哲学の倫理(2)
「哲学の倫理」が関わるのはこれほど大きな主張の正当性である
誰がそれを主張することを認めたのか
哲学の倫理はまた、主張が伝搬され、大学での研究対象になる教育の価値にも関わっている
若い人たちにこれらの主張を真に受けるように推奨することは理に適っているのだろうか
哲学の実践が知的に堕落しないようにするには、どのように警戒するのか
曖昧なものについての空疎な言説であると想定される哲学に科学的批判がされるのに対して、哲学の原理についてはある種の賞賛がある
我々は哲学をべた褒めする
哲学に根本的な文化的重要性を認める
道徳や政治や科学の基礎を作る上で哲学は賞賛される
反対に、価値を逆転させ、我々の錯覚を取り除き、我々に最も根付いている概念を脱構築する能力と権利を哲学に与える
ジャック・ブーヴレスがコレージュ・ド・フランスの開講講義で問いかけた問題がある
それが
「哲学の価値は何であり、我々は哲学から何を求めることができるのか」である
これはまさに、哲学の倫理に関する問いである
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