2018年5月12日土曜日

見方を変える時に哲学が果たす役割とは



昨日は申し分ない快晴だった
午後から旧市街で、医学雑誌の記事のタイトルを眺める
その中に Redefining medicineというエディトリアルがあった
Re- が付くと、哲学的な営みが含まれるという思い込みがある
私のフォルミュール「考える(think)とは、考え直す(rethink)ことである」の影響だろう

このエディトリアルには、医学というものを広い視点から捉え直そうとする姿勢があった
求められるものが変わってくるので、解析の仕方、まとめ方に変化が出てくる可能性がある
時代の流れに合わせて、見る枠組みを変えるということは重要である
そこに哲学が果たす役割があるはずだ
それがあるとないとでは、枠組みの新鮮さに大きな違いが出るような気がする
勿論、科学雑誌なので哲学的な処理ということではないのだが、、

ただ、一つだけ気になったことがあった
それは、健康とは何なのかを考えていかなければならないとしていたことである
これは哲学的な問いとして考えられてきたものでもある
検査値が正常の範囲内なので健康というような機械的な対応ではない何かが求められたのだ
しかし、医学に反映されるような解は出されなかったのではないだろうか
この問題に対して科学も考えていきましょうということなのか
今後の展開を追ってみたい

哲学と科学の歴史を見ると、問題が科学で解析ができるようになると哲学から離れていく
つまり、哲学は必然的に科学では処理しきれない問題を扱うことになる
そこで、哲学を科学的にするということはどういうことなのか
哲学の原点に返ることも重要なのではないだろうか

この問題は本日のタイトルと併せて大きな問題になる
これからも考えてみたい





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