスクが高まる。
● 移動を抑制するため、テレワークを奨励。
● 夜間外出禁止は、他人の家での大人数での夕食等、感染しやすい状況を防ぐため。
● 学校の閉鎖は、子供の学習や両親の生活に大きな影響を与えるため、最後の手段。教育大臣と共に、衛生プロトコルの強化を検討。唾液検査キャンペーンも実施中。必要があれば学級閉鎖を実施(昨24日時点で2,962学級、105校が閉鎖)。
● 完全な外出禁止措置は、他の全ての手段が不十分だった際の最後の手段。今週末~来週頭頃に見込まれる先週以降の措置の効果を見極める。

4 病院の状況

● 例えば、イル・ド・フランス地域圏では、約7,000人のコロナ患者が入院中(うち1,410人が蘇生病棟)。
● より若年で、時に併存疾患がない入院患者が増加。2月頃から、変異株によると思われる、若年層での重症化傾向が見られる。
● 同地域圏では新たに2,250のコロナ患者専用蘇生用ベッドを増設。既に35~40%の予定された手術が延期されたが、今後の延期率はおそらく80%程度になるだろう。

5 ワクチン

● 本25日、1回目の接種を受けた人数は700万人を超えた。約250万人は2回接種済み。75歳以上の半数以上要介護高齢者施設(EHPAD)の入居者の90%少なくとも1回の接種を受けた。
● 27日(土)から、全ての70歳以上はワクチン接種センター、かかりつけ医、薬局で接種可能に。
● ワクチン製造の加速により接種を加速。4月中旬までに1,000万人以上最も脆弱な人々のほぼ全体)の接種を完了する。4月中旬にはジョンソン&ジョンソン社製ワクチンが利用可能に。






2021年3月25日木曜日

今年のニューノーマル?


















今日は、古いプロジェが少し前に動き始めたような感触を得た

これまでの停滞の時間が必要だったということだろう

それがなければ動き出しはしなかったはず

この調子でやっていきたい

 

先日思いついた、ウィークデーは古いプロジェで週末に新しいプロジェという計画

一日に二つを続けるとマンネリになりがちで、気分転換がしっかりできない

しかし新しい計画の下であれば、木曜の今、明後日に別のことに打ち込めると思うと気分が盛り上がってくる

週末になるとどんな気分になっているのかは予想できないが、こういう気持ちの変化は歓迎したい

ニューノーマルとして定着するだろうか





2021年3月24日水曜日

ウィリアム・ジェームズさんが蘇る















かなり前のことかと思って調べると、この月曜のこと

驚くほどの悠々たる時の流れである

その時、ミシェル・セールさんの古い作品との出会いがあった

現在、取り寄せている最中なので、興味深いものであれば書くことがあるかもしれない 


セールさんの記事を探すために古いブログを散策している時、もう一つの再会があった

ウィリアム・ジェームズさんの伝記に関する11年前の記事に出くわしたのである

その中に、こんな言葉が見つかった

生物学者でもなく、医者でもなく、心理学者でもなく、哲学者でもない。彼の知に飢えた熱に応える科学的なアプローチなどどこにもない。彼は未知を前にして不安に慄く人間なのだ。

副題の「自由思索者」が気に入って手に入れた本であった

 

さらに、以下のような言葉も

彼はいかなる形而上学に逃げ込むこともなく、宗教に至るまで科学知に基づいて説明しようとした

ただ、科学的方法を尽くしても説明ができないことがあることにも気づいていた

哲学とは純理論的な議論で終わるものではなく、人生と思索の間の行き来とその一致であると理解していた

その上で、人間の生の本質を理解しようとした

記事を読んでいる時、この本を買った時の情景が浮かんできた

そして、具体的な言葉は覚えていなかったが、これらはすでにわたしの血となり肉となっているものである

ジェームズさんは拙エッセイシリーズで5回登場している

まだその中に入っていないが、どこかに共通する問題意識を見ていたのだろうか



 



COVID-19: 集団免疫は可能か















最近のNature誌から、新型コロナの今後の見通しに関係する記事を読んでみたい

世界的にワクチン接種が進められているが、一体パンデミックはいつまで続くのか、未だに見えてこない

ワクチン接種や感染によりSARS-CoV-2に免疫を得た人が60-70%以上になれば集団免疫が成立すると言われる

しかし、この割合を実現するのは難しいという見方が一般的になってきた

それは、これから触れる理由による

 

問題の第一は、ワクチンの効果に関するものである

ワクチンは重篤な症状が出ないようにするものとされている

しかし、感染させないようにするものではないだろうし、ウイルスを拡散しないようにするかどうかは分からない


第二に、ワクチンの分配の問題がある

世界的に見ると、国により大きな隔たりがある

最も進んでいるのはイスラエルで、ワクチン接種が終わっている人が半数、1回接種している人を入れると60%に近い

若者は拒否する人が多いので、当局はピザとかビールで釣っているようだ

その一方で、隣国のレバノン、シリア、ヨルダン、エジプトなどは1%にも達していないという

このような状態では、イスラエルも安全とは言えないかもしれない


第三は、変異株の問題である

感染力が強い変異株がいろいろ出てきているが、ワクチンに対する抵抗性があるかもしれない

ブラジルのマナウスでは、昨年6月までに人口の60%以上が感染し、その後感染がスローダウンしたという

しかし、今年に入り再び感染拡大が見られたが、それは変異株によるものであった

一つの株に集団免疫ができた場合、ウィルスは免疫のある人に感染できるように変異する選択圧が加わる可能性がある

ワクチンを接種した場合にも同様のことが起こる可能性は否定できないのではないか


第四は、免疫の持続期間の問題である

感染した後に出来る免疫はどれくらいの間有効なのだろうか

他のコロナウイルスの場合、免疫は減弱する

ワクチンの後はどうなのか、ブースターが必要になるのか、などの問題が残されている


第五には、ワクチンを接種したことによる行動の変化がある

日本では比較的よく守られているようだが、マスクやソーシャル・ディスタンスが蔑ろにされる可能性がある

アメリカのテキサス州などは、マスク着用の義務付けをすでに止めている

人の接触機会が一段と増える可能性がある中、以前と同様の注意が必要になるだろう

ワクチンで集団免疫を成立させるのは難しいかもしれないが、重症化の危険がある人を病気から護ることはできる







2021年3月22日月曜日

どこで切り上げるのかの決断




















今日は、昨日の記事についての考えとともに目覚めた

なぜ捗らないのかということについてである

その理由は、以前に気付いていたにもかかわらずそのままにしてやってきたからであった

一つは、どんな小さな領域でもそこに入れば膨大な空間が広がっているということ

そのため、どの時点でそこから出るのかが問題になるのだが、いつまでもその中を覗いて楽しんでいる

もう一つは、現在進行形でデータがどんどん蓄積されている領域を纏めるのは至難の業であること

極端な例になるが、Covid-19の状況を見ればよく分かるだろう

兎に角、毎週、毎日新しい結果が発表されている

科学の(それは人間の、でもあるのだが)恐るべき力に驚愕するばかりである

その結果をフォローするだけでも大変だが、そこに意味付けしようとするのは殆ど不可能だ

ある程度固まった事実が受け入れられる段階になってからやる方が確実ではないだろうか

ジャーナリストに求められるものとは違うのである

ということで、改めてこのあたりの踏ん切りが求められるのではないか

そんなところに落ち着いた


 



2021年3月21日日曜日

考え方の変更が迫られているか



















昨日・今日と朝の目覚めが早くなっている

精神的な盛り上がりでもあるのかと思って探してみたが、これといったものは見つからない

ひょっとすると意識下に何かの予兆を感じているのかもしれない

 

今日は古いプロジェに淡々と当たる

それにしても何という遅々とした歩みか

どこに問題があるのかを探りながら、暫くは耐えるしかなさそうである










2021年3月20日土曜日

自然の中から始める













 


今日は朝から新しいプロジェに当たった

いつもの場所から離れ、自然の中に身を置いてから考えを巡らせることにした

まだ混沌としている状態で、粘土をこねるように少しずつ形が現れるのを待ちながらの作業になる

この段階ではできるだけ思考空間を広げるという意識が重要になる

その意味では、自然に触れてから始めるというこのやり方はよさそうだ


ということで、週末を新しいプロジェに充てるというアイディアが浮かんできた

ただ、その日その時に何をやりたいのかが行動原理の人である

できるだけ精神に与える負担を少なくしようというのが方針なので、実効性は全く分からないのだが、、

いつものように様子を見ることになりそうだ









2021年3月19日金曜日

COVID-19: フランスの新しい状況















日本に戻ってから知らない間に1年が経過したことになる

これまでの時間を振り返ると、何とも不思議な気持ちになる

この状態はこれまでの日常と明らかに異なっているはずなのだが、それをうまく表現できないのだ

この時間がいつまで続くのかは分からないが、それが終わった時には何かが見えてくるかもしれない

そして今朝、この状態が当分続くのではないかということを予感させるニュースが届いた


昨夜、カステックス首相らが記者会見を行い、今後の新型コロナウイルス対策について説明したようだ

感染は急速に広がり、前回、陽性者の60%くらいだった英国変異株が75%に増加している

いつものように、大使館のまとめを以下に貼り付けておきたい 


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1 感染状況

・2週間前、感染がぶり返す徴候が見え懸念していたが、今日、感染拡大のスピードが速まっている。昨日1日だけで約3万件超今日は約3万5,000件の感染者が出ており、先週に比して1週間で23.6%も感染者が増加しており、死亡者は10万人という耐えがたい数値となっている。

・感染拡大の第3波がやって来ていることがよりはっきりしている。感染力の強い英国変異株により、現在、陽性者の4分の3が英国変異株の感染者である。

・蘇生病床も逼迫しており、現在、4,291人が入院している。1日に330人の重症者が発生し、これは4分に1人の重症者が出ていることになる。

・蘇生病床には、より若くかつ健康であっても長く入院する傾向が見受けられる。

・これまでも18時からの夜間外出制限等あらゆる施策を実施してきた。週末の外出制限を2月25日からダンケルク及びニース、3月6日からパドカレで実施しているが、外出制限導入は、10万人あたりの感染者が400人、蘇生病床の逼迫具合、感染拡大の規模が考慮される。

・感染拡大の状況は地域ごとに異なり、全国一律の措置を導入するのは意義が見受けられない。

・現在、イル・ド・フランス及びオー・ド・フランスの2地域圏が外出制限を導入すべき水準を超えている又は超えそうな状況となっている。

イル・ド・フランスでは、10万人あたりの感染者が446人となり、1週間で23%の感染者増が見られた。病床は逼迫し、イル・ド・フランスでは現在1,200人以上が蘇生病床に入院し、これは昨年11月の第2波のピークと同じ水準に達している。医療従事者の尽力により、追加的に300~500人の患者を収容することが可能である。

・オー・ド・フランスでは、10万人あたりの感染者は381人であり、10万人あたり400人の水準には達していないものの、まもなくこの水準に達するであろうと見込まれる。同地域圏においては、病床の逼迫が大変懸念され、イル・ド・フランスでの状況と同じように、第2波のピークを超えている状況である。

・同様に、セーヌ・マリティム県においては、10万人あたりの感染者数は前述の水準までには達していないものの、感染拡大が急速に進んでおり、蘇生病床はすでに満床となっている。

・週末の外出制限が導入されているアルプ・マリティム県、パドカレ県では、効果は芳しくない。

2 規制措置

・イル・ド・フランスの8県、オー・ド・フランスの5県、アルプ・マリティム県、セーヌ・マリティム県、ウール県の計16県について新たな規制措置を導入する。導入される規制措置は、実践的で状況に応じかつ地域に即したものでなければならない。

・対象の16県では、3月19日(金)夜24時より4週間、外出制限が導入される。

・対象の16の県では、学校は引き続き開かれる。幼稚園、小学校、中学校まではこれまで通り通学できる。高校については、現在3分の2の以上の学校が半数登校を実施しているが、対象の県で完全な半数登校を実施する。大学については、現状のとおり授業が継続される。

・児童・生徒が行うスポーツ活動については、基準が緩和され、学内でのスポーツ活動は通常通り実施される。課外活動については、屋外でのスポーツ活動はこれまでどおり実施できる。

・宗教施設及びレストランに対する規制に変更は無い。

・商業施設について、昨年3月及び11月の外出制限の際と同様に、生活必需品を扱う商店は開店できる。生活必需品の範囲は、本及び音楽まで拡大され、本屋及びレコード店は開店できる。本や音楽関連商品を扱う大型商業施設については、感染拡大防止の観点からこれまでの閉鎖の措置が継続される。

・住居からの外出について、新鮮な空気を吸う、散歩、運動のための外出はより緩和された措置が適用され、証明書を所持すれば時間は無制限、距離は住居から10キロ以内で移動が可能である。屋外での感染リスクは、屋内でマスク無しでの集合よりも断然低い。

・地域圏を超える移動は禁止される。移動が可能となるのは、職務遂行の必要がありかつ証明書を所持している場合である。

・夜間外出禁止について、今週末の20日(土)から、開始時間が18時から19時に繰り下げられる。これは、まもなく始まる夏時間を考慮したものである。この緩和により、より長く外出が可能となるが、距離を取らず、マスクもしない友人宅のパーティーに行くことを目的としたものではない。屋外公共空間での活動等の規制は、今後各知事より発表される。

・職場での感染について、パストゥール研究所によると、感染の29%が職場での感染である。すべての企業及び行政は、実施可能な場合、従業員が希望する場合は週1日の職場への出勤を可能にしつつも、最大限テレワークを導入しなければならない。すなわち、少なくとも5日間のうち4日間はテレワークを行う必要がある。今日、多くの企業がこの目標には達していない。

・住居と職場間の移動について、パストゥール研究所によると、マスク着用が守られる公共交通機関の利用は、マスクを外す傾向にある自家用車の相乗りよりも感染リスクが低い。自家用車の相乗りの場合も予防措置を厳格に守るべきである。

・軽症であっても症状が出ている者は出勤してはならない。職場での感染の半数は出勤した軽症者からの感染である。

・職場で複数で食事を取ることも感染リスクを高める行為である。よって、労働大臣及び改革・公共部門大臣に対し、来週の初めまでに、企業の食堂に関する強化された衛生プロトコルを出すよう指示している。

3 ワクチン接種

・ワクチン接種は感染拡大を脱する望みである。すでに約560万人が第1回目の接種を終えた。高齢者施設に入所する高齢者はほぼ接種を終え、これは人口の1%に相当する。65歳以上の45%が第1回目の接種を終えている。ワクチン接種は病床の逼迫を緩和するのに有効である。

・15日(月)になされたアストラゼネカのワクチン接種を停止する決定により、ワクチン接種キャンペーンはやや遅れを取った。

・アストラゼネカのワクチンについては、先ほど欧州医薬品庁は、アストラゼネカのワクチンは重症化を防ぐ上で効果が認められるのみならず、安全である旨発表した。アストラゼネカのワクチンによる血栓及び副反応の発生は稀である。

明日からアストラゼネカのワクチン接種を再開し、自分(カステックス首相)自身も明日午後にもアストラゼネカのワクチンを接種し、その様子を公開する。一般医、薬局におけるアストラゼネカのワクチン接種も明日午後より再開される。

・ワクチン接種については、4月中旬までに75歳以上の脆弱な人、50歳以上の慢性疾患を持つ人に当たる1,000万人5月中旬までに50歳以上の全員に当たる2,000万人6月中旬までに18歳以上の3分の2の人口に当たる3,000万人のワクチン接種を目標としている。

・65歳以上で慢性疾患の無い者は、4月中旬からワクチン接種が可能となる。50歳以上の者については5月中旬から接種が可能。

4月中旬からは、欧州及び仏で認可されたジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチン接種が開始される予定であり、ワクチン接種のスピードが上がる。

4 治療

症状のある者、濃厚接触者は、検査の結果を待たずに自己隔離を行い、周囲の者に知らせて欲しい。

・酸欠など症状が重いにもかかわらず自宅に留まる者がいるが、訪問看護師の利用が可能であり、自宅での酸素吸入も可能である。

・特に慢性疾患を持つ者、70歳以上の高齢者については、モノクローナル抗体等の服用により、重症化を防ぐことができ、該当する者は全国の病院で治療が可能。

・味覚・嗅覚の消失、倦怠感といった症状が長く続く場合はかかりつけ医に相談して欲しい。症状に応じて精神科医や整形外科医、服用による治療を受けることができる。

5 結語

 ・欧州は変異株の感染拡大により困難な状況に直面している。

・仏は、実践的で状況に応じかつ地域に即した措置を導入して対応していく。今、もう一度第3波という困難に直面しなければならない。

・これまでと異なるのは、ワクチン接種の展望があること。ワクチン接種により状況は変わっていく。






2021年3月18日木曜日

時間が消える時間の中で、全身で受け止める















昨日は以前に書いた章を読み直したせいか、少々疲れたのかもしれない

今朝は少し早めに目が覚め、昨日読んだことに対する反応が浮かんできた

一日離れて見えるものが出てきたのだろう

それをまず描き出すところから今朝は始めた


このシークエンスが教えているのは、しっかりとその中に入る時間を設けることの大切さである

何度も触れているが、それは時間が消える時間なのである

そこで、どれだけ目の前に現れるものを自らの全体で受け止めることができるのかが問われる

全身で受け止めるというところが重要である

そうしていると、意識しないところで影響が現れるのである

今朝は昨日弱いと感じたところについての考察であった

朝のセッションでは、今日最初のメモをエラボレイトすることから始めた

まだまだの状態ではあるが、今日のところはこれで終えることにした

地道に続けるしかないだろう

 

 

 


2021年3月17日水曜日

振り返りの一日




















今日は長期プロジェのために書いたものを久し振りに読み直してみた

結構時間が掛かる

内容が薄いところもあったが、全体的にはよく流れているという印象を持った

全くの私見にしか過ぎないのだが、

第三者がどのような感想を持つのかまでは想像ができない

明日あたりから新しいところを書き進めたいものである

実は今日から始めたかったのだが、そうはならなかった

 

 

 


2021年3月16日火曜日

再び動き始めた長期プロジェ
















昨夜のセッションは長期プロジェで、その中に入るのに苦労したが、最終的には非常に良い集中となった

暫く滞っていると中に入るのに抵抗を感じるようになるのだが、昨日それを克服できたようだ

それは今日に引き継がれている

それとは別に思い当たったことがある

コロナにより日本に留まらざるを得ない状況は、日本語で纏めるこの時期としてはよかったのではないか

日本語により馴染むことができ、それを読むであろう人と同じ平面にいることもよい影響がありそうだからである

実際には比較できないので何とも言えないが、そう考えて現状を受け入れているということだろうか






2021年3月15日月曜日

春を感じながら















新たな週が始まった

今朝、新しいプロジェに関するアイディアが浮かび、早速メモをする

午前中のセッションはそれをエラボレイトすることで終わった

午後、一旦戻ってテレビをつける

丁度国会中継をやっていた

我が国の首相の驚くべき精気のなさにびっくりする

かなり参っているのではないかというのが勝手な想像であったが、以前からあんな感じなのだろうか


夜は進捗思わしくない長期プロジェに当たることにしたい

それにしても、すっかり春らしくなってきた

場所によっては花粉症の最盛期ではないだろうか

現役の時にはこの時期の3か月ほどは全く使い物にならなかった

幸い、今はその難から逃れている

ただ、花粉症のお陰で2001年にフランス語がわたしの前に現れたのは不思議な出来事であった





2021年3月14日日曜日

吉満義彦、あるいは精神の中の場所








 

 

 

 

 

 

 

 

昨日はうん十年ぶりに市電に乗り、記憶の彼方に沈んでいた懐かしい駅名を聞いた

いろいろな感情を抱きながらその沿線で過ごした半世紀前が蘇ってきた

現場に入ることにより浮かび上がってくる記憶だ

それらの出来事も他の出来事と同じように時間軸を超えてそのあたりに転がっている

感傷を覚えることはなく、単に自分の中にあるかけがえのないその場所を確認する時間となった

 

そして図書館に寄り、吉満義彦全集に目を通す

殆どが貸し出されていて、残っていたのは1冊だけであった

この哲学者についてはよく知らないが、読まれているのだろうか

昨年、科学と形而上学の関係を殆どの現代人が考えるようには考えていないことを知り、興味を覚えた

彼が目指していたところが、わたしの考えていた科学と形而上学の関係に似ているように見えたからだろう

彼はこんなことを考えていたようである

例えば、「科学的探究の精神と形而上学的知性を如何に結び付けるのかという問題がある」

あるいは、「科学的精神は形而上学的精神と一であるべきだ」など

それで、もう少し知りたいと思ったのである


昨日湧いてきた感情をさらに振り返る

昔いた場所に身を置いても気分の高揚は全くなかった

人間はその時に自分の全世界としているものがあり、そこから一旦離れて戻っても以前の充実感は湧いてこない

これは10年ほど前にニューヨークを再訪した時にも感じたことである

それでは、今のわたしの全体はどこにあるのだろうか

どこに身を置けば高鳴る感情が湧いてくるのだろうか

あるいは、精神の中にその場所を確保したので、物理的な場所は関係なくなっているのだろうか





2021年3月13日土曜日

COVID-19: フランス出入国制限措置の緩和









 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 日本を含む7カ国との往来の要件緩和

 (1)3月12日、フランスの出入国制限措置が一部緩和され、同日以降、オーストラリア、韓国、イスラエル、日本、ニュージーランド、英国、シンガポールを到着地又は出発地とする移動については、やむを得ない理由を証明する必要はなくなりました。

(2)その他の出入国制限措置は継続されるため、日本からフランスに入国する際は、引き続き、出発前72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書の提示、症状のない旨の誓約書の提示及び到着後7日間の自主隔離が必要です。

2 やむを得ない理由のリストの拡大

 フランスの出入国において認められるやむを得ない理由のリストが拡大され、以下の理由が追加されました。新しい国際移動理由証明書のひな形は、今後、内務省サイトにて掲載される予定です。

(1)夫婦または市民パートナーシップ協定(PACS)によるカップルで、一方が職業上の理由でフランス国外に居住している場合

(2)フランスで就学している未成年の子供で、その家族がフランス国外に居住している場合

(3)子供がいる別居のカップルで、一方がフランス、もう一方がフランス国外に居住している場合

(4)学生が試験を受検する場合やフランスにある主たる住居に帰宅する場合


仏内務省サイト:https://www.interieur.gouv.fr/Actualites/L-actu-du-Ministere/Attestation-de-deplacement-et-de-voyage






2021年3月12日金曜日

プラトンの『テアイテトス』、あるいは「真に知る」ということ

















連載エッセイ『パリから見えるこの世界』第99回のご紹介です

プラトンの『テアイテトス』、あるいは「真に知る」ということ

医学のあゆみ(2021.3.13)276(11): 1085-1088, 2021


このエッセイとは直接関係ないかもしれないが、いろいろの方々と意見交換があった

そこで問題にされていたのは、「ものを考えなくなった日本人」ということに収斂する

指導層の言動から始まり、コロナ対策、その背後にある科学政策あるいはその不在、さらに中国の台頭などなど

現状を厳密に分析して実態を掴み、そこから広い視野で思考をしなければならないが、それができていない

前段は科学的態度とも言えるものであるが、そこからして駄目なので後段に行きようがないのである

さらに困るのは、その認識さえなくなっている、あるいは理由もなく現状に満足していることである

同様のことは、それを見て批判しなければならない側にも見られる

つまり、すべてが哲学的態度の欠如とも言える現代の病理の中にいるのである

意見交換の後、この問題についても考えを纏めなければ、という気持ちが生まれてきた


 




2021年3月11日木曜日

動物の幸福を測定する







 








面白い科学のニュースを見た

馬の脳波を測定するヘッドバンドを開発し、馬の気持ちをより客観的に観察しようという研究である

ヒトでは数十の電極を付けるようだが、馬では僅か4つだけ

馬に固定されるので動いている間も観察できる利点がある

この研究では18頭の馬を2群に分け、一方は窮屈な厩舎に置き、他方は牧草の上を自由に動かす

その結果得られた2群の脳波は異なっていたという

厩舎群は右半球のγ波が2.5倍増え、牧場群は左半球のθ波が2倍増えていたという

ヒトの研究では、前者は心配、動揺、鬱状態の兆候、後者は平静で注意深い心の状態の兆候とされている

心が平穏な状態は幸福に繋がるものでもある

勿論、ヒトの状態をそのまま動物に当て嵌めるのはどんなものかという批判はあるようだ

ただ、動物を見ていると、感情がないなどという方が難しい

それを主観に依らずに測定することができれば、科学的でより信頼できるというのが科学の道なのだろう

これからの進展に注目したい

最近のわたしの受け止めは、そこから少しずつズレてきているようにも感じているのだが、、

 





2021年3月10日水曜日

狩猟民族として進む




















外から見ると単調な一日を繰り返している

今週はまだ3日目だが、以前の調子が戻ってきているようだ

新しいプロジェの初めての章のファーストドラフトを終えることにした

他のものが積み上がってくる時に何度も見直すことになるので、先に進むことにしたという意味である

とはいえ、まだどのように進めるのかが確定していないので、それを探りながらの作業になりそうだ

長期に亘っているプロジェの方も今月中に取り敢えず一つの塊を作りたいものである

その先にももう一塊が控えているのだが、、

攻めの姿勢が出てきたようである

先日の開高健流に言えば、狩猟民族になるということだろうか






2021年3月9日火曜日

完全なる目覚めに向かっているか
















今日も快晴

しかも「まだ火曜か」という感想が出る

快適で、調子は良さそうだ

朝から外に出て、新しいプロジェから手を付けることにした

道路の雪は完全に消えているが、まだのところもある

でも春を迎える気分である

午後一旦戻ってから、再び外で夜のセッションに入った

今日はよく集中できている

このリズムで進むことができれば、完全に目覚めたことになるのだが、、

 





2021年3月8日月曜日

新たに歩み始める




















快晴の朝であった

何という週の初めだろうか

ということで、今朝はプロジェから始めることにした

比較的よく集中できたのではないだろうか

これから夜のセッションを始めるところだが、良い予感がする

暫くの間、古いプロジェと新しいものを並行させることにした

古い方がいま一つの進み具合ではあるが、春の目覚めと共に変化が起こることを期待している





2021年3月7日日曜日

100回目のエッセイを書き終える

















この週末は、シリーズ100回目に当たるエッセイを書いていた

昨日までは全く形が見えなかったが、今朝起きてから一気に出来上がった

締め切りが迫らないと自分の中で盛り上がらないのはいつものことである

しかし、これほどすんなり形が見えてきたのは初めてではないだろうか

今回はこれまでを振り返ることにしたが、全てを読み直して分析するのはこの時間では不可能である

そのため表層的な分析に止まったが、致し方ないだろう

これから、このような振り返りの時間を繰り返し持つことが重要になるのではないだろうか

今回がその第一歩となることを願うばかりである







2021年3月5日金曜日

COVID-19: フランスの現状認識と新たな措置


 

 

 

 

 

 








昨日、眠りから覚めたような気がしたが、今日は何と啓蟄であった

季節の変わり目に体が反応していたのだろうか

それはさておき、昨日、フランスのカステックス首相とヴェラン連帯・保健大臣が記者会見を行った

COVID-19に対する現状認識と新たな措置に関する纏めが大使館から届いた

以下に貼り付けておきたい

英国変異株がさらに増えているようだ


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1 カステックス首相の発言 

(1)感染状況全般

● 全感染者の約60%を占める英国変異株の拡大により、感染状況は引き続き悪化。

● 感染拡大のスピードは想定よりも遅く、感染者数の急激な増加は起きていない(1日あたりの感染者数は直近7日間で1.4%増)。

● 高齢者の感染者数は減少傾向(80歳以上の患者数は直近2週間で17.5%減)。ワクチン優先接種の効果と思われる。

● 病院の状況は引き続き逼迫。3月3日時点の入院者は25,156人(前週から500人減少)。蘇生病床患者は3,647人(前週から200人増)。

(2)地域ごとの状況・新たな措置

● 先週、ニースとダンケルクにおいて週末の外出禁止措置を決定し、20県で警戒を強化した。当該20県のうち、ブーシュ・デュ・ローヌ県とモーゼル県を除き感染が拡大し、ほとんどの県で10万人あたりの感染者数が250人を上回り、アルプ・マリティム県とパ・ド・カレー県では400人を超えた(イル・ド・フランスは342人)。

● 新たにオート・アルプ県、エーヌ県、オーブ県を警戒強化県に追加(計23県)。

● 当該23県において、以下の措置を実施(6日0時適用開始)。

・パ・ド・カレー県において週末の外出禁止措置を実施(6日8:00から7日18:00まで)
・パ・ド・カレー県において5,000平方メートル以上、それ以外の県において10,000平方メートル以上の大型商業施設(食料品関連を除く)を閉鎖。
・全ての都市部でのマスクの着用義務付け(まだ義務化されていない場合)
・知事は、週末の人の集まる場所の立入禁止・制限や、衛生上のリスクがある場合、公共空間でのデモを禁止可能。

● 県を超えた感染拡大を防ぐため、当該23県の住民は可能な限り県・地域外に移動しないことを推奨。

● 感染状況の悪化度合いが低い地域においても状況は脆弱であり、現時点で地域ごとの制限の緩和は不可能。

(3)ワクチン

● 今日までに320万人がワクチン接種を受けた(うち180万人は2回目接種済)。

● 要介護高齢者施設(EPHAD居住者)の80%以上は1回目のワクチン接種を受け、60%は2回目接種済。施設職員に対するワクチン接種も加速する必要あり。

● 以下の2点により、ワクチン接種を加速させる。

・供給の改善:1~2月には700万回分のワクチンが供給された。3~4月には2,200万回分のワクチンが供給見込み。
・高等保健機構(HAS)の勧告に基づき、アストラゼネカ社製ワクチンの65歳以上の人々、高リスクの基礎疾患を有する人々への接種が可能に。英国での実績等によれば、同社製ワクチンの当該カテゴリの人々への接種についての当初の疑義はもはや存在しない。

● ワクチンの供給が予定通りに行われれば、4月中旬までに少なくとも1,000万人(脆弱な人全員)5月中旬までに2,000万人(50歳以上のほぼ全員)夏までに3,000万人(18歳以上の3分の2)にワクチンの接種が可能。

● 年齢別のワクチン接種可能状況を以下のとおり再確認。

・75歳以上は、引き続き、予約の上、ワクチン接種センターで接種可能。75歳以上の28%が1回目を接種済
・50歳以上で併存疾患を有する等、高い重症化リスクを有する者は、かかりつけ医による接種を推奨。3月15日以降、薬局での接種も可能に(来週以降、手順の詳細を公表予定)。4月中旬以降、50歳以上で併存疾患を有しない人も対象に。
・50歳未満で極めて高い重症化リスクを有する者は、引き続き接種が可能。
・医療関係者等も引き続き接種が可能。

● 警戒強化県に対するワクチン供給を強化。今夜にも13万5000回分のワクチンを輸送(うち10,000回分がパ・ド・カレー県)。

(4)その他

● 社会的接触を極力減らすことを推奨(家族での食事等の際に6人以上で着席しない)。

完全な外出禁止措置は最後の手段。気候が温暖になることやワクチン接種の進展による状況改善を期待。



2 ヴェラン保健大臣の発言

● ワクチン接種の加速は始まっており、今日だけで20万回以上の接種を実施(うち6万回がアストラゼネカ社製ワクチン)。

● 今週末には接種センターを最大限オープンし、臨時の接種センターも開設する。病院にも接種加速を指示。

● 先週以降、80万回分以上のワクチンが薬局を通して一般医に配布された。来週も85万回分のワクチンを追加配布予定。

● 地域保健局に各地域における迅速な情報周知を依頼したのでこれらも参照してほしい。

● 症状が出た場合、感染の疑いがある場合、陽性者と接触した場合は、迅速な検査を強く推奨。毎週200万件以上の検査を無料で実施している。先週以降、学校で唾液検査を導入(今後、保育園、保健施設等でも導入予定)。

● 陽性者・接触者の自己隔離も重要。陽性者の自己隔離期間は10日間接触者は7日間。病気休暇取得簡素化を含め、様々なフォローを実施。職場や家庭内でも感染の疑いがある場合は検査結果を待たずに速やかに自己隔離し、早急に検査すべき。

● 医療関係者のワクチン接種率が不十分であり、強く接種を呼びかける。





 

2021年3月4日木曜日

再び期限を設定して







 

 













昨日は休み休みの作業で、車道に車を出せる最低限のスペースを確保することができ、ホッとした

ということで、今日は午前からプロジェを再開

午後には溜まっていた用事を済ませ、さらに続ける

これまで、出来上がったと思った時が終わり、という考えで進めてきた

大きな塊を熟成させる時にはこれでよいだろう

しかし、ある程度積み上げてきたものについては、期限を設定した方が前に進むのではないか

締め切りこそが創造性の源という考えに従ってみることにした

それが終わった後で熟考する時間を取ればよいので

春に向け、この方針でアーティザナルな作業に打ち込むことにしたい 

こんな思い切りができたのは、昨日ほんの少しだけだが体を使ったことと関係がありそうだ

本格的な目覚めであることを願いたい






2021年3月3日水曜日

COVID-19: フランスからの入国措置強化















兎に角、しっかり積もってくれたものである

朝一番の除雪は、車道に出るところまで一筋の道を付けるのがやっと

息が切れる

その後で郵便配達人が来たのは幸いであった

ただ、休み休みの除雪では車を出すまでには時間が掛かりそうだ

本日返却予定の本があったのだが、図書館に了解していただいた

このように本当に困りものなのだが、快晴の朝、日の光に輝く白は飛び切りの贈り物でもある

こういう時に紫煙を燻らすのは格別なので早速味わったところ、いくつかアイディアが浮かんできた

 

ところで、昨日、フランスからの入国措置が強化されるとの発表があったようだ

日仏の移動をする気が失せる内容である

次のような具合である

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フランスは「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」に指定され、フランスから日本へ帰国する場合は以下の措置が適用される。

1 「新型コロナウイルス変異株流行国・地域」からの入国者の宿泊施設での待機及び検査等

(1)日本へ入国するためには、引き続き出発前72時間以内の陰性証明の携行、誓約書の提出、質問票Webへの登録及び到着時の検査実施が必要となる他、日本時間3月5日午前0時以降にフランスから日本に到着される方は、到着後,検疫所長の指定する場所(=検疫所が確保する宿泊施設)での待機が求められます。そして、入国後3日目(入国日は含まれません)に改めて検査を行い、陰性と判断された方は検疫所が確保する宿泊施設を退所し、公共交通機関の利用を避けて移動の上、入国後14日間の残りの期間を自宅等で待機することが求められます。

(2)出発前72時間以内の検査証明を日本到着時に提出できない場合は、到着時に加え、入国後3日目及び6日目に改めて検査を行い、いずれの検査においても陰性と判断された方については、検疫所長の確保する宿泊施設を退所し、公共交通機関の利用を避けて移動の上,入国後14日間の残りの期間を自宅等で待機することが求められます。 







2021年3月2日火曜日

わたしの受容体に反応した人たち















今日も外で、と思ってシェードを開けると、雪が今季初めて、真面目に、横殴りで、降っている

これから春だと思ってスタートしたところだったので、出鼻をくじかれた格好だ

籠ることにしたが、年末年始で家はリラックスする場所に変容してしまったようだ

夕方、買い物に出るべく車を出したが、車庫を出たところで身動きが取れなくなった

雪かきをしたのは、うん十年振りではないだろうか

車を再び車庫に戻して終わりとした

手袋なしでは厳しいものがあった


ところで、「医学のあゆみ」に連載しているエッセイが近々100回を迎える

この機会に、これまでに取り上げることになった人物を調べてみた

その結果、99回までに登場した人は815名で、回数の多い方から列記すると以下のようになった

31回: アリストテレス

22回: デカルト

21回: プラトン

18回: ハイデッガー

15回: ソクラテス | ダーウィン

14回: モンテーニュ

13回: オーギュスト・コント | ベルクソン

12回: ニーチェ

11回: エピクロス | スピノザ | ヘーゲル

10回: カンギレム | マルセル・コンシュ | パスカル|ルソー

9回: ライプニッツ

8回: アインシュタイン | ピエール・アドー | カント | ニュートン | メチニコフ | エドガール・モラン | ラマルク


アリストテレスやデカルトがこれほど多く登場していたとは驚きである






2021年3月1日月曜日

地道な作業の始まり


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から3月

僅か1日明けただけなのだが、少し気分が違うようだ

冬眠から覚めたとでも言うのだろうか

すぐに春眠が待っていそうでもあるので、暫くは目覚めが本物なのかどうか見極めることにしたい

偶には意志を働かせたいところだが、それは全く頼りにならないことが分かっている

 

今日は朝から外に出て仕事をしたが、新鮮であった

戻ってから、散らばっているファイルを整理しようとするも、探すのに一苦労

かなり雑多なテーマを扱っているが、整理するとそれらが繋がっていることが見えてくる

ファイルを整理するということは、頭の中を秩序立てること

今年はこれらを一つひとつ解きほぐしていくことになる

それは地道な作業である