2020年6月1日月曜日

5月を振り返って




昨日で5月も終わった
今月もCOVID-19の影響が無意識の中に入り込んでいたようだ
移動すること自体がこれまでのように何も気にしないで、というわけにはいかなくなっている
最前線に身を置かざるを得ない方々の心身への影響はわたしの想像を超える

4月と同じように、5月も静かに過ごした
昨年の今頃と比べると、ISHE研の活動がなくなったため、さらに静かになっている
危惧したように、月初めには再び複数のプロジェを抱えることになった
暫く様子を見ていたが、想像通り心身に与える影響が「破壊的」になりかねないので途中ゆっくりになった
そして何のことはない、最後は一つに絞られることに
それにしても、ひと月は本当に長い

そんな中、これで終わったと思ったプロジェが「まだまだ」となる経験をした
一旦取り上げると想像以上の期間付き合わなければならないことを学ぶ
突き詰めれば、すべての頭に浮かんだプロジェはライフワークにならざるを得ないのかもしれない

そして5月中旬にはスタンリー・キューブリック2001年宇宙の旅』を取り上げたテレビ番組を観た
SFXを担当したトランブルさんだったと思うが、同じような経験を語っていて嬉しくなった
こちらはもっと凄いのだが、、

出来上がったと思ったものにキューブリックからダメ出し
数千回の試みの後、最終的には素晴らしいものになったという
そこからトランブルさんが引き出した教訓には重みがあった
画期的なものが生まれるためには、時間と忍耐が必要だ。考え、試し、失敗し、再び試し、失敗し、またやり直すということの繰り返し。この過程が重要なのだ。
こんな言葉ではなかったかと思うが、少しだけ力を貰った


COVID-19パンデミックはまさに進行中だが、これからどのようなことになるのか誰も分からない
検査すると感染者が増えるので検査できないと発言する大臣が仕切る国はかなり心配である
日仏の厳しい水際対策を見ると、日本滞在は長くなりそうだと考えるようになった
そのためか、これまでになく落ち着いて周りを見ていたようだ
どこかに行く途中という感覚が薄れていたのだろう

お休みにした時期などにテレビを流してぼんやりしていることがあった
以前から感じていたことだが、殆どは意識の第1層で処理されることばかり
それと、そこで展開していることが最初から一つの枠組みに収まっていることである
従って、その枠組みに収まるようなお話しか出てこないのだが、そのことに気付かない
多様な視点に触れたり、何かに触発されるということがないのだ
そのようなテレビに依存していると、真実に至ることなく第1層だけの生活で終わってしまいかねない
以前はわたしもその状態に在り、何ら疑問に感じることはなかった
よくそれで満足していたものだと今では驚くばかりである

また、体の健康に関する番組は溢れているが、こころの健康に関する番組が極めて少ない
そんな中、今回は「こころの時代」という番組がすんなり入ってきた
その昔にも観たことはあるはずだが、興味を引くことはなかった
番組の副題が「宗教・人生」となっている
宗教に限ることなく、もっと広く捉えてもよいのではないだろうか
精神世界を豊かにするため、私の言葉でいえば意識の第三層を広げるための番組であることを強調するのである
その方向性がこれから求められると考えているからだが、そうすればもっと視聴者が増えるかもしれない


このような落ち着いた心境はフランスに向かう前に戻りつつあると言いたいところだが、そうではないだろう
今はうまく表現できないが、こころは新しいステージに入っているように感じている
そもそも、元に戻ることなどできないのである
「コロナ後」についてもいろいろ議論されているようだが、同じだろう
それは自然に成るものではなく、創ることによって自分の目にも見えてくるのではないだろうか
新しいステージをどのように表現するのか、今後の課題である








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