フリーマン・ダイソンさんのインタビューを観る
全くの偶然であった
真実を突き詰めようとする目が社会や政治にも及んでいる
戦中の日本の話も出てくる
いつも学ぶことが多い方だ
その他にも興味深いエピソードが紹介されていた
例えば、マンハッタン計画に参加したボブ・ウィルソンという科学者に関するお話がある
以前に別ブログでも取り上げたことがある方だ
"The Day After Trinity" を観る(2012.3.25)
この中で、トリニティでの爆発を観た後はそれまでの自分ではなくなったと語っている
記憶に間違いがなければ、広島での惨状を目にして精神を病むようになった方でもある
そのウィルソン博士が戦後、アクセラレータなどの巨大予算を議会に求めることになった
その時の方針は、嘘をつかないこと
つまり、基礎研究が何かの役に立つとか利益を生むというようなことを言い募らないこと
彼はこう言ったという
「それが国を護ることはできないが、護るに値する国にすることができる」それで議会が彼を気に入り、予算獲得に成功したという
NASAのようにやるのではなく、正直に語ることが重要であると念を押していた
それが美しいからやる、ということが言えるかどうか
そして、それを理解する議員がいるのかどうかが問題になるのだろう
最後の方に、戦後のイギリスと日本の比較が出てくる
ややステレオタイプな見方が含まれているようにも見えるが、こう言っている
イギリスは国の復興を科学に求めた
一方の日本は、外からものを入れ、それを改良する技術に頼った
その結果、イギリスの科学は栄えたが国は貧しくなった
対する日本は豊かな国になった
人々は日本の車には乗ろうとするが、イギリスの車には目もくれない
求めれば手に入れることができる
問題は、何を求めるのかである
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