2017年10月29日日曜日

すっきりするが、詰まらない世界



すべての活動を終え、一夜明けた
会を始める前と今では何かが大きく変わっているのが分かる
それを解析するのは、これからになるだろう

この振り返りの過程が重要だと気付いて久しいが、重要だというより深い悦びを齎してくれるのだ
あるいは、悦びを齎してくれるので重要だとも言える
義務感を伴う重要性ではないのだ

この過程は記憶がなければできないことである
如何に記憶が重要であることか
その形は違っても、すべての生物が記憶を持っていることに深く納得する

さて、昨日、心身問題についてカール・ポパーが語っているのを読む機会があった
こころと脳の関係をどう見るのかというこの問題に対して、人間はいろいろなことを考えてきた
一方の極に、過激な唯物論、物理主義がある
すべては物質からできていると考えるので、そもそも心身問題は存在しないという立場だ
他方の極には、バークリーなどの過激な唯心論がある
そして、その間にはいろいろなニュアンスを持った考え方がある

注目したのは、過激な唯物論あるいは唯心論に対するポパーの評価であった
これらの考え方は論理的には問題がなく、それで心身問題は片付くように見える
しかし、それは問題を解決したのではなく、興味深い問題を排除しただけである
つまり、頭の中はすっきりするが、何と詰まらないのだろうか、と言っているのではないだろうか
これは、わたしがこれまで感じ続けてきたことと繋がる






0 件のコメント:

コメントを投稿